2009年5月29日金曜日

vol.100 Googleの不思議な機能 その2

先に、GoogleIDでログインすると、検索結果を思い通り操作できる機能について述べたが、どうやらその目的が見えてきた。

それは、以下のように結論付けられるのではないだろうか?

1、Google検索エンジンの精度向上の放擲
2、GoogleのAdWords、AdSenseのための媒体化
3、ロボットアルゴリズムから人力アルゴリズムの採用

実は、Google検索エンジンの精度は、YAHOO!に比べて劣っている。同じキーワードで検索してみればそれは良く分かる。

たとえば、YAHOO!は、A+BとB+Aで出来たキーワードを同じとは見なさないのに、Googleでは同一キーワードになる。

リンク+アド=リンクアド、アド+リンク=アドリンク、であるが、YAHOO!はこの2つのキーワードは別のキーワードとして認識するが、Googleは同一のキーワードとして認識する。

ついでにMSNのLive Serchは、どちらとも認識できない。KUMOとかいうエンジンを6月にリリースするようだが、クラウドに引っ掛けたのかどうなのか雲をつかむような話である。(笑)

さて、話を元に戻して、その機能である。

望ましい位置に移動させたり、気に入らない検索結果を削除したりした個人の履歴をトラッキングしてデータとしてためると同時に共有出来るようになっている。

これらのサンプル数が100万、1000万、1億と増えていけばそれなりの結果がでて来ることだろう。AMAZONの書籍レコメンドもこの理屈と同じで、母数が増えていけばそれなりの精度をもって来る。

要するに、「みんなで選ぶ検索結果ランキング」である。

現在のロボットアルゴリズムとSEO施策とによって捻じ曲げられた検索結果が、ユーザーが自分の都合のいいように検索結果を操作しているうちにそれなりのものになっていくのだろう。

さらに、この結果にAdWordsを表示するようにすれば、広告効果も向上していくだろう。

ロボットアルゴリズムの限界を打破するのは、人力アルゴリズムになるのかもしれない。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

LinkAd Project Home

2009年5月21日木曜日

vol.99 広告代理店の赤字・倒産

広告代理店は、電通・博報堂をはじめ、軒並み赤字。さらには中小代理店にいたっては倒産が続出している。

しかしこれは当たり前のことで、代理店が取扱いの代理をする媒体への出稿が激減しているからである。つまり、商材が消えかけているのである。

ならば、その商材はどこにいったのか?

これまた当たり前のことで、ウェブ、ケータイに乗り換えたのである。理由はこれまた当たり前のことで、ROIが高いからに他ならない。

広告代理店の中で黒字を計上しているサイバーエージェントの業態を見ればこれらは一目瞭然のことである。

さて、では、電通のように、「そこまでやるの」とがんばったところで消えた商材が戻ってくるわけではない。

では、どうするのか?

代理業を止めるしかない。代理業など、所詮他人のふんどしで相撲を取るわけだから、ふんどしが消えてなくなればすっぽんぽん。

止めてどうするのか?

これまでにない広告を作り、育て、その広告を掲載すべきこれまでにない媒体を持つことである。

これがこれから広告代理店がやるべきことであり、「広告メーカー」への道である。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年5月7日木曜日

vol.98 Googleの不思議な機能

最近Googleに検索結果を操作できる機能が付加された。

これまでも閲覧履歴に基づいて、カスタマイズされた検索結果が表示されていたのだが、今回の付加機能は、これを更に推し進めたものと言えそうである。

しかし・・・・、と思うのは私だけではあるまい。

それって検索エンジンなの?と。

それって、検索エンジンの性能向上を放棄することにならないの?と。

自分で望ましい検索結果を作って表示させて何か嬉しいの?と。

この結果をスタンダードな検索結果として表示するということになると、検索エンジンなど要らない。皆が選ぶ検索結果として表示することを前提にするのなら、これはレコメンドエンジンの領域である。

検索エンジンの限界に挑戦し続けるのが検索サイトではないのか?

個人向けにカスタマイズされた検索サイトとは行き着くところ「お気に入りサイト」ではないのか?

