2008年9月8日月曜日

vol.77 Google Chrome

早速インストールして使っている。

何でもそうだが、使ってみなけりゃ分からないからである。Gmailも使い始めたときはとても使いにくかったが、今では別に不自由していない。

ブラウザメイルは昔からあったので違和感はなかったし、どこにいても送受信が可能なところが使い勝手がいい。最も気になるセキュリティの問題もクリアされている。

さて、Chromeである。

早いブラウザ。是に対するニーズはこれまた古典的なニーズである。ブラウザに期待するものは、スピードとセキュリティの2つしかない。

それもそのはず、ネットに必要なものはこの2つだからだ。

しかし、と思う。Googleのやろうとしていることは、「早くて安全なブラウザ」を無償で提供することではないのは自明のことである。

閲覧履歴の蓄積。で、この閲覧履歴を元にしたマーケティング。

IPで履歴を追跡すれば、閲覧傾向が見えてくる。そこに当然のように登場してくるのがAdWords。狙っているのはブラウザに掲載される広告だろう。

それも閲覧履歴によるターゲティングがされたものになることは、gmailで証明済みである。

Googleに掲載されているAdWordsは、閲覧履歴が反映されているわけではない。ここがミソである。

検索エンジンの精度を上げればAdWordsの存在理由は希薄になる。ところが、ブラウザの使い勝手が良くなれば、AdWordsは新天地を得ることになる。

Chromeは、AdWordsのための新媒体である。とするのがまずは妥当なところであろう。

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2008年8月15日金曜日

vol.76 OVTの最低入札価格撤廃とADWSの最低入札価格復活

イイカゲンにしてほしいものである。

折角苦労してチューニングしたのに水の泡。
OVTがADWSの後を追ったのかと思ったら、ADWSがOVTの後を追っていた。

ま、最低入札価格の撤廃によってKW価格が高騰、ADWSからOVTに多くの客が流れたことは間違いない。

なのにここにきて、OVTが最低入札価格を撤廃。入れ替わりにADWSは最低入札価格を復活。出来すぎた話である。談合の臭いすらする。

OVTは客を増やしたのはいいが、システムトラブル、データ反映時間の遅延が日常化。ADWSは良質の顧客を選別したのはいいが、収入は激減。

この2社が申し合わせて客を分け合う談合があっても何の不思議はない。

外資の2社に思うようにやられている検索連動型広告、何とかならないのか。

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2008年7月26日土曜日

vol.75 自社アフィリエイト

検索していて、自社アフィリエイト構築サービスを提供する会社ECBBというのを見つけた。

http://ecbb.jp/affiliate/index.html

この会社、2004年からサービスを提供しているが、今年になってブレイクしているようである。

アフィリエイトをやるのはいいのだが、アフィリエイト屋に頼むのは嫌だ、と思っていたのでこういう会社があったことは喜ばしい。

アフィリエイト屋に頼むのは嫌だ、と思う理由は、アフィリエイター=パートナーの素性が怪しいからである。

結果、アフィリエイト料と手数料を取られるだけで一向に実益に結びつくCVを得られないということになる。

企業である以上、関連会社があるわけで、関連会社こそ最も信頼できるパートナーであることは疑う余地のないことである。

したがって、そこからのCVは一定レベル以上の見込み度のあるCVであるといえる。

PPC広告のCVが伸び悩み、SEO効果がCVに結びつかなくなってきている現状、頼りになるのは最早自社アフィリエイトしかないのかもしれない。

これからしばらく、この研究をしてみることにする。

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2008年7月5日土曜日

vol.74 アドワイヤーズって使えるの?

検索していてたまたま、新しいリスティング広告アドワイヤーズというのを見つけた。

なんでも福島のベンチャー企業がはじめたものらしく、ネットワークビジネスっぽい要素も盛り込んで、コンテンツ連動、検索連動と3拍子そろったウェブ広告らしい。

お試しキャンペーンというのをやっているので、早速、登録して稼動させている。

キャンペーン登録は出来るが、広告グループがないので、キーワードを階層化して管理することができない。要は、キャンペーンを増やしていくしかないので、本格的にリスティング広告をやっている企業には不向きで、個人、または月10万程度の少額のリスティング広告をやっている小企業向きである。

使い勝手は悪くないのだが、インプレッションの割りにクリックが少ない。今回登録したのは、SEOにも使用しているキーワードで、OVT、ADWSともにCTRは3%以上、CVRも0.2%以上のものであるにもかかわらず、CTRで0.3%、CVRは今のところ0%である。

コンテンツ連動の場合は提携サイトのクオリティが、リスティング広告の場合は検索ユーザーのクオリティが問題になるが、このどちらもが問題なのだろう。全くインプレッションのない広告キャンペーンもあって、不信感が募る。

これでは、お試しで嫌になって逃げていくクライアントばかりになりはしないかと人事ながら心配である。

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2008年6月30日月曜日

vol.73 OVTのチューニング

リスティング広告について具体的なチューニング方法を書いてきたが、OVTとADWSとは根本的にリスティング広告コンセプト=リスティングエンジンが違う。

その最もちがうところは、日額予算設定ができるかどうかである。

OVT →できる
ADWS→できない

この差は大きい。

どういうことかというと、エンジンの基本的なアルゴリズムは、

OVT →全体の日額予算で調整しようとする
ADWS→広告キャンペーンごとの日額予算を調整しようとする

からである。

特に、OVTのエンジンの特性はチューニング上大きな支障となる。

チューニングとは、最小予算で最大CV数を獲得するために行うものであるが、OVTのエンジンはこれを阻害するように働く。

理由は、OVTエンジンは、以下のように単純に反応するからである。

日額予算を下げる→全体のインプレッションを減らす→クリック数が減る→CV数が減る
日額予算を上げる→全体のインプレッションを増やす→クリック数が増える→CV数が増える

分かりやすいことこの上ない。要は、予算を多く持つ広告主には有利に働くエンジンというわけである。

さて、ではこの馬鹿エンジンを上手にチューニングするにはどうすればいいのか?

