2008年5月18日日曜日

vol.70 ウェブ広告のメディアミックスその2

2月11日にvol.61「ウェブ広告のメディアミックス」と題してその1を書いたが、その2について触れないままになっていたので、以下書いておく。

メディアミックスで必要なものは以下の5点。
1、SEO
2、PPC(最近はCPCとか言うのでややこしい)
3、LPO
4、ウェブメディア
5、アフィリエート

このうち、1~3はその1に書いたので、以下の4、5が今回のテーマである。

4、ウェブメディア
5、アフィリエート


4、ウェブメディア
いわゆるウェブ媒体。10年前、新聞、雑誌のウェブ版からスタートしたが、今やその母体であった印刷物は青息吐息どころか廃刊に至ったものもあるくらいで、ウェブが取って代わった。

新聞がかろうじて生きているように見えるが、いずれ無料化されるだろう。そもそも「ニュース」を配信する媒体としては紙の時代は終わっていることはご本人が一番感じているはずである。

さて、ウェブ媒体はその母体と同じビジネスモデルをウェブにも導入した。(ウェブが「ニューメディア」と呼ばれていたころの話である。

つまり、広告依存モデルである。新聞、雑誌は広告がなくなると出版できないのである。これと同じモデルがウェブ媒体である。

ところが、広告スペースを販売するという広告モデルをウェブにも導入してしまった。これが今のジリ貧の原因である。

広告スペースには、バナーが掲載される。広告スペースの発想だから当然「でかい方が高い」というモデルである。

今や記事スペースよりも広告スペースの方がでかいのが常識になっている。ところが、バナー自体がクリックされなくなった。バナーのCTRは、PPCのCTRの1/10である。PPCが1%ならバナー広告は0.1%である。1000impに対して1クリックである。そうすると、CVRはいいとこ0.01、1万クリックに1件のCVである。

1万クリックを獲得するには、最低1000万impが必要である。この数字が物語るように、バナー広告は、1000万impを保障できる大新聞ウェブでしか成立しない。

こんなROIの悪い広告に金を出すクライアントはこれから急速に消えていくことだろう。

さらに、この低いCTRを補う方法はクリッカブルバナー(複数リンクを持つバナー)なのだが、これを禁じている媒体は多い。もはや、自滅の方向を明らかに向いている。

おっと、メディアミックスの話ではなく、ウェブ媒体批判になっている。(笑)

ま、要は使えないのだが、使うとすれば以下のような方法しかあるまい。

1、そのウェブ媒体のバナー広告掲載ページへのアクセスキーワードによってコピーを制作
2、そのバナーから、自社制作の自社サーバ内のLPに飛ばす
3、LPは、バナーと自社内誘導ページまたは申し込みフォームと違和感のないものとする


新聞広告なら、1、だけを一生懸命考えればよかったんですがね・・・。(笑)

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