2009年12月13日日曜日

vol.119 Googleのリアルタイム検索

待ってましたという記事が、久々にCNETに掲載されていた。

Googleがリアルタイム検索の提供を始めると12月7日に発表したというのだ。

ご存知のとおり、検索サイトの検索結果ページは検索キーワードの検索結果として動的に生成されたものではない。

検索結果ページは、検索キーワードとパラメータによって紐付けした、静的に手作業で作成されたファイルを表示している。

よって、Google八分が可能になるわけである。(笑)

これを、一切の手作業を介さずに表示させることは技術的には可能であるはずである。しかし、その結果がどうなるのか?

多分、Google八分時代が懐かしくなるだろう。(笑)

なぜなら、インデックス化されていない情報は使えないからである。日本におけるデファクトスタンダード検索エンジンが何故YAHOO!なのかという理由がまさにこれである。

ただし、旬な情報に関してはこの限りではない。今、この時点での旬な情報を探すためには、Google中国に見られるように「検閲」することが可能な検索エンジンでは物足りない。

新聞が凋落した背景には、インターネットのスピードに記事が追いつかなかったことと共に、記事内容にオピニオンがなかったことによる。

つまり、そのニュースの背景にある事実を基に真実を抉り出すだけの筆力のある記者の育成を怠ったことが凋落の新の理由であることに新聞社自身気づいていないようであるが・・・。

どんぐりの背比べの情報なら、早い方がいいのである。

さて、ではリアルタイム検索によって取得した垂れ流しコンテンツをいかにインデックスするか?

実は、その解答はすでに用意されている。

Googleの用意した解答とは、自分でインデックスしろ、ということである。

Googleアカウントでログインすれば、今でも検索結果は自分でコントロールできる。気持ちのいい検索結果ページを自分で作れるのである。

つまり、世界中にある情報をすべてリアルタイムで提供するのがGoogleの使命であるなら、その情報をインデックスできるだけの知識と教養を持つのが個々人の使命という時代が始まろうとしているということである。

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2009年12月9日水曜日

vol.118 やっぱりおかしいリスティング広告

最近リスティング広告の入札価格の高騰が著しい。

一昨年から昨年に掛けて、平均入札価格が120円前後で推移していたものが一気に160円前後に跳ね上がった。30%アップである。

この理由として、ビッグワードの異常な高騰がまずあげられる。

競合他社の本格参入や雨後のたけのこのように現れたチープな一括資料請求サイトがビッグワードの入札価格を吊り上げるからである。

しかし、原因はそれだけではない。この入札価格、決して市場論理で動いているわけではない。

現状、リスティング会社は入札価格は意図的に高く設定することは自由自在に行える。そしてこの価格決定権は広告主にはない。要は「言い値」で買わされるわけである。

価格決定権が消費者にあるはずなのにリスティング広告だけは違うのである。バナー広告が一気に値崩れを起こしたのと対照的に、リスティング広告の入札価格はうなぎのぼりである。

今のところまだ現存するウェブ広告の中ではリスティング広告はROIの高い広告なので我慢して出稿しているが、そろそろしんどくなってきた。

そして、価格決定権のない広告にどこまで付き合えるのかは体力勝負となってくる。

つまりどういうことか?

個人のようなしょぼい広告主をふるい落とし、リッチな広告主を選び出そうというのか?これによって得をするのは誰か?

リスティング会社、広告代理店、そして金のある広告主。

ゆっくりと確実にリスティング広告はウェブ広告ファシズムの傾向を露呈しはじめている。

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2009年11月22日日曜日

vol.117 YAHOO! GYAO!

先日、有料コンテンツサイトのSHOW TIMEで「2010年」を視聴したら音声が小さくて聞こえなかったのでメールしたら、最初、「あんたのPCの設定がおかしいんでしょう」と来た。

頭にきて、「そっちでちゃんとモニターしてみろ」というと、環境設定の前提も言わずに「こっちで視聴したところ問題はない。問題はやっぱりあんたのPCの設定でしょう」と木で鼻を括った答え。

「これまで沢山のコンテンツを視聴してきたがこんなことは初めてだ。金、返せ!」というと一転して、「貴重なご意見をありがとうございました。料金は請求いたしません」と手のひらを返したような返信が来た。

この経緯を精査すると、

1、まず適当な答えを返す
2、突っ込まれるとやっと調べる
3、やっとまともな対応をする

という流れ。調べたところ、「あー、こいつは言われても仕方ねーや、ちいせえーや」てなもんである。

役所と同じ対応でしょう、これ。要は、「声の大きい奴の言うことを聞く」ということ。


そして・・・・、シルバーライトのせいで小さな画面でしか観られなかったGYAO!の無料コンテンツが、突然、大きな画面で観られるようになった。(無料なんだから、全画面ではなく大画面で我慢しろという意味らしい。最も、旧Gyaoも無料コンテンツは全画面ではなく大画面だったので、それを踏襲したのかもしれないが)

気付いたのは昨日のことだが、実は11月12日からそうなっていたらしい。このことはクレームとして送っておいたのだが、そうなったことについてメールが来た形跡はない。

ホームのお知らせコーナーに、NEW!のマークもなく、以下のような記述があるだけである。

* 「大画面で再生」機能をリリースいたしました

・・・
インフォメーション

2009.11.12

GyaO! をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

「Yahoo! 動画」と「GyaO」の統合により生まれ変わったGyaO! は、2009年11月12日、映像を視聴する際にプレイヤーの再生画面のサイズを大きくして見ることができる、「大画面で再生」機能を追加いたしました。

GyaO! のサービス提供開始以来、お客様より「映像の再生サイズの全画面化」について、多くのご意見・ご要望をいただいておりました。
貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。

弊社で最大限検討した結果、「全画面」に替わり「大画面で再生」機能を追加することになりました。「全画面」をご希望されているお客様には大変申し訳ありませんが、大画面による映像の視聴をお楽しみいただけますと幸いです。


*「簡単、無料、高品質。動画サイトではない、いつでも見られる安心の映像サイトへ」*


GyaO! は、合法で高品質な作品を厳選し、無料で視聴できる環境を提供することで、豊かな文化・社会づくりに貢献していきたいと考えております。

今後ともYahoo! JAPANならびにGyaO! をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。

2009年11月12日
GyaO! スタッフ一同

・・・

まー、素っ気ないもので、気付いた人は気付くでしょう、気付かない人は知りません、というノリで、この対応、役所にソックリである。

IT系のこの手のノリは昔からではあるが、このところますます酷くなっているのではないかと思う。

いつからこうなったんだろうね、孫君。君も日本人らしくなったもんだ。

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2009年11月7日土曜日

vol.116 Firefox3.6

確かFirefox3.5からだったと思うが、IEのレンダリングエンジンを搭載するようになった。

この機能がとっても便利で、もう、IEを要求するコンテンツを見るのにわざわざIEを立ち上げる必要がなくなった。

ところが、このせいなのかどうか、立ち上げスピードが落ちてきたなと思っていたら、これを解消するための技術革新は終わっていて、アメリカではすでに3.6がα版で出ている。また、日本でもβ版で出ている。

3からスタートして3.5までバージョンアップされるまでに1年ほどしかかかっていないことになる。

このスピード感は素晴らしい。さらに自動更新なので、これまでも毎週バージョンアップされるかのような、リアルタイムで改良されていくような印象を持っている。

今気になっているのは、FirefoxでIEをレンダリングエンジンを使用した場合のキャッシュがFirefoxから出来ていないのではないか、ということである。(そういうタブがFirefoxにない)

