2010年1月30日土曜日

vol.122 GoogleのDART購入

やっと決着というところではある。

Googleは、アメリカではダブルクリックを買収済みでDARTを使った広告配信を行っているが、不思議なことに日本においては行っていない。理由は、日本においてはダブルクリックはトランスコスモスの子会社だからである。

ところが、1月25日になってこの状況が一変した。まずトランスコスモスが3月29日にダブルクリックを100%子会社にし、DART事業をGoogleに売却することも公表したのである。

これによって、しばらくの間は、トランスコスモスのDART担当者はGoogleに出向して事業を続けることになる。

それはどうでもいい。

問題は、検索連動型広告のみならず、コンテンツマッチ広告でもGoogleが優位に立つということである。

これはMSにとって大変痛い。

YAHOO!の買収で、Overtureは手に入っても、コンテンツマッチはからっきし弱いのがYAHOO!であるから、BingがGoogleに対して優位に立つにはコンテンツマッチエンジンを手にすることだったのだが・・・。

これで、動画配信なども含めたネットワーク配信のリーダーが決まってしまったようなものである。

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2010年1月21日木曜日

vol.121 リダイレクトファイルが最高のSEO?

検索結果をどの企業もコントールしている。

それをSEOという。

しかし、いくら頑張っても、馬鹿な検索エンジンは検索結果の信憑性に責任を持ってはくれない。

そこで、どの企業もこれをあるべき姿に修正しようとする。これが実際のSEOである。

検索エンジンがしっかりしていればそんなことに時間と手間と金を費やす必要はない。

さて、ではどうすればあるべき姿に検索結果を合致させることが出来るのか?

その答えは随分簡単である。

そのリンク先をコントロールすればいい。

Aという結果が間違っていればBに修正するのである。

所詮、検索エンジンなどその程度なのである。

それが、リダイレクトファイルである。

しかし・・・・。

こんなもぐらたたきのようなことをやって何になるのかと思いながらも検索エンジンがのさばっている以上やらざるをえないのが広告担当である。

また、それがウェブサイトと検索エンジンのしょぼい関係である。(笑)

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2010年1月4日月曜日

vol.120 YAHOO!もリアルタイム検索参入

Googleがリアルタイム検索を発表して数日後、YAHOO! AMERICAも同様の検索を実施すると発表したようである。

要は追随しただけのことで、Bingに身売りしたのに何故今頃?という感は否めない。それよりも、一体いつになったらYAHOO!はBingになるの?という疑問の方が大きい。それとももうなってるの?

最近、孫君は秘密主義になったのか、この間の事情説明が全くないので、いつのことやらさっぱり分からない。

分かっているのは、GoogleもYAHOO!も入札価格を急激に上げてきているという事実である。

この5年間で見てみると、実質的には2倍から3倍くらいになっている。

もっとも、最低入札価格は据え置かれているように見えるが、検索結果の10ページ目まで見る消費者が増えない限り、この価格では表示はされてもクリックはされないだろう。現実的には、クリックされるのは検索結果の1ページ目までであるから。

さて、そこへきてリアルタイム検索結果の表示機能である。

これが導入される理由の最大のものは、消費者の利便性ではない。そう、検索連動型広告との相関性である。

リアルタイム検索結果に対して表示される広告は、そのときの旬な検索結果に関連して表示されることから、旬な広告=QS、QIの高い広告、ということになる。

つまり、リアルタイム検索結果という指標を新設することによって、広告をスクリーニングすることが出来るわけである。

また、スクリーニングされた広告自体が、旬な広告=消費者に対するレコメンド広告、になるのである。これが副産物なのか、最初からの狙いなのかはまだ分からないが、Googleのやることだから、後者である可能性が高い。

こうなると、もう、広告枠に広告を掲載するというビジネスモデルを踏襲する現在のバナー広告など全く足元にも及ばない・・・。

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2009年12月13日日曜日

vol.119 Googleのリアルタイム検索

待ってましたという記事が、久々にCNETに掲載されていた。

Googleがリアルタイム検索の提供を始めると12月7日に発表したというのだ。

ご存知のとおり、検索サイトの検索結果ページは検索キーワードの検索結果として動的に生成されたものではない。

検索結果ページは、検索キーワードとパラメータによって紐付けした、静的に手作業で作成されたファイルを表示している。

よって、Google八分が可能になるわけである。(笑)

これを、一切の手作業を介さずに表示させることは技術的には可能であるはずである。しかし、その結果がどうなるのか?

