2010年2月6日土曜日

vol.124 Google vs CHINA

このテーマ、進捗を見守ってから書こうと思っていたのだが、何だか羅生門(芥川龍之介の藪の中をテーマにした黒澤映画)になりそうなので、メモしておくことにする。

正月早々笑わせてくれた最高の笑い話だと思う。

検閲大好きのGoogleが中国政府に検閲されたことが発端で、言うことを聞かないGoogleのサーバハッキングを行いデータを改ざんしたりされて、もう我慢の限界だから撤退するというのだから可笑しい。

もちろん、中国政府は、「そんなことしらん」と横を向いている。

同じことを、Google八分でやってるのだから、そういうリアクションをすることに気付かないわけがないし、中国のような海千山千の国の政治的判断にGoogleごときが太刀打ちできるはずもない・・・。

そもそも、中国向けGoogleなどを作ること自体、Googleの標榜する「世界中の情報を共有できるようにする」というコンセプトから乖離しているわけだから、参入する方が悪いのである。

もっとも、中国バージョンを作るための手間隙を考えると撤退は政治的判断ではなく、経営的判断なのだろうと思うが、Googleが手中にした地球儀から中国がすっぽり消えてなくなったことは間違いない。

ここへきて、中国なんか不味いもん、とGoogleは負け犬の遠吠えをするしかない。

食えない国、中国。たいしたもんである。(笑)

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログは→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中プロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2010年2月4日木曜日

vol.123 Googleが携帯メーカーに?

AppleのiPhoneのまねっこ商品、アンドロイド携帯をGoogleが商品として発売する。

なんかこれって、日本でいうと、SONYのまねっこして松下が商品化するパターンとそっくり。

松下は、まねしたさん、とよく言われていたのを思い出す。

商品開発は終えているのに市場にはリリースせず、じーっと新商品の市場での浸透具合を眺めていて、いけそうだと判断したところでど~~んと商品を投入して利益をかっさらっていく。

先に市場参入したSONYはいつもトンビにアブラゲをかっさらわれていた・・・。

アンドロイドはGoogleが買収したアンドロイド社が開発した携帯用プラットフォームで、これまで携帯メーカーにOSとして提供してきたわけだが、自分で商品化したほうが儲かると判断したのかハードウェアまで製作することになったわけである。

検索エンジンを始め、すべてのアプリケーションを無料で提供し、AdWordsのみを収入としてきたGoogleだが、それだけでは飽き足りないということなのか?

でもこの携帯、Google自体はキャリアではないので、実は使い物にならない。Google携帯と言われるゆえんである。

要はGoogleのサービスをウェブだけでなく携帯でもエンジョイできるということをアピールするためのパフォーマンス商品ということなのだろう。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2010年1月30日土曜日

vol.122 GoogleのDART購入

やっと決着というところではある。

Googleは、アメリカではダブルクリックを買収済みでDARTを使った広告配信を行っているが、不思議なことに日本においては行っていない。理由は、日本においてはダブルクリックはトランスコスモスの子会社だからである。

ところが、1月25日になってこの状況が一変した。まずトランスコスモスが3月29日にダブルクリックを100%子会社にし、DART事業をGoogleに売却することも公表したのである。

これによって、しばらくの間は、トランスコスモスのDART担当者はGoogleに出向して事業を続けることになる。

それはどうでもいい。

問題は、検索連動型広告のみならず、コンテンツマッチ広告でもGoogleが優位に立つということである。

これはMSにとって大変痛い。

YAHOO!の買収で、Overtureは手に入っても、コンテンツマッチはからっきし弱いのがYAHOO!であるから、BingがGoogleに対して優位に立つにはコンテンツマッチエンジンを手にすることだったのだが・・・。

これで、動画配信なども含めたネットワーク配信のリーダーが決まってしまったようなものである。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログは→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中プロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2010年1月21日木曜日

vol.121 リダイレクトファイルが最高のSEO?

検索結果をどの企業もコントールしている。

それをSEOという。

しかし、いくら頑張っても、馬鹿な検索エンジンは検索結果の信憑性に責任を持ってはくれない。

そこで、どの企業もこれをあるべき姿に修正しようとする。これが実際のSEOである。

検索エンジンがしっかりしていればそんなことに時間と手間と金を費やす必要はない。

さて、ではどうすればあるべき姿に検索結果を合致させることが出来るのか?

その答えは随分簡単である。

そのリンク先をコントロールすればいい。

Aという結果が間違っていればBに修正するのである。

所詮、検索エンジンなどその程度なのである。

それが、リダイレクトファイルである。

しかし・・・・。

こんなもぐらたたきのようなことをやって何になるのかと思いながらも検索エンジンがのさばっている以上やらざるをえないのが広告担当である。

また、それがウェブサイトと検索エンジンのしょぼい関係である。(笑)

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログは→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中プロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2010年1月4日月曜日

vol.120 YAHOO!もリアルタイム検索参入

Googleがリアルタイム検索を発表して数日後、YAHOO! AMERICAも同様の検索を実施すると発表したようである。

要は追随しただけのことで、Bingに身売りしたのに何故今頃?という感は否めない。それよりも、一体いつになったらYAHOO!はBingになるの?という疑問の方が大きい。それとももうなってるの?