なので、Firefoxを閉じた後にIEのキャッシュをクリアしてPCを落とすようにしている。

これが解消されるともっと気持ちいいのだが・・。

Twitterに書き込むのはこういう内容だろうけれど、どうも気が乗らない。

もうひとつ、気が乗らないのがFACE BOOK。知らない人から友達になりましょうとメールが頻繁に来るのだが、そこに別れた妻の名前を見つけて引いてしまう。(笑)

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2009年10月21日水曜日

vol.115 検索エンジンの怪

検索すると、何千万件単位の検索結果があるという表示がされる。

本当かと思ってページをめくっていくと、100ページ目で終わる。つまり1000件目で検索結果は表示されなくなるのである。

YAHOO!も、Googleも、Bingも全く同じなのである。

では、検索結果が何千万件あるという証拠はどこにあるのかというと、どこにもない。

このような怪しげなページに掲載されているのが検索連動型広告である。

1日に何万インプレッションもあった、何千クリックがあったと管理画面に表示されているが、その証拠はあるのかというと、どこにもない。

このような怪しげな広告に社運を賭けるなど空恐ろしい。

検索ページという怪しげな広告媒体を素晴らしい広告媒体であるかのように思わせるのは、検索結果であるはずである。

ところが、そのお粗末なことと言ったらこの上ない。

要は、検索エンジンがやっていることと言えば、「全文検索」以外の何者でもない。検索ワードが含まれるコンテンツを羅列しているだけである。

人は検索エンジンに辞書機能を期待しているのに、検索エンジンはただ単に検索ワードが含まれていれば答えだと思っているのである。

検索者が何を探そうとしているのかを類推することは決して難しいことではない。ブラウザに検索履歴を記憶させることもできるだろうし、IPでのトラッキングもできるだろうし、ID/PWによって属性と照合することによる検索結果表示も可能である。

が、一切何もしない。検索エンジンの検索精度は、誕生したときから何も変わっていないのである。

不思議でしょう?

理由は単純。精度をあげれば検索連動型広告は不要になるからである。

現在、企業は、自社の不当な検索結果ページの掲載順位を是正するために検索連動型広告を出稿しているのである。

よって、今後も検索連動型広告で濡れ手に粟のビジネスモデルを展開するために検索エンジンの改良は一切行われないだろう。

それは、つい最近デビューしたBingの検索結果のお粗末さを見ればよく分かる。

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2009年10月2日金曜日

vol.114 YAHOO!とOvertureの合併

昨日、ヤフー株式会社から以下のようなメールが来た。
毎度のことで驚きもしないが、合併した当日に合併しましたはないだろう。

第一、これは「リスティング広告の更なる発展とより質の高いサービス提供を目指し」たものでもなんでもなく、検索およびリスティング広告をMSNに売却したことによって合理的な会計処理をおこなうための手段に過ぎない。

GyaOとの合併のときもそうだったけれど、こういうのを客をなめているというのだ。

孫君、こういう傲慢なやり方は嫌われるよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文書管理番号:OLS-FY09-10024
2009年10月1日

お客様各位

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。日頃は格別の
ご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。

広告主の皆様に重要なお知らせがございます。

リスティング広告の更なる発展とより質の高いサービス提供を目指し、
オーバーチュア株式会社は、2009年10月1日(木)をもちまして、
ヤフー株式会社と合併いたしました。

これに伴い、オーバーチュア株式会社は、2009年10月1日(木)以降、
ヤフー株式会社として、業務を遂行いたします。

なお、検索連動型広告「スポンサードサーチ」「スポンサードサーチ
モバイル」、興味関心連動型広告「インタレストマッチ」は、引き続き
「Yahoo! JAPAN リスティング広告」としてサービスを提供して参ります。
広告主の皆様は、これまでと変わりなくサービスをご利用いただけます。

詳細は、下記ページをご覧ください。
http://ov.yahoo.co.jp/support/announce/2009/091001.html

今後とも皆様にご満足いただけますよう、より一層サービスの充実に
努めてまいります。引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


敬具
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2009年9月23日水曜日

vol.113 GyaO@SHow Time

GyaO!のプレミアム動画は、旧GyaO@Show TimeがGyaO!ストアになったのかと思っていたら、旧GyaO@Show Timeからメールが来て、GyaO!ストアは旧YAHOO!動画のことであって、旧GyaO@Show Timeとは関係ありませんというのだ。

YAHOO!とGyaOが合体したのだから、Gyao@Show TimeがGyaoO!ストアになったと思い、改めてGyaO!ストア用のアカウントを作成させたのはYAHOO!のせこい作戦だったのか!と気づいたときには後の祭り。

それにしても、この混乱は何だ?毎度毎度の孫君の悪い癖である。

どうなってるのかと調べてみたら、Show Timeを運営する会社は株式会社ショウタイムと言って、楽天の100%子会社であった・・・。

そういえば、GyaO時代は楽天の広告もあったがYAHOO!に買収された今月からはない。楽天との関係が切れて独立して運営することになったのか??だから、GyaO!からの入り口がなくなったということか??

無料コンテンツは来年まで小さな画面でしか観られないといったユーザー無視のドタバタをやっている間に、折角USENが築いた動画コンテンツをPCで視聴するという新しい文化の芽が枯れてしまうのではと心配である。

これも皆、次のビジネスへの準備もなく検索ビジネスをMSに売り渡したことによるYAHOO!の焦りの産物であり、あまりのお粗末さ故に新生GyaO!にShow Timeが見切りをつけた付けをユーザーに回したというのが本当のところなのではないだろうか。

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2009年9月11日金曜日

vol.112 やっぱり

GyaO!の無料動画は小さな画面でしか観られない。

Gyaoの時には、有料コンテンツ同様、別画面が立ち上がって全画面表示にすることができたのに・・・。

孫君、せこいぞ。

と思っていたら、以下のブログがトップページに掲載された。


GyaO! で配信している映像が全画面表示できない件で、多くの方よりご意見を頂きました。

ご心配をおかけしまして申し訳ございません。

全画面表示は技術的な課題があり、今回のリニューアルに間に合わなかったため、
年内を目処に対応させていただく予定です。ご理解のほどお願いします。


やっぱり無理してスタートしたんだな、孫君。

それにしても、9月7日って半端な日にちだが、孫君の誕生日?

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2009年9月8日火曜日

vol.111 GyaO!?

2009年9月7日、突然GyaoがGyaO!になった。要は、Gyao+YAHOO!=GyaO!というわけである。(笑)

しかし、これによって途中まで見ていたコンテンツが観られなくなった。GyaoのID/PWが使用できず、改めてYAHOO!IDを取得しなおさなければならなくなった。

YAHOO!プレミアムに登録すれば、GyaO!の有料コンテンツの視聴料は安くなるとうたっているが、YAHOO!プレミアムは別途月額346円が必要で、有料コンテンツ視聴のためのShow Time会費294円の割引価格109円と合わせると合計すればこちらのほうが高くなる。

この理屈、YAHOO!動画を視聴している側の理屈である。YAHOO!動画を視聴しておらず、Gyaoを視聴していた人間からすれば、なんで高い金を払って同じものを観なけりゃなんのだ、ということになる。

さらに、9月7日にGyaoがGyaO!になるというインフォはGyaoからは一切なかった。前日まで観ていたトップ画面はいきなり変わり、前日の続きを観ようとしてもYAHOO!IDの再登録、さらにはYAHOO!Show Timeへの再会員登録が必要だった。

これ、なんだかGoogleの臭いを感じる。そう、傲慢さ、押し付けがましさ、思い上がり、さらにはファシズムの臭いである。

9月7日深夜、以下のメールがGyaO!から来た。これだけである。楽しめとは口ばかり、言うこと聞かなければ観れないけどいいんだよね、という口調である。

孫君、Googleの真似はいかんよ。(笑)