1、CVの取れない広告キャンペーンはオフラインにする
2、CVのとれない広告グループはオフラインにする
3、CPAの高い広告グループはオフラインにする

上記の対策は、全体で調整しようとする馬鹿エンジンに対する対抗策である。

要は、

1、稼動させる広告を減らす
2、効率のいいものだけ残す
3、予算を集中させる

わけである。つまり、予算に限りのある貧乏人の戦略というわけである。

これで、以下の3点セットが実現する。

1、予算を減らし
2、CVを増やし
3、CPAを下げる

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2008年6月29日日曜日

vol.72 MOAとは?

Googleで「マウスオーバー広告」と検索すると、MOAとは?というページが1位表示される。

マウスオーバー広告というと、マウスオーバーフローティング広告(MOF)が有名だが、実施しているところは多くない。

要は、コンテンツに覆いかぶさるように表示されるのでうっとうしいというのが理由のようだ。また、この広告の名残がエクスパンド広告で、マウスオーバーするとスペースが2、3倍に拡大される。

最近はフラッシュ広告、GIFアニメ、動画などが当たり前になってきているが、すべてバナー広告のCTRの悪さをなんとかしようという苦肉の策の一環であるようだ。

MSNは、リスティング広告のテキストにマウスオーバーで動画配信する実験をおこなったはずだが、まだ実用化されていない。

つまり、旧態依然として、ウェブ広告というとバナーとリスティング広告の2つだけなのである。

さて、そこでMOAである。

コンテンツ中のリンク表示のあるキーワードにマウスオーバーしたときにアニメーション広告が表示される、というものである。

問題は、リンクをクリックしようとしたときにアニメーションが表示されるので驚きはあるが同時に違和感がある。

一般的に、コンテンツ中のリンク表示のあるキーワードのリンク先は、詳細情報、関連情報であるという申し合わせがある。

ところが、マウスオーバーでアニメーションが表示され、クリックすると広告ページに飛ばされるというのは、うざったいことこの上ないだけでなく、ルール違反の感すらある。

ただ、うざったいと思っている人間が少数になれば話は別で、こんな親切な広告はない。

クリックする前にリンク先情報を教えてくれるわけだから、安心してクリックできるし、アニメーションの説明を納得できなければクリックしなくてすむ。

リスティング広告は、リンク先が分からないからクリックして確認するしかないが、この方法なら事前に情報を手に入れることができるためにマウスオーバーだけですむからである。(リスティング会社は、クリックの20%は間違い、勘違いによるものと認めている)

ところでこの広告、MOAというよりも、POA=ポン引き広告とでも言った方がいいのではないか?

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2008年6月17日火曜日

vol.71 ウェブ広告のメディアミックスその3

5、アフィリエート
これからのウェブ広告で避けて通れないのがアフィリエート。また使いようによっては、ウェブ広告費を大幅に削減することができる最後のツールになるかもしれない。

アフィリエートの導入ステップは、次のとおり。

1、関連会社(顧客)に対して自社アフィリエートを導入
2、関連会社(顧客)の関連会社(顧客)にアフィリエートを導入
3、オープンアフィリエートの導入

企業には必ず取引先があり、取引先が一番販売商品に対するロイヤルティが高いはずである。よって、まず、ここから始めるのが筋であろう。

アフィリエートは、販売代理店の機能を持つわけだから商品に対するロイヤルティの高さはマストの要素。また、紹介なども積極的にしてくれるはずである。

次に、その取引先の取引先に対してアフィリエートを実施してもらう。新しい取引先を紹介してもらった場合には何らかのお礼をするのが普通であるから、これを合理的に行うのがアフィリエートであるともいえる。

アフィリエートは、ネットワークビジネスに近いものがあるので、利益のみを追求すると「友達を失くす」ことになる。あくまでも、商品を多くの人に知ってもらい使ってもらうためにのみその仕組みを活用する姿勢が大切。このことを理解してくれる取引先にのみ導入することが成功の秘訣。

最後に、オープンアフィリエートを導入するが、取引先の取引先の取引先、に対して導入することができれば精度は上がるはずである。

さて、これらがうまく廻り始めると紹介ビジネスが成立し始める、完全なCPA課金であるから、広告費はドラスティックに軽減されていくはずである。

さて、アフィリエートの最大の効果は何かというと、アフィリエート先が増えていくということは、「自前で外部リンクを作っていく」ことになるわけだから、絶大なSEO効果が期待できる、ということである。

広告効果とSEO効果、一挙両得とはこのことである。

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