最近、孫君は秘密主義になったのか、この間の事情説明が全くないので、いつのことやらさっぱり分からない。

分かっているのは、GoogleもYAHOO!も入札価格を急激に上げてきているという事実である。

この5年間で見てみると、実質的には2倍から3倍くらいになっている。

もっとも、最低入札価格は据え置かれているように見えるが、検索結果の10ページ目まで見る消費者が増えない限り、この価格では表示はされてもクリックはされないだろう。現実的には、クリックされるのは検索結果の1ページ目までであるから。

さて、そこへきてリアルタイム検索結果の表示機能である。

これが導入される理由の最大のものは、消費者の利便性ではない。そう、検索連動型広告との相関性である。

リアルタイム検索結果に対して表示される広告は、そのときの旬な検索結果に関連して表示されることから、旬な広告=QS、QIの高い広告、ということになる。

つまり、リアルタイム検索結果という指標を新設することによって、広告をスクリーニングすることが出来るわけである。

また、スクリーニングされた広告自体が、旬な広告=消費者に対するレコメンド広告、になるのである。これが副産物なのか、最初からの狙いなのかはまだ分からないが、Googleのやることだから、後者である可能性が高い。

こうなると、もう、広告枠に広告を掲載するというビジネスモデルを踏襲する現在のバナー広告など全く足元にも及ばない・・・。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログは→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中プロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年12月13日日曜日

vol.119 Googleのリアルタイム検索

待ってましたという記事が、久々にCNETに掲載されていた。

Googleがリアルタイム検索の提供を始めると12月7日に発表したというのだ。

ご存知のとおり、検索サイトの検索結果ページは検索キーワードの検索結果として動的に生成されたものではない。

検索結果ページは、検索キーワードとパラメータによって紐付けした、静的に手作業で作成されたファイルを表示している。

よって、Google八分が可能になるわけである。(笑)

これを、一切の手作業を介さずに表示させることは技術的には可能であるはずである。しかし、その結果がどうなるのか?

多分、Google八分時代が懐かしくなるだろう。(笑)

なぜなら、インデックス化されていない情報は使えないからである。日本におけるデファクトスタンダード検索エンジンが何故YAHOO!なのかという理由がまさにこれである。

ただし、旬な情報に関してはこの限りではない。今、この時点での旬な情報を探すためには、Google中国に見られるように「検閲」することが可能な検索エンジンでは物足りない。

新聞が凋落した背景には、インターネットのスピードに記事が追いつかなかったことと共に、記事内容にオピニオンがなかったことによる。

つまり、そのニュースの背景にある事実を基に真実を抉り出すだけの筆力のある記者の育成を怠ったことが凋落の新の理由であることに新聞社自身気づいていないようであるが・・・。

どんぐりの背比べの情報なら、早い方がいいのである。

さて、ではリアルタイム検索によって取得した垂れ流しコンテンツをいかにインデックスするか?

実は、その解答はすでに用意されている。

Googleの用意した解答とは、自分でインデックスしろ、ということである。

Googleアカウントでログインすれば、今でも検索結果は自分でコントロールできる。気持ちのいい検索結果ページを自分で作れるのである。

つまり、世界中にある情報をすべてリアルタイムで提供するのがGoogleの使命であるなら、その情報をインデックスできるだけの知識と教養を持つのが個々人の使命という時代が始まろうとしているということである。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログは→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中プロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年12月9日水曜日

vol.118 やっぱりおかしいリスティング広告

最近リスティング広告の入札価格の高騰が著しい。

一昨年から昨年に掛けて、平均入札価格が120円前後で推移していたものが一気に160円前後に跳ね上がった。30%アップである。

この理由として、ビッグワードの異常な高騰がまずあげられる。

競合他社の本格参入や雨後のたけのこのように現れたチープな一括資料請求サイトがビッグワードの入札価格を吊り上げるからである。

しかし、原因はそれだけではない。この入札価格、決して市場論理で動いているわけではない。

現状、リスティング会社は入札価格は意図的に高く設定することは自由自在に行える。そしてこの価格決定権は広告主にはない。要は「言い値」で買わされるわけである。

価格決定権が消費者にあるはずなのにリスティング広告だけは違うのである。バナー広告が一気に値崩れを起こしたのと対照的に、リスティング広告の入札価格はうなぎのぼりである。

今のところまだ現存するウェブ広告の中ではリスティング広告はROIの高い広告なので我慢して出稿しているが、そろそろしんどくなってきた。

そして、価格決定権のない広告にどこまで付き合えるのかは体力勝負となってくる。

つまりどういうことか?

個人のようなしょぼい広告主をふるい落とし、リッチな広告主を選び出そうというのか?これによって得をするのは誰か?

リスティング会社、広告代理店、そして金のある広告主。

ゆっくりと確実にリスティング広告はウェブ広告ファシズムの傾向を露呈しはじめている。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