「MyGyaO機能変更に伴うデータ移行のご案内」

いつもGyaOをご利用いただき、ありがとうございます。
この度、GyaOはYahoo!動画と統合し、新たにGyaO![ギャオ](http://gyao.yahoo.co.jp)
として生まれ変わりました。今後、サービスの充実・拡大を行っていく予定ですので、
新しくなったGyaO!をぜひお楽しみください。

また、これに伴いましてMyGyaO機能も一新されております。
これまでMyGyaOの「現在視聴予定の番組一覧(最大60件)」に
ご登録いただいていた番組に関しましては、
番組タイトルの情報を新しいMyGyaOの「お気に入り」機能に、
引き継いで登録することが可能です。

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2009年9月7日月曜日

vol.110 YAHOO!の軍門にくだったTV局

孫さんがまたやってくれた。

フジTVと日本TVがGyaoに出資することになった。出資比率は各社7%ずつ。よって、Gyaoの持株比率は、YAHOO!51%、Gyao35%、フジTV7%、日本TV7%となる。

このことは、自社コンテンツのネット配信にも一口かんでおこうという思惑の現われで、民法テレビ局がどのように2011年の地デジを捉えているのかがはっきりと分かる。

NHKはすでにGyaoにコンテンツ提供を行っており、質量ともに優れた自社コンテンツのデジタルアーカイブ化に加え、その国際的ネットワークを生かしてコンテンツを買いあさっている。

ネットコンテンツは、無限にあっても一向に困らない。テレビの配信方法とはまったく異なるオンデマンド配信だからである。

テレビのように放映時間の決まった番組を視聴するのではなく、オンデマンド視聴では、好きな時間に好きなコンテンツを視聴でき、途中でやめることも、好きな時間に続きを観ることもできる。

テレビ局はテレビ局単独で2011年の地デジ放送時代に対応できるコンテンツ配信システムを持たない。新聞同様、テレビが無用の長物化するのは目に見えているにもかかわらず、まだテレビ局単独での「デジタル放送」が存続できると勘違いしているのである。

そんなのんびりした対応のテレビ業界において、今回のフジTVと日本TVの対応はまだましな方なのかもしれない。

銀行統合と同じで、全テレビ局が合従連衡して民法地デジ配信局を設立しなければコンテンツの質量ともにGyaoにもNHKにも及ばない。

やがて、TV局各社は、「その他コンテンツ提供元」として、Gyaoに吸収合併されていくことになることは目に見えているのである。

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2009年9月4日金曜日

vol.109 YAHOO!のOvertureの買収?

YAHOO!がOvertureを買収した。(Overtureは2009年9月末日を持って解散)

元々OvertureはYAHOO!の子会社だから買収ではなく吸収合併なのだろうが、これはMSのYAHOO!買収を自然な形にするための帳尻合わせなのだろう。

MSのYAHOO!の買収によって、YAHOO!の検索エンジンはBingになる。(もしかするとYAHOO!という検索サイトは消えるかもしれない)

さらに、YAHOO!の子会社であるOvertureが実施している検索連動型広告もMSの広告になる。この辺りをスッキリさせるための吸収合併ということなのだろう。

さて、YAHOO! JAPANはGYAOを買収した。これが実はYAHOO!の目指す方向性を示唆しているのだ。つまり、検索、検索広告から撤退し、エンタメ系へのシフトである。

これ、検索も検索連動型広告も衰退していくと考えるべきなのか?

孫さんのことだから、損するようなことはしないとは思うが、しばらくは飯の種である検索を捨てるその真意の程はまだ見えない。

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2009年8月31日月曜日

vol.108 GYAOサポートセンターその2

GYAOの動画が、突然視聴できるようになった。(笑)

視聴ボタンのあるページを、httpsのセキュアモードでリロードして視聴ボタンを押すと視聴できていたので、ここにソリューションのヒントがあるのではと示唆しておいたのだが、これに関しての回答は得られなかった。

YAHOO!のGYAO買収によって、IE以外のブラウザでも視聴できるようになるということだから、何らかのセッティング変更をGYAOの方でやっているはずである。

そのせいでなければ、突然視聴できなくなることはない。また、同様のクレームが殺到し、セッティングを元に戻したとも考えられる。

ちょうどこのタイミングで、MACでもGYAOの視聴が可能になったということだから、ますます怪しい。

いずれにしても、問題の原点はWINとIEのセキュリティとMedia Playerの証明書のやり取りが上手くいかなくなったことにある。

そしてそもそもの原因は、GYAOがWINのIEのみ、しかもIE7まで、Media Player10までしかサポートしていないことである。

YAHOO!の買収で、これらの障壁が一気に取っ払われることは望ましいことではある。

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2009年8月19日水曜日

vol.107 GYAOサポートセンター

突然GYAOの無料動画が見られなくなった。

現象としては、動画の再生ボタンを押しても、about:blankというホワイトページでとまってしまいMedia Playerへとリンクしないようなのだ。

そこで、Media Playerを10から11にバージョンアップしたり、IEを7から8にバージョンアップしたり、キャッシュを削除したり、しまいにはMedia PlayerのDRMファイルを再取得したりしたのだが、結果は変わらない。

どうやら、Media Playerのライセンスが再取得できていないのが原因らしい。

この間、GYAOサポートセンターと3度メールのやり取りをして、懇切丁寧に教えてはくれたが、すでにこちらでやったことばかりで役に立たない。

印象としては、WIN、IEのセキュリティとMedia Playerのセキュリティとのコンフリクトがあるような感じである。

そこで、動画再生ボタンを押す前に、一旦httpsのセキュアモードで表示し、そのページから動画再生ボタンを押すと、あ~ら不思議、ホワイトページから瞬時にMedia Playerが立ち上がり動画が再生された。

ここにこのトラブルのヒントがありそうである。

さらに、サポートセンターからのメールで、IE8、Media Player11はサポート対象になっていないということなので、IE7、Media Player10の戻して同じことをやってみたが、症状は一向に回復しない。

cドライブの隠しファイルを見えるようにして、おそるおそるDRMフォルダを覗いてみたら、おやおや、削除前にあったDRMフォルダ内の何かのフォルダが取得できていない。

原因はこれかもしれない・・・・。

それにしても、WINもIEもMedia Playerもバージョンアップしていく中で、IE,6,7、Media Plaer9,10しかサポートしていないというのもね・・・。

YAHOO!に買収されて、IE以外のブラウザでも視聴できるようになるらしいので、それまで待つしかなさそうである。

有料動画の方は何の支障もなく視聴できているんですがね・・・。

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2009年8月5日水曜日

vol.106 YAHOO!の生きる道

MSとYAHOO!の提携を再度まとめてみると、

1、YAHOO!は検索サイトから撤退し、Bingでの広告収入の88%を手にする。
2、YAHOO!の検索連動型広告であるOvertureは、MSアドバタイジングの検索連動型広告となる。
3、MSは、検索サイトYAHOO!をBingにする。
4、MSは検索連動型広告に参入し、広告収入の12%を手にする。
5、Bingの検索連動型広告は、OvertureからMSアドバタイジングになる。

要は、YAHOO!は検索サイトと検索連動型広告を持たないポータルサイトとなり、MSは検索サイトと検索連動型広告を持つポータルサイトになる、ということである。

つまり、まだまだ紆余曲折はあるのだろうが、YAHOO!とMSNとが入れ替わると考えると分かりやすい、ということになる。

YAHOO!は、世界初の検索サイトであったわけだが、NETSCAPE同様、過去の遺物となろうとしているということなのである。

しかし、世界初のブラウザNETSCAPEがFIREFOXに進化したように、世界初の検索サイトYAHOO!をMSがどう進化させるのか、進捗が楽しみである。

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2009年8月3日月曜日

vol.105 MS BingとYAHOO!

