2007年5月13日日曜日

vol.17 PPC広告のROI比較

わたしが個人的に実施しているPPC広告のROI比較をovertureとAdWords とでしてみた。

<4月の実績>   overture     AdWords
クリック数        42          22      
インプレッション数   7604       9463
クリック率        0.55       0.23
クリック単価 (円)   15          302
経費(円)        634         7539

ROIは、コンバージョン設定をしていないので実は出すことは出来ないのだが、10分の1の経費で2倍のクリック数を稼いだovertureに軍配があがることは一目瞭然だろう。

AdWordsは、クリック単価にしてovertureのなんと20倍にもなるのである。これで、同じPPC広告と呼べるのだろうか?

AdWordsは、overtureに比べて「異常に高額な広告」である。そして高額になる理由は、勝手に作った指標であるQS(Quality Score=広告の質)が低いからであるという。

しかし、本当にそうなのか?

クリックする前のインプレッションが殆ど変わらないのに、クリック率がほぼ半分というのがクリック数が少ない理由である。

これを説明するのに、overtureのユーザー=YAHOO!系のユーザーとAdWordsのユーザー=Google系のユーザーとは属性に違いがあるというもっともらしい説明がされているが、それを証明する情報を見たことはない。

実は、PPC広告は、検索結果ページの掲載位置によってクリック率が明らかに違ってくることが証明されている。上位からクリックされるのである。しかし、AdWordsの広告は殆ど右側に表示され、「上位には殆ど表示されない」のだ。

このことが、クリック率の低さにつながっていることは明らかである。

SEO屋さんは、ランクインさせることで始めて顧客に課金することができる。なぜなら、上位に来れば広告効果が上がり、広告効果が高いがゆえに興味を持たれ、興味を持たれるが故にクリックされる、という単純明快な法則を根拠としているからである。

こうして考えてみると、AdWords広告のいう「広告の質」にはまったく説得力がないばかりか、広告の基本を踏み外しているということになる。

要は、AdWordsというのは、単に掲載位置がダメなのを顧客の広告の質の低さであるとする、広告の法則も知らない素人広告屋なのである。

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