ふと思いついてNETSCAPEをバージョンアップしようとして驚いた。今年の3月1日にオフィシャルサポートが終了していた!NETSCAPEといえばかつてはブラウザの代名詞だったのだが・・・。
「ブラウザの表示スピードの高速化」である。
そのために、何でもかんでもID/PWをブラウザに覚えさせる機能がついている。いちいちID/PWを記入しなくてもいいのでずいぶん早い感じはする。
これがユーザーに与えるベネフィット。これと引き換えに取られている情報は、「個人の閲覧履歴」である。
この「個人の閲覧履歴」に基づいて帰ってくるものは何か?当然スポンサーからの情報=広告である。
「個人の閲覧履歴」も膨大な数が蓄積されれば、さながらAMAZONの商品レコメンド同様精度の高いものになっていく。
するとどうなるか。「このページを見た人は、こんなページをみています」というページレコメンドがスタートするだろうし、共通の閲覧履歴をもったターゲットに合わせた広告が表示されるようになる。
これはこれで消費者にとっては快適そのもので、前世紀の遺物のような広告を辺り構わず掲載している媒体の存在理由はなくなるだろうし、ここへきて初めて1to1マーケティングが実現するわけである。
喧伝された割には何も起こらず死語になりかけていた「web2.0」という言葉がやっと意味を持ち始めることになる。
web2.0とは、「個人の閲覧履歴」に基づいたレコメンドの始まりであり、ウェブ情報のパーソナライゼイションの始まりである。ここまでくるのに10年かかったわけである。
さて、そうなってくると、われわれ消費者の自己防衛策としてできることは、
1、複数のブラウザを使用する
2、ブラウザによって閲覧するサイトを変える
3、履歴を残さないように気をつける
くらいのものだろう。
個人情報が徹底的に管理されるSFの世界が始まろうとしている。
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