7月29日、MSとYAHOO! AMERICAが提携。

MSはYAHOO!を買収しようとしていたわけだから、驚くような事態ではないのだが、YAHOO!のYST検索エンジンがBingになることは驚きである。

また、世界中でただ1国、Googleに首位を許していないYAHOO! JAPANの検索エンジンもBingになることをソフトバンクの孫君もほのめかしている。

これがすごいことである。

Bingの検索結果は、リリース当時と違い、短期間の間にチューニングが施されたようで、日本人による日本語検索との違和感が解消されてきた。

現在、日本人による日本語検索結果としての満足度は、Bing、YAHOO!、Googleの順である。Live Searchの性能が余りにもお粗末で、検索エンジンとは呼べないような代物であったことを考えると、飛躍的な進歩だといえる。

ところが、提携の理由を見ると、MSはYAHOO!の検索エンジン技術を欲してであり、YAHOO!は広告収入の伸び悩みを解消するためだという。

Bingの性能からすると、いまさらYAHOO!と提携する必要もなさそうだし、むしろ、MSの方がYAHOO!の検索連動型広告Overtureによる広告収入の増が望めそうな気がするのだが・・・。

いずれにしても、この提携がGoogle対策であることは明白で、MSからするとChrome Browser、Chrome OSなどでIE、Windowsを追撃してくるGoogleの本業である検索エンジン分野で一矢報いようというのも的が外れているような気がする。

しかし、検索エンジンのシェア挽回を図りたいという悲願達成の向けて1歩踏み出したことは確かである。

YAHOO!からすると、圧倒的に水を空けられているGoogleに対してBingとの提携によって多少のシェア増が望まれるが、広告収入がこれによって急増するとは思えないのだが、アメリカの事情は違うのだろう。

アメリカにおけるGoogleのシェアは65%。YAHOO!+Bingで30%。この比率、日本ではGoogle とYAHOO!+Bingは逆になるので、ますますGoogleはYAHOO!+Bingにおいていかれることになる。

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2009年7月14日火曜日

vol.104 Google政治参加の意図

不気味な記事がCNETに掲載されている。「未来を選ぼう2009」というGoogleのプロジェクトに関する記事である。

選挙関連情報を提供するブログで、今度の衆院選をサポートするためのプロジェクトだそうである。

このプロジェクトの主役は「Googleモデレータ」というBBSである。現在は英語版のみだが日本語版を衆院選に合わせて作成すると言うタイミングの良さ。

これを電通がやるのなら分かり易いのだが、なんでGoogleなのか?

Google社長の辻野氏はこのプロジェクトを立ち上げた理由を、「選挙のときに候補者の客観的情報を手に入れやすくするため」と説明しているが、再び、なんでGoogleなの?と思う。

日本政府がやってもおかしくないことを外資の検索会社がやるのはなぜだろう?

Googleモデレータでやり取りされる内容は、立候補者、政党、政治団体と有権者との情報交換である。危険危険。日本人の政治意識、関心度、政党、政治団体の本音、有権者の本音・・・。

政治版Twitterである。

こりゃ、NHKの出口調査どころではない。事前に衆院選の趨勢も分かるだろうし、その方向を意図的に変えることもできなくはない。Google八分に見られるとおり、世論操作はGoogleのお手の物、これから選挙マーケティングの有効なツールになっていくだろう。

しかし、それにしても、これを放置する日本国って、情報治外法権下にある超後進国なんじゃないかしらん。そういえば確か、日本政府のコンサル会社は、アンダーセン・コンサルティングだった時代があったな。

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2009年7月2日木曜日

vol.103 朝日新聞社、CNET、ZDNETを買収

7月1日付けで、表題の発表がCNET自体に掲載された。

新聞紙に見切りを付け、ウェブの売れ筋を買いに走ったという見方もできる。が、目の付け所は間違ってはいない。今、IT系の媒体で、読むに価するのは、CNETぐらいなものであるから。

しかし、すべての新聞が広告主から見放された理由はただ1つ、オピニオンの欠如である。オピニオンとは、各媒体社にとってはコンセプトであり、レーゾンデーテルである。

これを放棄し、現場主義を忘れ、記者クラブでのメモ書き、海外ニュースのリソースを偏差値教育よろしく横並びで掲載してきた。

広告主は、オピニオンのない、差別化のできない、媒体とも呼べない新聞にこぞって背を向けた。これによって広告依存のビジネスモデルが揺らぎ始めたところにYAHOO!、Googleの外資系2社の検索サイトと検索連動型広告が追い討ちをかけ、止めを刺した格好である。

この現象は、媒体が検索によって取って代わられたとも、媒体広告が検索広告に駆逐されたともいえる。

このことからも、媒体の拡充では起死回生は遠く、もう手遅れのところまできている。

新聞社が、100年にわたる広告依存モデルに代わるビジネスモデルに乗り換えられない以上、媒体広告のCTR0.01%対検索連動型広告のCTR5%では勝負にすらならないのだから、広告主を取り戻すことはできない。

やるのなら、YAHOO!、Googleに真っ向から勝負を挑むことこそ天晴れ日本男児の晴れ姿といえよう。

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2009年6月13日土曜日

vol.102 QSO&QIO

タイトルの意味が分かる方は相当リスティング広告に入れ込んでいる方です。(笑)

QSは、Quality Score、QIは、Quality Index。前者がAdwords、後者がOvertureの広告品質指標である。

似た様なものだが微妙に違う。結構敏感に反応するのがQI、そうでもないのがQS。でも反応の仕方は同じ。

何に反応するのかというと、キーワードとT&Dの整合性。

キーワードとT&Dを整合性のないものにしてみるとこれはもう、そこまで過剰に反応することないだろうというくらいに過敏に反応する。

どちらともCTRにして、2%程度は落ちる。

これは、検索者が、いかにキーワードに依存しているかを示す端的な例である。つまり、自分が検索したキーワードが、広告のタイトルに含まれているものをクリックすることを示している。(含まれている部分がボールドで表示される)

これと呼応して、掲載順位を下げ、同時に入札価格を上げるのがQS、QIというアルゴリズムである。

どれくらい上がるかというと、最低100円~最高500円程度まで。

整合性のないT&Dを持つ広告の掲載順位を上げるには、入札価格を上げるしか上位表示させる手段はない。

仕方ないので、T&Dにキーワードとの整合性を持たせると、すぐに元に戻る。

しかし、結局このアルゴリズム、上位表示させて入札価格を下げる代わりに沢山クリックされることになるので、結果、広告費は高かった入札価格で少ししかクリックされなかったときよりも高くなる。

では、CVはどうか。

CTRの1/10~1/20程度がCVRになるので、結局CTRが高い方がCVRも高くなる。

要は、リスティング広告とは、金持ちでなければ沢山のCVは取れないということになる。

さて、QSO&QIOとは、Quality Score Optimization、Quality Index Optimizationのことであるが、その方法とは、無力な広告主にとって、今のところ可能な限り沢山のキーワードをT&Dに詰め込む以外に手はなさそうである。

情けない。

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2009年6月2日火曜日

vol.101 bingって何?

