2009年3月12日木曜日

vol.91 新聞社のサバイバルモデル

今日のCNETに明日の新聞社の行方を示唆するアーティクルが出ていた。

こんな単純明快なサバイバル策にどうして気付かなかったのだろう?と新聞関係者は思うに違いない。良いソリューションとはなべてそういったものだが・・・。

http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20389695,00.htm?tag=nl

ウェブ新聞が固執してきたものは、アーティクルの有料販売である。そしてすべて失敗した。ところが、リアル新聞のアーティクルは無料なのである。

新聞も雑誌も広告によって制作料は賄われているからである。テレビが只なのもラジオが只なのも、みんな広告料で賄われているからである。

ところが、新聞、雑誌は、それを有料で販売していた経緯からそのビジネスモデルをウェブにも持ち込もうとした。それが敗因である。

テレビ、ラジオはスタートから無料にした。新聞、雑誌に対する後発戦略としては当然のことである。

さて、全ての媒体がウェブの時代を迎え、ウェブでのビジネスモデルを強制される。ウェブのビジネスモデルについていけない媒体はウェブのみならず、リアルでも淘汰されることになる。

さて、ではこれから「広告依存ビジネスモデル」を標榜せざるを得ない媒体が取り組むべきウェブ・ビジネスモデルとは何なのだろう?それを知るためには、これから起こる以下のような広告の変化に目を向けることである。


1、バナー広告の凋落
2、検索連動型広告の凋落
3、ネットワーク広告配信の開始
4、第三者配信の開始
5、BT等戦略的広告配信システムの開始

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2009年3月8日日曜日

vol.90 現代のシジフォスの神話

IT業界が不景気だそうである。

ま、今回は完璧に世界不況とリンクしていて驚くべきでもないが、実は、本当のところは「構造不況」なのである。

ITになにが出来るかといえば、要は機械化でしかない。同じことを繰り返す作業であれば、人間よりも飲まず食わずで働き続けることができる。裏を返せば、それしか出来ない。

考えもしなければ先も読めずに10年1日の如く同じことを繰り返すことがお得意なだけである。それをシステムと呼ぶ。

よって、環境変化には耐えられず毎日のように廃棄処分と開発が行われるしかない。これに気づくと、回ってるだけで何も稼がないのがITだということに行き着くのにそう時間は掛からない。

現代のシジフォスの神話、それがIT業界である。

ではどうするのか?

100年前のビジネスモデルを機械化しただけのビジネスモデルに別れを告げて、次の、次の次のビジネスモデル構築に着手するしかない。

それは、決して難しいものではない。顧客優先。消費者を幸せにすることを考えることである。そこにビジネスチャンスは必ずある。人間が人間である限り。

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2009年2月27日金曜日

vol.89 インターネットの歴史

CNETに「インターネットの歴史--50の主要な出来事」というタイトルのアーティクルが掲載されている。

年代別に起こった出来事をまとめてあって分かり易くてCNETのアーティクルにしたら、こういうのは結構楽しい。

今回は、1966~1997年の30年間について軽く流しているが、Mosaic、TCP/IP、wwwなどというキーワードが出てきてへー、ほーというため息と共に、懐かしさをも覚える。

しかし、それでもほんのこの3,40年の間に起こったことなのだ。

わたしがインターネットに出会ったのは1995年のことで、わたしのネット師匠であるI氏が無理やり1台のMacを持ってきたのが始まりである。それまで、ニフティでパソコン通信をやっていたので、インターネットにはスムーズに入っていけた。

YAHOO!はできたところで、全コンテンツを見ることが可能なくらいの数しか登録されていなかった。そして、この年、阪神淡路大震災の年であり、地下鉄サリン事件の年である。

インターネットの歴史とパラレルで進行したのが携帯電話で、1970年の大阪万博の年に携帯電話の見本が展示された。

そして今も、インターネットと携帯電話はプロトコルが違うまま同じ目的に向かってパラレルな関係を続けている。

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2009年2月15日日曜日

vol.88 間抜けなGoogle

Google のマーケティング活動について
2009 年 2 月 10 日
Posted by 馬場康次(シニアマーケティングマネージャー)

Google Japan では、製品を多くのユーザーに知ってもらうために、さまざまなプロモーション活動を実施しています。
今回、そのプロモーション活動の一部でブログを活用したことが、Google のサーチに関するガイドラインに違反することが判明し、このプロモーションに関しては中止しました。ご迷惑をかけた関係者各位とユーザーの皆さまにお詫びするとともに、再発防止に向けて、透明性の高いコミュニケーションに努めてまいります。
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上記は最近超有名な超間抜けな謝罪文である。(笑)