疑問符が次々に浮かんでくる今回のGoogleの付加機能である。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年4月30日木曜日

vol.97 チューニングの怪

先日、検索連動型広告のチューニングを行った。

過去1年間でCVのあったKWのみで走らせて見たのだ。ところが・・・・。

これがうんとスンとも言わない。3日間放置したが根負けしてまた再チューニングを行った。

過去1年間にCVのあったKW+CTRの高いKWで走らせた。すると・・・。

ポツポツCVが取れ始めた。このことから、以下のことが想定される。

1、検索は複数回行っている
2、CVのあったKWが再度CVするとは限らない
3、チューニングに遊びが必要

人間、不思議な生き物である。(笑)

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年4月9日木曜日

vol.96 ハンバーガーとウェブ達

バーガーキングがブラックキャンペーンを展開している。FACE BOOKから友人を10人削除したらバーガーキングを1個もらえるという「WHOPPER Sacrifice」というキャンペーンだ。

http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20386308,00.htm?deqwas_inflow=relation

このような発想は日本にはない。実に面白いキャンペーンである。

何が面白いかというと、

1、ウェブ友達の真価を問うという大人の視点がある
2、ウェブ友達10人とハンバーガー1個の価値を同等とする諧謔的価値観
3、FACE BOOKの存在理由を揶揄することを認める文化によって成立しているキャンペーン

Sacrifice=犠牲、という発想はキリスト教の根源にあるもので、要はバランスが取れていれば、犠牲を払うことを許容する。つまり、その犠牲と引き換えに享受することのできるものとのバランスが重要なのである。

それを1人1個ではなく10人1個としたところが悪魔的で実に面白いし、揶揄する気持ちが強調されている。

さて、このキャンペーン、mixiでやったら袋叩きに会うだろうね。それが日本と言う幼稚でナイーブな精神文化だから。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年4月8日水曜日

vol.95 いよいよテレビでネット

CNETの2つの記事が目を引いた。

1つは、テレビ版YAHOO!のサービス開始の発表。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20391165,00.htm?deqwas_inflow=relation

もう1つはYAHOO!によるGYAO株の51%取得。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20391237,00.htm?tag=nl

2011年から何が始まろうとしているのかをしっかり見せてくれる出来事である。

テレビ局が言う「地デジ」はぶっ飛んで、「テレビでネット」の時代が確実に始まろうとしている。

さすが、孫君は偉い。(笑)

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2009年4月7日火曜日

vol.94 新聞の運命

今朝、毎日モーニングをしている喫茶店に行って驚いた。

読売新聞がスタンドに置いてあって、何と「ご自由にお持ち下さい」と書いてある。最初は、喫茶店が新聞を買ってお客へのサービスで置いたのかと思ったがどうやら様子が違う。

もしかすると新チャネルの開拓をすすめるためのキャンペーンかと思って店長にたずねてみると、何と、置いてもらうと販売店には広告料が入ってくるらしい。

新聞というのはインテリが作ってやくざが売ると言われてきたが、赤字の原因は地域を仕切ってきた販売店の販売力の低下にある。

そもそも新聞の拡販とはお粗末そのもので、子供だましのおまけ、1ヶ月だけの契約などでごまかしてノルマを達成してきたものが「只でも本当にいらなくなった」ことからノルマをこなせなくなり、今度は逆に新聞社がノルマである部数をこなさせるために「押し紙」を始めた。

この「押し紙」の処理のための苦肉の策から、只で喫茶店においてもらうということになったらしい。勿論新聞社主導でである。

こうまで新聞社がする理由は単純で、「発行部数の維持」であり、発行部数によって課金する広告料金体制の維持である。

ところが、広告出稿そのものが激減している今、この策そのものがすでに泥縄である。

さて、翻って、ウェブにおいても広告収益モデルで走っている企業は多々ある。検索サイト、ポータルサイト、ブログサイト、SNS・・・。

これらの運営企業が凋落するのは実に単純、広告出稿が消えたときである。

同じビジネスモデルで飯を食っている以上、新聞の今日はウェブの明日であることを肝に銘ずべきである。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