昨日からLive Searchに変わって、bing(KUMOはやめたらしい)というマイクロソフトの新しい検索エンジンのβ版が稼動し始めた。

でも、その精度は、やっぱりマイクロソフトならではのすっ呆けた検索結果で昔のLive Searchと変わらない。

うわさでは、YAHOO!のエンジンに似てくるということだったが、むしろ、Googleの癖に似ている。

2つのキーワードの組み合わせワードの前後を入れ替えても同じワードと認識する。つまり、2語キーワード入力と同じものとしてバラバラに認識する癖である。

Live Searchはむちゃくちゃで、検索ワードと関係のない検索結果を平気で表示するなど、まともな検索エンジンではなかったので、Google並になってきたというのは評価すべき点ではあるが・・・。

また、精度の低さを補うために、検索ワードを追加できるようにしたが、所詮その検索ワードの検索結果が追加されるだけで、「複合検索」されているわけではない。

この程度のエンジン、今更リリースして何か意味があるのだろうか?BEINGで転職先を探した方がいいのではないだろうか。

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2009年5月29日金曜日

vol.100 Googleの不思議な機能 その2

先に、GoogleIDでログインすると、検索結果を思い通り操作できる機能について述べたが、どうやらその目的が見えてきた。

それは、以下のように結論付けられるのではないだろうか?

1、Google検索エンジンの精度向上の放擲
2、GoogleのAdWords、AdSenseのための媒体化
3、ロボットアルゴリズムから人力アルゴリズムの採用

実は、Google検索エンジンの精度は、YAHOO!に比べて劣っている。同じキーワードで検索してみればそれは良く分かる。

たとえば、YAHOO!は、A+BとB+Aで出来たキーワードを同じとは見なさないのに、Googleでは同一キーワードになる。

リンク+アド=リンクアド、アド+リンク=アドリンク、であるが、YAHOO!はこの2つのキーワードは別のキーワードとして認識するが、Googleは同一のキーワードとして認識する。

ついでにMSNのLive Serchは、どちらとも認識できない。KUMOとかいうエンジンを6月にリリースするようだが、クラウドに引っ掛けたのかどうなのか雲をつかむような話である。(笑)

さて、話を元に戻して、その機能である。

望ましい位置に移動させたり、気に入らない検索結果を削除したりした個人の履歴をトラッキングしてデータとしてためると同時に共有出来るようになっている。

これらのサンプル数が100万、1000万、1億と増えていけばそれなりの結果がでて来ることだろう。AMAZONの書籍レコメンドもこの理屈と同じで、母数が増えていけばそれなりの精度をもって来る。

要するに、「みんなで選ぶ検索結果ランキング」である。

現在のロボットアルゴリズムとSEO施策とによって捻じ曲げられた検索結果が、ユーザーが自分の都合のいいように検索結果を操作しているうちにそれなりのものになっていくのだろう。

さらに、この結果にAdWordsを表示するようにすれば、広告効果も向上していくだろう。

ロボットアルゴリズムの限界を打破するのは、人力アルゴリズムになるのかもしれない。

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2009年5月21日木曜日

vol.99 広告代理店の赤字・倒産

広告代理店は、電通・博報堂をはじめ、軒並み赤字。さらには中小代理店にいたっては倒産が続出している。

しかしこれは当たり前のことで、代理店が取扱いの代理をする媒体への出稿が激減しているからである。つまり、商材が消えかけているのである。

ならば、その商材はどこにいったのか?

これまた当たり前のことで、ウェブ、ケータイに乗り換えたのである。理由はこれまた当たり前のことで、ROIが高いからに他ならない。

広告代理店の中で黒字を計上しているサイバーエージェントの業態を見ればこれらは一目瞭然のことである。

さて、では、電通のように、「そこまでやるの」とがんばったところで消えた商材が戻ってくるわけではない。

では、どうするのか?

代理業を止めるしかない。代理業など、所詮他人のふんどしで相撲を取るわけだから、ふんどしが消えてなくなればすっぽんぽん。

止めてどうするのか?

これまでにない広告を作り、育て、その広告を掲載すべきこれまでにない媒体を持つことである。

これがこれから広告代理店がやるべきことであり、「広告メーカー」への道である。

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2009年5月7日木曜日

vol.98 Googleの不思議な機能

最近Googleに検索結果を操作できる機能が付加された。

これまでも閲覧履歴に基づいて、カスタマイズされた検索結果が表示されていたのだが、今回の付加機能は、これを更に推し進めたものと言えそうである。

しかし・・・・、と思うのは私だけではあるまい。

それって検索エンジンなの?と。

それって、検索エンジンの性能向上を放棄することにならないの?と。

自分で望ましい検索結果を作って表示させて何か嬉しいの?と。

この結果をスタンダードな検索結果として表示するということになると、検索エンジンなど要らない。皆が選ぶ検索結果として表示することを前提にするのなら、これはレコメンドエンジンの領域である。

検索エンジンの限界に挑戦し続けるのが検索サイトではないのか?

個人向けにカスタマイズされた検索サイトとは行き着くところ「お気に入りサイト」ではないのか?

疑問符が次々に浮かんでくる今回のGoogleの付加機能である。

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2009年4月30日木曜日

vol.97 チューニングの怪

先日、検索連動型広告のチューニングを行った。

過去1年間でCVのあったKWのみで走らせて見たのだ。ところが・・・・。

これがうんとスンとも言わない。3日間放置したが根負けしてまた再チューニングを行った。

過去1年間にCVのあったKW+CTRの高いKWで走らせた。すると・・・。

ポツポツCVが取れ始めた。このことから、以下のことが想定される。

1、検索は複数回行っている
2、CVのあったKWが再度CVするとは限らない
3、チューニングに遊びが必要

人間、不思議な生き物である。(笑)

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2009年4月9日木曜日

vol.96 ハンバーガーとウェブ達

バーガーキングがブラックキャンペーンを展開している。FACE BOOKから友人を10人削除したらバーガーキングを1個もらえるという「WHOPPER Sacrifice」というキャンペーンだ。

http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20386308,00.htm?deqwas_inflow=relation

このような発想は日本にはない。実に面白いキャンペーンである。

何が面白いかというと、

1、ウェブ友達の真価を問うという大人の視点がある
2、ウェブ友達10人とハンバーガー1個の価値を同等とする諧謔的価値観
3、FACE BOOKの存在理由を揶揄することを認める文化によって成立しているキャンペーン

Sacrifice=犠牲、という発想はキリスト教の根源にあるもので、要はバランスが取れていれば、犠牲を払うことを許容する。つまり、その犠牲と引き換えに享受することのできるものとのバランスが重要なのである。

それを1人1個ではなく10人1個としたところが悪魔的で実に面白いし、揶揄する気持ちが強調されている。

さて、このキャンペーン、mixiでやったら袋叩きに会うだろうね。それが日本と言う幼稚でナイーブな精神文化だから。

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2009年4月8日水曜日

vol.95 いよいよテレビでネット

CNETの2つの記事が目を引いた。

1つは、テレビ版YAHOO!のサービス開始の発表。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20391165,00.htm?deqwas_inflow=relation

もう1つはYAHOO!によるGYAO株の51%取得。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20391237,00.htm?tag=nl

2011年から何が始まろうとしているのかをしっかり見せてくれる出来事である。

テレビ局が言う「地デジ」はぶっ飛んで、「テレビでネット」の時代が確実に始まろうとしている。

さすが、孫君は偉い。(笑)

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2009年4月7日火曜日

vol.94 新聞の運命

今朝、毎日モーニングをしている喫茶店に行って驚いた。

読売新聞がスタンドに置いてあって、何と「ご自由にお持ち下さい」と書いてある。最初は、喫茶店が新聞を買ってお客へのサービスで置いたのかと思ったがどうやら様子が違う。