ヨーロピアンは、自分で作ったルールを自分に都合にいいように変えるのが得意だが、これはご都合主義といって、大人の処世術としてはごく一般的である。

しかしまー、自分で作ったルールを自分で破るというのはガキ並の程度の低さであることは間違いない。が、またやってくれました、という程度で驚きもしない。

こういうなりふり構わない行動の根底にあるのは、「世界中で一人勝ちしてるのになんで日本じゃYAHOO!に勝てねえんだ!」というGoogle本社の苛立ちだ。

勝つためには手段を選ばないのがGoogleだから、自社ルールに抵触することも厭わないのは当たり前。

検索結果を極めて恣意的なものにしているGoogleだから、極めて恣意的に今回のプロモーションも行われたはずである。

しかし、バレるウソはつかないというのが大人の処世術の基本。Googleも、もう少し大人になってほしいものである。

新社長も就任早々ミソをつけたものである。

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vol.87 CSのあるGMOのヘルプデスク

ヘルプデスクの悪口はさんざん書いてきたが、最近、サーバを借りたレンサバ.COMの対応はとっても良くて見直した。

J-wordの対応がGoogle並だったのに比べるとずいぶん進歩したものだと思う。ただ、なんでもそうだと思うが、「個人差」はあると思うし、とりわけIT系は理系人間が圧倒的に多くて、いつもロボット対応に慣らされているので、「普通」だったことに感動しただけかもしれないが。(笑)

わたしが使っているこのGoogleの中では良く出来たサービスであるBloggerから借りたサーバにFTPで転送アップロードしようとしてうまくいかなかったのでメールしたのだ。

すると、最初は意味が分からなかったのか、FTPは使用可能ですといった頓珍漢な返事を書いてよこした。

2度目には、他社サービスには対応していないという逃げの対応をしてきた。

そこで、出来るのか出来ないかを聞いているのだと返事しておいた。するとしばらくして、3度目の返事が来た。

3度目には、Bloggerを使ってアップロードテストをしたようで、初めて設定の詳細が書かれた返事がきた。

最初からそうしろよといいたいところだが、時間が掛かっただけあって完璧な回答で、久々にわたしが恐縮するほどだった。(笑)

要は、相手がなにを聞いてきているのかということをよく聞いて、それに正確に応えてくれればいいのだが、往々にして、こちらが何をいっているのかを理解する能力に決定的に乏しいのが日本のヘルプデスクの特徴である。これではCSなど程遠い。

ヘルプデスクは、Dellが最もよく出来ていると思う。電話対応だけでHDのトラブルは大概解決するし、システマティックで気持ちがいい。

こんないい例が日本にあるのに、どうしてIT系企業は見習わないのだろう。お粗末な対応は、企業イメージの低減に大きく貢献するだけだということがどうして分からないのだろう。

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2009年1月31日土曜日

vol.86 このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。

Firefoxで、Googleのすべての検索結果の下にタイトルの文字が表示され、AdWords広告を除いて一切リンク先が表示されなくなった。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%89&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox


ブラウザの問題かと思ってIEでも試してみたが、同様の結果である。
http://www.google.com/search?q=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%89&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7IBMA_ja


これをクリックすると、以下のファイルに飛ぶ。
http://www.google.co.jp/interstitial?url=http://www.iip.co.jp/soda/linkad.html


どうやらサーバエラーのようだが、このような表示はかつて一度も見たことがない。こういうことをこれからやろうと実験していることがバレてしまったようである。(笑)

夜中の12時前に発生した現象だが、これがアップロードされたときに、上記のパラメータ付きURLがいきているかどうか?

それにしても、全検索結果をアクセス不可にして、AdWordsだけを生かしているところがなんともウェブファシストのGoogleがいかにもやりそうで可笑しい。

こっそり全検索結果のアクセスが出来ないようにしておいて、AdWordsだけクリックさせて稼ごうとしてる、と言われても仕方ない。

この現象、わたし以外に何人が見たのだろう?

思ったとおり、12時15分にはあわてて元に戻したようだが、アーカイブファイルをとっておいたのでアップロードしておく。

検索結果ファイル
表示ファイル

2月3日になって、CNETにこの件に関するアーティクルが出た。Googleはそれを「人為的ミス」としているが、「Google八分」もまた「人為的ミス」の一環であるというつもりなのだろうか?

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2009年1月28日水曜日

vol.85 地デジがもたらすネット環境

2011年、地上波がアナログからデジタルに変わる。

で、何が始まると思いますか?

テレビがインターネットにつながる。そう思っている人は家電メーカー並みの認識で、ビジネスチャンスをなくします。

PCモニターが大画面になる。そう思っている人は可能性があります。(笑)

地上波がデジタルになるなんてことはどうでもいいことなのです。PCモニター画面がテレビ画面になることの方が事件なのです。

もうお分かりですね。

テレビユーザーは、テレビが通信回線に接続されようがされまいが関係なく、NHKと民放が見られればそれでいいのです。

ところが、ネットユーザーにとっては、PCモニターが大画面の液晶モニターになる。こうなると、GYAOの楽しみも、通信ゲームの楽しみ方も、検索の楽しみ方も、コンテンツ自体の楽しみ方も大きく変わります。

もちろん無線キーボードと無線マウスは必需品です。

そんなことは分かっていたのに、これを機会にPCモニターを大画面に変えるPCユーザーが続出するはずです。

コンテンツも動画もドラスティックに変わるでしょうね。テレビ並みに。(笑)

随分前からこんなことを言ってきたのに実現しなかったことがやっと2年後に実現しそうですね。でも、テレビ画面みたいなPCモニターじゃダメなんですよ。(笑)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/09/news114.html


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