2007年6月26日火曜日

vol.37 SECOND LIFEに物売りはいらない

SECOND LIFEにまたぞろ金の亡者が集まっている・・・。

SECOND LIFEに至るまでの流れを軽く整理しておくと、以下のようになる。

1、ハビタット
世界ではじめてアバターを使用したサービスは、1985年にルーカスフィルムのチップ・モーニングスターとランダル・ファーマーによって開始されたビジュアルチャット『ルーカスフィルムズ・ハビタット(Lucas film's Habitat)』であり、また日本国内においては、ルーカスフィルムズ・ハビタットの日本語版として1990年2月10日に富士通が大手パソコン通信ネットのNIFTY-SERVE(現@nifty)で開始したビジュアルチャット『富士通Habitat』(現『J-チャット』)が最初である。インターネット黎明期には、WCJ(疑似3Dチャット)とそのエンジンを利用したサービスなどが存在した。当初は現在e-Japan戦略で掲げられている電子政府・電子自治体の機能を、アバターを用いた仮想空間で実現することが構想されていた。
WikiPedia

2、楽天市場
ヤフーは3月31日、三井物産子会社の電子モール事業者、キュリオシティを買収した。買収金額は1億2300万円で、発行株式の90.69%。ヤフーは「キュリオシティの電子モールは当面継続するが、今後Yahoo! ショッピングに統合する方向で検討している」(広報担当者)としている。
キュリオシティは1995年10月、三井物産社内の一部署としてスタート。いち早くCD-ROMを添付した雑誌を創刊し、その後は電子モール事業に軸足を移した。1997年5月に楽天が参入すると、同社との間で激しい競争を繰り広げた経緯がある。ヤフーは国内で草分けの電子モールを入手することで、経験豊富な人材と出店企業を獲得し、ライバルの楽天に比べて伸び悩むEC(電子商取引)事業をテコ入れする。
日経コンピュータ 2005/03/31

3、CURIO CITY
ショッピングモールの「キュリオシティ」が9月30日で全サービスを終了する。同社は4月にヤフーの子会社となっており、ヤフーではYahoo!ショッピングにサービスを統合する方針を示していた。
キュリオシティは1995年に三井物産のEC事業プロジェクトとして発足。国内のショッピングモールでは老舗であり、当初はCD-ROMとインターネットを連携したショッピングサービスやコンテンツを提供していた。その後、2000年3月に株式会社キュリオシティとして分社化している。
Internet watch 2005/09/


CURIO CITYは、バーチャルシティというSECOND LIFEと同一コンセプトでスタートした。しかし、出資企業はショッピングモールとして過剰に期待したが、楽天にやられてしまったという経緯がある。

そしてまた、日本企業は同じ轍を踏もうとしている。SECOND LIFEのコンセプトがバーチャルライフである以上、経済活動に期待出来ないことはすでに証明済みである。

プラモデルをこつこつと組み立てるように、ランドスケイプまでを取り込んだ理想の環境をデザインすることが参加者の目的である。

ここに物売りの介入は不要だろう。物売りをしたければ、楽天に行けばいい。夢をうることが出来なければ、この空間は共有できない。

SECOND LIFEは、金と暇のある人々の遊びの空間、夢の空間、禁断の空間であって、自由貿易空間ではないのである。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

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