もしかすると新チャネルの開拓をすすめるためのキャンペーンかと思って店長にたずねてみると、何と、置いてもらうと販売店には広告料が入ってくるらしい。

新聞というのはインテリが作ってやくざが売ると言われてきたが、赤字の原因は地域を仕切ってきた販売店の販売力の低下にある。

そもそも新聞の拡販とはお粗末そのもので、子供だましのおまけ、1ヶ月だけの契約などでごまかしてノルマを達成してきたものが「只でも本当にいらなくなった」ことからノルマをこなせなくなり、今度は逆に新聞社がノルマである部数をこなさせるために「押し紙」を始めた。

この「押し紙」の処理のための苦肉の策から、只で喫茶店においてもらうということになったらしい。勿論新聞社主導でである。

こうまで新聞社がする理由は単純で、「発行部数の維持」であり、発行部数によって課金する広告料金体制の維持である。

ところが、広告出稿そのものが激減している今、この策そのものがすでに泥縄である。

さて、翻って、ウェブにおいても広告収益モデルで走っている企業は多々ある。検索サイト、ポータルサイト、ブログサイト、SNS・・・。

これらの運営企業が凋落するのは実に単純、広告出稿が消えたときである。

同じビジネスモデルで飯を食っている以上、新聞の今日はウェブの明日であることを肝に銘ずべきである。

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2009年4月6日月曜日

vol.93 LPOの破綻

どうしたことなのだろう?LP=Landing Pageが効かない。

徹底したLPOを実施してきたが、余りに行き過ぎた管理体制によって硬直化してしまったのか、リスティング広告も、媒体広告も「順調に予算を消化する」だけになってしまった。

こうなると、徹底的に方法論を変更するしかない。

こう思って、まずリスティング広告の全てのリンク先をホームに変更した。

6年前にリスティング広告を導入したとき、ホームへの誘導数を増やすためにどの企業も同じことをしていたと思う。

この後、キーワード群ごとに誘導先ページを設定→キーワード群ごとにランディングページを制作→キーワード群ごとに広告のT&Dを変更→ランディングページとの連動、といったことを頻繁に行うことが当然という流れで現在に至っている。

しかし、手を変え品を変えしても一向にCV数が伸びない。要するに効かなくなったのである。

これ、LPOを全否定する暴挙なのだが、この荒療治、効いているのかというと、実は効いているのである。そんな馬鹿なと思うなら、やってみてください。(笑)

根拠はあるのである。検索が常識化し消費者が成長したことがその理由ではないかというのがわたしの仮説である。

LPOが行き過ぎると、消費者の選択肢を奪い、情報検索の自主性を否定することになる。このことを消費者が無意識に拒否しているのではないか・・。

消費者自身が生情報を元に取捨選択する時代がやっと始まったのかもしれない。

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2009年4月4日土曜日

vol.92 BTとレコメンド

BTが大流行のようである。

BT=Behavioral Targeting、日本語では行動ターゲティングと訳されている。英語の正確な意味で言うと、behaviorは日本語で「振る舞い」だから、振る舞いから見た、と言った方が正確かも。

要は、ウェブ上でのユーザーの振る舞い=ウェブ閲覧履歴に基づいて狙い定めた(多分こういうユーザーなのだろうという想定の基に)広告を配信する手法のことである。

ついでに、リターゲティングについては、ウェブページに1度来訪したことのある顧客に対して、1度目の来訪で取得した情報をもとに、狙い定めた(多分こういうユーザーなのだろうという想定の基に)広告を配信する手法のことである。

さらについでに、レコメンドは、ウェブページで取得した情報を基に、商品提案を行うもので、商品を広告に置き換えると、レコメンド広告ということになる。

BTは、かつて消費者を統計学で使用する指標であったデモグラフィックデータ偏重のマーケティングと似て、余りにも幼稚である。

1人の消費者(実はIP)の属性を年齢、性別、所得だけで特定できないのと同様、ウェブ閲覧履歴がその消費者のすべてではないことは当然のこと。

デモグラフィックなデータがあってはじめてウェブ履歴にバイアスがかけられるのである。

このことに気づいているのか、YAHOO!は、YAHOO! ID情報をベースにしたBTを提案しているようだが、明らかに個人情報の濫用に該当する。YAHOO! ユーザーは、広告配信のために情報提供したわけではないからである。(ユーザーの意図などお構いなしにルールは勝手に変更されるので、もう変更されたかも)

リターゲティングも同様に、1度来訪した消費者と2度目の来訪者を差別化するほどの意味があるものかどうか?

レコメンドは、アマゾンの例が分かりやすい。「この本を買った人は、こんな本を買っています」。これがやはり本命である。

買ったという行動こそが意味のあるものである。これを食った人はこんなものを食っています。これを着ている人はこんなものを着ています。この車に乗っている人はこんな車を持っています・・・。

1度孫のための靴を買ったからといってベビーシューズの広告ががんがん来たり、2度と買うものかと思っている冷凍蟹の広告ががんがんきてもうざったいだけのことである。

それよりも昔あった、クレジット会社と提携して、19歳の娘を持つ父親に対して成人式の着物を案内したという京都の着物メーカーの手法の方がマーケティング的にも戦略的にもはるかに知的で進んだターゲティング広告である。

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2009年3月12日木曜日

vol.91 新聞社のサバイバルモデル

今日のCNETに明日の新聞社の行方を示唆するアーティクルが出ていた。

こんな単純明快なサバイバル策にどうして気付かなかったのだろう?と新聞関係者は思うに違いない。良いソリューションとはなべてそういったものだが・・・。

http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20389695,00.htm?tag=nl

ウェブ新聞が固執してきたものは、アーティクルの有料販売である。そしてすべて失敗した。ところが、リアル新聞のアーティクルは無料なのである。

新聞も雑誌も広告によって制作料は賄われているからである。テレビが只なのもラジオが只なのも、みんな広告料で賄われているからである。

ところが、新聞、雑誌は、それを有料で販売していた経緯からそのビジネスモデルをウェブにも持ち込もうとした。それが敗因である。

テレビ、ラジオはスタートから無料にした。新聞、雑誌に対する後発戦略としては当然のことである。

さて、全ての媒体がウェブの時代を迎え、ウェブでのビジネスモデルを強制される。ウェブのビジネスモデルについていけない媒体はウェブのみならず、リアルでも淘汰されることになる。

さて、ではこれから「広告依存ビジネスモデル」を標榜せざるを得ない媒体が取り組むべきウェブ・ビジネスモデルとは何なのだろう?それを知るためには、これから起こる以下のような広告の変化に目を向けることである。


1、バナー広告の凋落
2、検索連動型広告の凋落
3、ネットワーク広告配信の開始
4、第三者配信の開始
5、BT等戦略的広告配信システムの開始

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2009年3月8日日曜日

vol.90 現代のシジフォスの神話

IT業界が不景気だそうである。

ま、今回は完璧に世界不況とリンクしていて驚くべきでもないが、実は、本当のところは「構造不況」なのである。

ITになにが出来るかといえば、要は機械化でしかない。同じことを繰り返す作業であれば、人間よりも飲まず食わずで働き続けることができる。裏を返せば、それしか出来ない。

考えもしなければ先も読めずに10年1日の如く同じことを繰り返すことがお得意なだけである。それをシステムと呼ぶ。

よって、環境変化には耐えられず毎日のように廃棄処分と開発が行われるしかない。これに気づくと、回ってるだけで何も稼がないのがITだということに行き着くのにそう時間は掛からない。

現代のシジフォスの神話、それがIT業界である。

ではどうするのか?

