2009年12月13日日曜日

vol.119 Googleのリアルタイム検索

待ってましたという記事が、久々にCNETに掲載されていた。

Googleがリアルタイム検索の提供を始めると12月7日に発表したというのだ。

ご存知のとおり、検索サイトの検索結果ページは検索キーワードの検索結果として動的に生成されたものではない。

検索結果ページは、検索キーワードとパラメータによって紐付けした、静的に手作業で作成されたファイルを表示している。

よって、Google八分が可能になるわけである。(笑)

これを、一切の手作業を介さずに表示させることは技術的には可能であるはずである。しかし、その結果がどうなるのか?

多分、Google八分時代が懐かしくなるだろう。(笑)

なぜなら、インデックス化されていない情報は使えないからである。日本におけるデファクトスタンダード検索エンジンが何故YAHOO!なのかという理由がまさにこれである。

ただし、旬な情報に関してはこの限りではない。今、この時点での旬な情報を探すためには、Google中国に見られるように「検閲」することが可能な検索エンジンでは物足りない。

新聞が凋落した背景には、インターネットのスピードに記事が追いつかなかったことと共に、記事内容にオピニオンがなかったことによる。

つまり、そのニュースの背景にある事実を基に真実を抉り出すだけの筆力のある記者の育成を怠ったことが凋落の新の理由であることに新聞社自身気づいていないようであるが・・・。

どんぐりの背比べの情報なら、早い方がいいのである。

さて、ではリアルタイム検索によって取得した垂れ流しコンテンツをいかにインデックスするか?

実は、その解答はすでに用意されている。

Googleの用意した解答とは、自分でインデックスしろ、ということである。

Googleアカウントでログインすれば、今でも検索結果は自分でコントロールできる。気持ちのいい検索結果ページを自分で作れるのである。

つまり、世界中にある情報をすべてリアルタイムで提供するのがGoogleの使命であるなら、その情報をインデックスできるだけの知識と教養を持つのが個々人の使命という時代が始まろうとしているということである。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

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2009年12月9日水曜日

vol.118 やっぱりおかしいリスティング広告

最近リスティング広告の入札価格の高騰が著しい。

一昨年から昨年に掛けて、平均入札価格が120円前後で推移していたものが一気に160円前後に跳ね上がった。30%アップである。

この理由として、ビッグワードの異常な高騰がまずあげられる。

競合他社の本格参入や雨後のたけのこのように現れたチープな一括資料請求サイトがビッグワードの入札価格を吊り上げるからである。

しかし、原因はそれだけではない。この入札価格、決して市場論理で動いているわけではない。

現状、リスティング会社は入札価格は意図的に高く設定することは自由自在に行える。そしてこの価格決定権は広告主にはない。要は「言い値」で買わされるわけである。

価格決定権が消費者にあるはずなのにリスティング広告だけは違うのである。バナー広告が一気に値崩れを起こしたのと対照的に、リスティング広告の入札価格はうなぎのぼりである。

今のところまだ現存するウェブ広告の中ではリスティング広告はROIの高い広告なので我慢して出稿しているが、そろそろしんどくなってきた。

そして、価格決定権のない広告にどこまで付き合えるのかは体力勝負となってくる。

つまりどういうことか?

個人のようなしょぼい広告主をふるい落とし、リッチな広告主を選び出そうというのか?これによって得をするのは誰か?

リスティング会社、広告代理店、そして金のある広告主。

ゆっくりと確実にリスティング広告はウェブ広告ファシズムの傾向を露呈しはじめている。

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