多分、Google八分時代が懐かしくなるだろう。(笑)

なぜなら、インデックス化されていない情報は使えないからである。日本におけるデファクトスタンダード検索エンジンが何故YAHOO!なのかという理由がまさにこれである。

ただし、旬な情報に関してはこの限りではない。今、この時点での旬な情報を探すためには、Google中国に見られるように「検閲」することが可能な検索エンジンでは物足りない。

新聞が凋落した背景には、インターネットのスピードに記事が追いつかなかったことと共に、記事内容にオピニオンがなかったことによる。

つまり、そのニュースの背景にある事実を基に真実を抉り出すだけの筆力のある記者の育成を怠ったことが凋落の新の理由であることに新聞社自身気づいていないようであるが・・・。

どんぐりの背比べの情報なら、早い方がいいのである。

さて、ではリアルタイム検索によって取得した垂れ流しコンテンツをいかにインデックスするか?

実は、その解答はすでに用意されている。

Googleの用意した解答とは、自分でインデックスしろ、ということである。

Googleアカウントでログインすれば、今でも検索結果は自分でコントロールできる。気持ちのいい検索結果ページを自分で作れるのである。

つまり、世界中にある情報をすべてリアルタイムで提供するのがGoogleの使命であるなら、その情報をインデックスできるだけの知識と教養を持つのが個々人の使命という時代が始まろうとしているということである。

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2009年12月9日水曜日

vol.118 やっぱりおかしいリスティング広告

最近リスティング広告の入札価格の高騰が著しい。

一昨年から昨年に掛けて、平均入札価格が120円前後で推移していたものが一気に160円前後に跳ね上がった。30%アップである。

この理由として、ビッグワードの異常な高騰がまずあげられる。

競合他社の本格参入や雨後のたけのこのように現れたチープな一括資料請求サイトがビッグワードの入札価格を吊り上げるからである。

しかし、原因はそれだけではない。この入札価格、決して市場論理で動いているわけではない。

現状、リスティング会社は入札価格は意図的に高く設定することは自由自在に行える。そしてこの価格決定権は広告主にはない。要は「言い値」で買わされるわけである。

価格決定権が消費者にあるはずなのにリスティング広告だけは違うのである。バナー広告が一気に値崩れを起こしたのと対照的に、リスティング広告の入札価格はうなぎのぼりである。

今のところまだ現存するウェブ広告の中ではリスティング広告はROIの高い広告なので我慢して出稿しているが、そろそろしんどくなってきた。

そして、価格決定権のない広告にどこまで付き合えるのかは体力勝負となってくる。

つまりどういうことか?

個人のようなしょぼい広告主をふるい落とし、リッチな広告主を選び出そうというのか?これによって得をするのは誰か?

リスティング会社、広告代理店、そして金のある広告主。

ゆっくりと確実にリスティング広告はウェブ広告ファシズムの傾向を露呈しはじめている。

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2009年11月22日日曜日

vol.117 YAHOO! GYAO!