100年前のビジネスモデルを機械化しただけのビジネスモデルに別れを告げて、次の、次の次のビジネスモデル構築に着手するしかない。

それは、決して難しいものではない。顧客優先。消費者を幸せにすることを考えることである。そこにビジネスチャンスは必ずある。人間が人間である限り。

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2009年2月27日金曜日

vol.89 インターネットの歴史

CNETに「インターネットの歴史--50の主要な出来事」というタイトルのアーティクルが掲載されている。

年代別に起こった出来事をまとめてあって分かり易くてCNETのアーティクルにしたら、こういうのは結構楽しい。

今回は、1966~1997年の30年間について軽く流しているが、Mosaic、TCP/IP、wwwなどというキーワードが出てきてへー、ほーというため息と共に、懐かしさをも覚える。

しかし、それでもほんのこの3,40年の間に起こったことなのだ。

わたしがインターネットに出会ったのは1995年のことで、わたしのネット師匠であるI氏が無理やり1台のMacを持ってきたのが始まりである。それまで、ニフティでパソコン通信をやっていたので、インターネットにはスムーズに入っていけた。

YAHOO!はできたところで、全コンテンツを見ることが可能なくらいの数しか登録されていなかった。そして、この年、阪神淡路大震災の年であり、地下鉄サリン事件の年である。

インターネットの歴史とパラレルで進行したのが携帯電話で、1970年の大阪万博の年に携帯電話の見本が展示された。

そして今も、インターネットと携帯電話はプロトコルが違うまま同じ目的に向かってパラレルな関係を続けている。

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2009年2月15日日曜日

vol.88 間抜けなGoogle

Google のマーケティング活動について
2009 年 2 月 10 日
Posted by 馬場康次(シニアマーケティングマネージャー)

Google Japan では、製品を多くのユーザーに知ってもらうために、さまざまなプロモーション活動を実施しています。
今回、そのプロモーション活動の一部でブログを活用したことが、Google のサーチに関するガイドラインに違反することが判明し、このプロモーションに関しては中止しました。ご迷惑をかけた関係者各位とユーザーの皆さまにお詫びするとともに、再発防止に向けて、透明性の高いコミュニケーションに努めてまいります。
-------------------------------------------------------------------

上記は最近超有名な超間抜けな謝罪文である。(笑)


ヨーロピアンは、自分で作ったルールを自分に都合にいいように変えるのが得意だが、これはご都合主義といって、大人の処世術としてはごく一般的である。

しかしまー、自分で作ったルールを自分で破るというのはガキ並の程度の低さであることは間違いない。が、またやってくれました、という程度で驚きもしない。

こういうなりふり構わない行動の根底にあるのは、「世界中で一人勝ちしてるのになんで日本じゃYAHOO!に勝てねえんだ!」というGoogle本社の苛立ちだ。

勝つためには手段を選ばないのがGoogleだから、自社ルールに抵触することも厭わないのは当たり前。

検索結果を極めて恣意的なものにしているGoogleだから、極めて恣意的に今回のプロモーションも行われたはずである。

しかし、バレるウソはつかないというのが大人の処世術の基本。Googleも、もう少し大人になってほしいものである。

新社長も就任早々ミソをつけたものである。

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vol.87 CSのあるGMOのヘルプデスク

ヘルプデスクの悪口はさんざん書いてきたが、最近、サーバを借りたレンサバ.COMの対応はとっても良くて見直した。

J-wordの対応がGoogle並だったのに比べるとずいぶん進歩したものだと思う。ただ、なんでもそうだと思うが、「個人差」はあると思うし、とりわけIT系は理系人間が圧倒的に多くて、いつもロボット対応に慣らされているので、「普通」だったことに感動しただけかもしれないが。(笑)

わたしが使っているこのGoogleの中では良く出来たサービスであるBloggerから借りたサーバにFTPで転送アップロードしようとしてうまくいかなかったのでメールしたのだ。

すると、最初は意味が分からなかったのか、FTPは使用可能ですといった頓珍漢な返事を書いてよこした。

2度目には、他社サービスには対応していないという逃げの対応をしてきた。

そこで、出来るのか出来ないかを聞いているのだと返事しておいた。するとしばらくして、3度目の返事が来た。

3度目には、Bloggerを使ってアップロードテストをしたようで、初めて設定の詳細が書かれた返事がきた。

最初からそうしろよといいたいところだが、時間が掛かっただけあって完璧な回答で、久々にわたしが恐縮するほどだった。(笑)

要は、相手がなにを聞いてきているのかということをよく聞いて、それに正確に応えてくれればいいのだが、往々にして、こちらが何をいっているのかを理解する能力に決定的に乏しいのが日本のヘルプデスクの特徴である。これではCSなど程遠い。

ヘルプデスクは、Dellが最もよく出来ていると思う。電話対応だけでHDのトラブルは大概解決するし、システマティックで気持ちがいい。

こんないい例が日本にあるのに、どうしてIT系企業は見習わないのだろう。お粗末な対応は、企業イメージの低減に大きく貢献するだけだということがどうして分からないのだろう。

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2009年1月31日土曜日

vol.86 このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。

Firefoxで、Googleのすべての検索結果の下にタイトルの文字が表示され、AdWords広告を除いて一切リンク先が表示されなくなった。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%89&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox


ブラウザの問題かと思ってIEでも試してみたが、同様の結果である。
http://www.google.com/search?q=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%89&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7IBMA_ja


これをクリックすると、以下のファイルに飛ぶ。
http://www.google.co.jp/interstitial?url=http://www.iip.co.jp/soda/linkad.html


どうやらサーバエラーのようだが、このような表示はかつて一度も見たことがない。こういうことをこれからやろうと実験していることがバレてしまったようである。(笑)

夜中の12時前に発生した現象だが、これがアップロードされたときに、上記のパラメータ付きURLがいきているかどうか?

それにしても、全検索結果をアクセス不可にして、AdWordsだけを生かしているところがなんともウェブファシストのGoogleがいかにもやりそうで可笑しい。

こっそり全検索結果のアクセスが出来ないようにしておいて、AdWordsだけクリックさせて稼ごうとしてる、と言われても仕方ない。

この現象、わたし以外に何人が見たのだろう?

思ったとおり、12時15分にはあわてて元に戻したようだが、アーカイブファイルをとっておいたのでアップロードしておく。

検索結果ファイル
表示ファイル

2月3日になって、CNETにこの件に関するアーティクルが出た。Googleはそれを「人為的ミス」としているが、「Google八分」もまた「人為的ミス」の一環であるというつもりなのだろうか?

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2009年1月28日水曜日

vol.85 地デジがもたらすネット環境

2011年、地上波がアナログからデジタルに変わる。

で、何が始まると思いますか?

テレビがインターネットにつながる。そう思っている人は家電メーカー並みの認識で、ビジネスチャンスをなくします。

PCモニターが大画面になる。そう思っている人は可能性があります。(笑)

地上波がデジタルになるなんてことはどうでもいいことなのです。PCモニター画面がテレビ画面になることの方が事件なのです。

もうお分かりですね。

テレビユーザーは、テレビが通信回線に接続されようがされまいが関係なく、NHKと民放が見られればそれでいいのです。

ところが、ネットユーザーにとっては、PCモニターが大画面の液晶モニターになる。こうなると、GYAOの楽しみも、通信ゲームの楽しみ方も、検索の楽しみ方も、コンテンツ自体の楽しみ方も大きく変わります。

もちろん無線キーボードと無線マウスは必需品です。

そんなことは分かっていたのに、これを機会にPCモニターを大画面に変えるPCユーザーが続出するはずです。

コンテンツも動画もドラスティックに変わるでしょうね。テレビ並みに。(笑)

随分前からこんなことを言ってきたのに実現しなかったことがやっと2年後に実現しそうですね。でも、テレビ画面みたいなPCモニターじゃダメなんですよ。(笑)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/09/news114.html


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2009年1月9日金曜日

vol.84 AdWordsの戦略は正しいのか?

