2007年9月2日日曜日

vol.47 これからのウェブ広告

特許関連の内容を、別ブログ「LinkAd Info 2007」に移したので、こちらは、以前のように、ITトレンドの話題を中心に進めていく。

また、「リンクアド」の内容は、こちらでも継続して扱うことにする。「LinkAd Info 2007」の内容と一部重複するものもあるかと思うが、こちらはあくまでトレンドとしてみたときのPOVを書いていく。

で、まー、せっかくだから(?)「リンクアド」の話題から。(笑)

ブログを運営するSeesaaという会社が、ブログの中のキーワードにリンクを張って広告を表示する手法をアフィリエートとして実施している。表示手法としては、「リンクアド」と同じに見える。(だが、抜本的に違うのは、キーワードに価格設定がされていない点である)

日本におけるいわゆる「コンテキスト広告」は、このSeesaaが実施しているものだけである。評価はどうやら「うざったい」というもののようである。(笑)

リンクというものは、インターネットが始まって以来、「情報のありかを示すもの」であったわけで、リンクワードとシンクロした情報であることが予め決まっている。

したがって、詳細情報だと思ってクリックしたら広告だったというのでは、「うざったい」どころか腹が立つのも当然である。

ここが「ツボ」である。

クリック前に期待した「詳細情報」にリンクしていないことに対する腹立ちの中身である。人間の常として、期待値を上回る情報があれば、それはそれで満足するものなのである。

つまり、期待値を裏切る内容であっても、期待値以上の情報があればいいのである。つまり、「しょぼい」広告にリンクしているから「うざったい」のであって、「うまい広告」にリンクして」いれば、「おいしい」のである。

この「ツボ」をどう押さえるかが成否を分けるだろう。

少なくとも、バナー広告のフラッシュにはうんざりしているのも、検索連動型広告の「非連動性」にあきれ果てているのも事実なのだから。

バナー広告のなかったころのウェブサイトは、「言いたいこと」や「表現したいこと」や「伝えたいこと」のあるコンテンツ・オリエンティッドなサイトだったし、間違いなく洗練されていて「きれい」だったのだ。

アメリカ型の広告看板べたべたの広告手法が当たり前と思ってはいけない。ヨーロッパの街に広告看板がないように、ヨーロッパのウェブサイトにもない。

京都がCocaColaのネオンサインを赤字に白のスタンダードなものから「白地に赤」の「京都バージョン」に変えさせたように、ウェブサイトのコンテンツによって広告手法も変えなければいけない。それが、文化なのだから。

リンクアド」は、「ウェブ広告文化」を変えるための一助になればいいと思っているのだが・・・。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

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