先日、有料コンテンツサイトのSHOW TIMEで「2010年」を視聴したら音声が小さくて聞こえなかったのでメールしたら、最初、「あんたのPCの設定がおかしいんでしょう」と来た。

頭にきて、「そっちでちゃんとモニターしてみろ」というと、環境設定の前提も言わずに「こっちで視聴したところ問題はない。問題はやっぱりあんたのPCの設定でしょう」と木で鼻を括った答え。

「これまで沢山のコンテンツを視聴してきたがこんなことは初めてだ。金、返せ!」というと一転して、「貴重なご意見をありがとうございました。料金は請求いたしません」と手のひらを返したような返信が来た。

この経緯を精査すると、

1、まず適当な答えを返す
2、突っ込まれるとやっと調べる
3、やっとまともな対応をする

という流れ。調べたところ、「あー、こいつは言われても仕方ねーや、ちいせえーや」てなもんである。

役所と同じ対応でしょう、これ。要は、「声の大きい奴の言うことを聞く」ということ。


そして・・・・、シルバーライトのせいで小さな画面でしか観られなかったGYAO!の無料コンテンツが、突然、大きな画面で観られるようになった。(無料なんだから、全画面ではなく大画面で我慢しろという意味らしい。最も、旧Gyaoも無料コンテンツは全画面ではなく大画面だったので、それを踏襲したのかもしれないが)

気付いたのは昨日のことだが、実は11月12日からそうなっていたらしい。このことはクレームとして送っておいたのだが、そうなったことについてメールが来た形跡はない。

ホームのお知らせコーナーに、NEW!のマークもなく、以下のような記述があるだけである。

* 「大画面で再生」機能をリリースいたしました

・・・
インフォメーション

2009.11.12

GyaO! をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

「Yahoo! 動画」と「GyaO」の統合により生まれ変わったGyaO! は、2009年11月12日、映像を視聴する際にプレイヤーの再生画面のサイズを大きくして見ることができる、「大画面で再生」機能を追加いたしました。

GyaO! のサービス提供開始以来、お客様より「映像の再生サイズの全画面化」について、多くのご意見・ご要望をいただいておりました。
貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。

弊社で最大限検討した結果、「全画面」に替わり「大画面で再生」機能を追加することになりました。「全画面」をご希望されているお客様には大変申し訳ありませんが、大画面による映像の視聴をお楽しみいただけますと幸いです。


*「簡単、無料、高品質。動画サイトではない、いつでも見られる安心の映像サイトへ」*


GyaO! は、合法で高品質な作品を厳選し、無料で視聴できる環境を提供することで、豊かな文化・社会づくりに貢献していきたいと考えております。

今後ともYahoo! JAPANならびにGyaO! をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。

2009年11月12日
GyaO! スタッフ一同

・・・

まー、素っ気ないもので、気付いた人は気付くでしょう、気付かない人は知りません、というノリで、この対応、役所にソックリである。

IT系のこの手のノリは昔からではあるが、このところますます酷くなっているのではないかと思う。

いつからこうなったんだろうね、孫君。君も日本人らしくなったもんだ。

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2009年11月7日土曜日

vol.116 Firefox3.6

確かFirefox3.5からだったと思うが、IEのレンダリングエンジンを搭載するようになった。

この機能がとっても便利で、もう、IEを要求するコンテンツを見るのにわざわざIEを立ち上げる必要がなくなった。

ところが、このせいなのかどうか、立ち上げスピードが落ちてきたなと思っていたら、これを解消するための技術革新は終わっていて、アメリカではすでに3.6がα版で出ている。また、日本でもβ版で出ている。

3からスタートして3.5までバージョンアップされるまでに1年ほどしかかかっていないことになる。

このスピード感は素晴らしい。さらに自動更新なので、これまでも毎週バージョンアップされるかのような、リアルタイムで改良されていくような印象を持っている。

今気になっているのは、FirefoxでIEをレンダリングエンジンを使用した場合のキャッシュがFirefoxから出来ていないのではないか、ということである。(そういうタブがFirefoxにない)

なので、Firefoxを閉じた後にIEのキャッシュをクリアしてPCを落とすようにしている。

これが解消されるともっと気持ちいいのだが・・。

Twitterに書き込むのはこういう内容だろうけれど、どうも気が乗らない。

もうひとつ、気が乗らないのがFACE BOOK。知らない人から友達になりましょうとメールが頻繁に来るのだが、そこに別れた妻の名前を見つけて引いてしまう。(笑)

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