年末に入金したのにいつまでたっても掲載が始まらないAdWordsから8日になってやっとメールが来た。

ところが、広告の誘導先ページが掲載基準を満たしていないので訂正するようにという主旨である。

------------------------------------------------------------------------------
広告承認状況: 不承認
問題となる点: 会社概要またはウェブサイト運営者情報が必要
~~~~~~~~~~~
SUGGESTIONS :
-> コンテンツ: 次の連絡先情報をすべてウェブサイト上に表示してください。

-企業名/ウェブサイト運営者名
-電話番号またはメールアドレス
-住所
------------------------------------------------------------------------------

わたしは、この掲載基準、明らかにECサイトの基準であると思う。企業や、個人でもビジネスでが行う広告では必須であっても、個人サイトのアクセスを増やそうという意図で実施する広告に住所・電話番号は不要である。メアドがあれば事足りる。
そこで以下のように返信した。

------------------------------------------------------------------------------
上記理由で不承認とのことですが、電話番号、住所等を個人サイトに記入する気は毛
頭ありません。
不承認ならば、アカウント残高を以下の口座に返金処理してください。
------------------------------------------------------------------------------

すると、即レスで以下の返信が来た。

------------------------------------------------------------------------------
ソウダヒロシ様

平素より Google AdWords をご利用いただき誠にありがとうございます。

アドワーズ広告のアカウントに前払いで入金された場合は、アカウントの
残高全額の払い戻しを請求することができます。

払戻し請求を行うには以下の手順に従ってください。

1. まずはじめに、お客様のアカウントに設定されているキャンペーンをすべて削除してください。

2. お客様のアカウント管理画面で、[アカウント情報] タブを開き、[お支払い] をクリックします。

3. [お支払い] ページ中央にある、[払い戻しをリクエスト] をクリックします。

4. [払い戻し手続き] ページの全ての項目を入力します。

5. 全ての項目を入力したら、「リクエストの送信」ボタンをクリックします。

請求後、その時点でまだお客様のレポートに表示されていない未払い分のクリックが計上されるまでには、1週間ほどかかることがあります。
Googleで、すべてのクリックに対する料金を計上した後、最終払い戻し金額をお知らせするメールが、システムから自動的に送信されます。

次に、払い戻し請求フォームにて銀行口座情報をご登録されていないお客様宛に、 Google の支払担当より電話またはメールにて払い戻し請求の最終確認が行われ、お客様宛に払い戻し先銀行口座入力フォームが送付されます。

銀行口座情報をご返信頂いた後、お客様の指定口座宛に払い戻しが行われます。(払い戻し請求時に払い戻し先銀行口座情報をご登録いただいている場合は、自動的に払い戻しが行われます。)

お客様の国の銀行ネットワークに何らかの遅延が生じる可能性もあることから、振込みがお客様の口座に入金されるまでに払戻し請求をしてから 1 ヶ月から 3 ヶ月ほどかかる場合がございますのでご了承ください。

払い戻し処理が完了すると、お客様のアドワーズ広告アカウントの残高はお客様の銀行口座に払い戻され、ゼロとなります。

以上お手数ではございますが、お手続きの程宜しくお願い申し上げます。

なお、このたび、弊社ではセミナーポータルをオープンいたしました。
広告主の皆様にお役立て頂ける各種無料セミナーをご提供しておりますので、ぜひご参加下さいませ。
http://www.google.co.jp/adwords/start/edu.html#utm_source=ticket&utm_medium=footer&utm_campaign=aw

今後とも Google AdWords をよろしくお願い致します。
Google AdWords Team
------------------------------------------------------------------------------

そこで、指示通り手続きすると、以下のメールが来た。

------------------------------------------------------------------------------
お客様

お客様のアカウント残高全額払い戻しのリクエストを受理し、 広告の掲載を停
止いたしましたのでお知らせいたします。

Google では約 1 週間以内にお客様の銀行口座への振り込み手続きを開始し、
AdWords のオンライン明細に、払い戻しの処理ステータスと最終の払い戻し金額
を反映いたします。 払い戻しを完了するためにお客様のお振り込み先に関する
情報が必要な場合、事前にお客様に確認いたします。 銀行口座への払い戻しが
完了するまでには、さらに数週間かかることがありますのでご了承ください。

なお、払い戻し手続き中にAdWords アカウントの再開を希望される場合は、この
メールを受け取られてから 2 日以内に払い戻しのリクエストをキャンセルする
旨をメールでご連絡ください。お客様のご依頼に基づき、 払い戻し手続きをキ
ャンセルいたします。払い戻しのリクエストをキャンセルいたしますと広告掲載
が再開されます。 また、すでに払い戻し手続きが完了している場合は、アカウ
ントへご入金いただければ、 Google でご入金を確認後、広告掲載が再開されま
す。払い戻し手続き完了後も、 いつでもアカウントへのご入金が可能となって
おります。

払い戻し手続きに関してご不明な点がございましたら、このメールに直接ご返信
いただくか、 以下のリンク先をご覧ください。
https://adwords.google.com/support/bin/topic.py?topic=7006&hl=ja

平素より AdWords をご利用いただき誠にありがとうございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

Google AdWords Team
------------------------------------------------------------------------------

というわけで、なんともスムーズな流れで気持ちよく解約できた。(笑)
勝手な掲載基準を建前に、月1万円程度の個人広告主などさっさと追い出して、大口取引先のみにしてシステムを軽くしたい意図が見え見えである。
それとも日本法人のレベルの低さの問題なのか?
いずれにせよ、個人客を追い出そうとしていることは間違いないだろう。しかし、これ、戦略として正しいのだろうか?
誰でもいつでも広告が掲載できることを目指すのがリスティング広告という種類のものではないのか?
個人ユースの中にリスティング屋が気づかないニーズがあるのではないのか?


Overtureの方はというと、掲載開始メールが来ることもなく、6日から掲載が始まった。ま、こちらの対応の方が、IT系企業らしいのではないだろうか?

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2009年1月4日日曜日

vol.83 リスティング屋の正月休み

年末の30日にOvertureとAdWordsの両方に銀行振込みをした。オフラインにしてあった広告を1月1日から再開するためである。

Adwordsからは振込み受領メールが来たが、広告は再開されていない。Overtureからは未だに何の連絡もない。そして、もちろん、リスティング広告は一向に再開されない。

これが日本のネット広告の現状である。

ネット広告の利点とは、リアルタイムに広告が反映されることである。リアルベースの物販企業が正月休みで出荷できないというならいざ知らず、ネットという常時接続ネットワーク上に広告を掲載している会社が、入金確認を人的に行っているとはチャンチャラ可笑しいし、日本ならではの暢気さである。

日本のリスティング広告は、この1点をとっても破綻している。クライアントからすれば機会損失料請求の対象になる杜撰な運営体制である。

こんなことは自動化しようと思えば実に簡単なことである。銀行とオンライン化されていれば入金確認などする必要もない。入金と同時に広告が掲載されて当たり前である。

なぜやらないのか?

やる必要がないからである。

傲慢かましても、クライアントは言いなりになると高をくくっているからである。

正月休みをのうのうと過ごすリスティング屋など、IT業界とは言えない。IT業界とは、24時間365日不眠不休で稼動するシステムを運営する企業でなければならないからである。

この辺のセンス、携帯屋のユビキタスアクセスを阻む既得権死守のセンスに通じるものがある。

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