2007年11月12日月曜日

vol.54 購買心理5段階説は有効なのか

AIDMAに代わってAISASという用語が使われるようになってきたが、決してそれが正しいというわけでもない。

そもそもAIDMAというのは、アメリカの心理学者マズローが唱えた欲求5段階説や、購買心理の七段階説をベースに広告~購買までのプロセスを当てはめたものである。

考え方の基本は、人間は、段階的に、論理的に購入へと向うというロジカル・シンキングの流れである。ところが、人間が物を購入するプロセスは決してロジカルでもない。

あれを買おうと思って店に行ったのに、あれがなかったからこれを買うこともしばしば。さらには、あれでもこれでもない物を買うことだって多々あるのである。

だがしかし、購買心理ではなく、「購買行動」という見地から見ると、結構正確なものが見えてくるとは思う。

例えば、検索連動広告などはその最たるものである。それは、検索-広告閲覧-クリック-誘導ページ検証-購入のような流れになるだろうか。

検索連動型広告は、検索からスタートするのであって、広告を見るところからはスタートしていない。見るところからスタートするのはレガシーな広告なのである。

また、記事連動型広告の場合だと、記事閲覧-キーワードにオンマウス-広告閲覧-クリックー誘導ページ検証-購入の流れになるだろう。

このように消費者がネット上で行った行動を数値化することで、「購買行動」を定量化することが出来るようになった。

なったのだから、その指標をこそ採用すべきだろう。いつまでも、「心理」という定性データに依存していては消費者の「心理」などいつまでたっても分からない。

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