2月11日にvol.61「ウェブ広告のメディアミックス」と題してその1を書いたが、その2について触れないままになっていたので、以下書いておく。
メディアミックスで必要なものは以下の5点。
1、SEO
2、PPC(最近はCPCとか言うのでややこしい)
3、LPO
4、ウェブメディア
5、アフィリエート
このうち、1~3はその1に書いたので、以下の4、5が今回のテーマである。
4、ウェブメディア
5、アフィリエート
4、ウェブメディア
いわゆるウェブ媒体。10年前、新聞、雑誌のウェブ版からスタートしたが、今やその母体であった印刷物は青息吐息どころか廃刊に至ったものもあるくらいで、ウェブが取って代わった。
新聞がかろうじて生きているように見えるが、いずれ無料化されるだろう。そもそも「ニュース」を配信する媒体としては紙の時代は終わっていることはご本人が一番感じているはずである。
さて、ウェブ媒体はその母体と同じビジネスモデルをウェブにも導入した。(ウェブが「ニューメディア」と呼ばれていたころの話である。
つまり、広告依存モデルである。新聞、雑誌は広告がなくなると出版できないのである。これと同じモデルがウェブ媒体である。
ところが、広告スペースを販売するという広告モデルをウェブにも導入してしまった。これが今のジリ貧の原因である。
広告スペースには、バナーが掲載される。広告スペースの発想だから当然「でかい方が高い」というモデルである。
今や記事スペースよりも広告スペースの方がでかいのが常識になっている。ところが、バナー自体がクリックされなくなった。バナーのCTRは、PPCのCTRの1/10である。PPCが1%ならバナー広告は0.1%である。1000impに対して1クリックである。そうすると、CVRはいいとこ0.01、1万クリックに1件のCVである。
1万クリックを獲得するには、最低1000万impが必要である。この数字が物語るように、バナー広告は、1000万impを保障できる大新聞ウェブでしか成立しない。
こんなROIの悪い広告に金を出すクライアントはこれから急速に消えていくことだろう。
さらに、この低いCTRを補う方法はクリッカブルバナー(複数リンクを持つバナー)なのだが、これを禁じている媒体は多い。もはや、自滅の方向を明らかに向いている。
おっと、メディアミックスの話ではなく、ウェブ媒体批判になっている。(笑)
ま、要は使えないのだが、使うとすれば以下のような方法しかあるまい。
1、そのウェブ媒体のバナー広告掲載ページへのアクセスキーワードによってコピーを制作
2、そのバナーから、自社制作の自社サーバ内のLPに飛ばす
3、LPは、バナーと自社内誘導ページまたは申し込みフォームと違和感のないものとする
新聞広告なら、1、だけを一生懸命考えればよかったんですがね・・・。(笑)
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2008年5月18日日曜日
2008年5月11日日曜日
vol.69 10年後のネット広告
10年後のネット広告を今から始めようと思い、サーバとドメインを用意した。
10年前には考えられなかった金額でこの2つが手に入った。まさにポケットマネービジネスである。
業務内容は、広告配信サービスである。
10年後のネット広告という理由は、あと10年は検索連動型広告とバナー広告、テキスト広告が生き延びると想定しているからである。
検索連動型広告とバナー広告はこれから10年かけて動画広告に取って代わられる。考えてみれば当然のことで、印刷物じゃあるまいし、動かない広告を作ることの方が無理がある。
さらに、リンク先は複数箇所が当然になる。これまた印刷物でも複数のリンク先を持たせることが可能なのに1箇所しか持たせないことの方が無理がある。
無理を通しているのは、広告掲載基準である。広告掲載基準は、広告主ではなく広告会社、代理店、出版社に都合のいいものになっている。
しかも、出版社は印刷物の基準によって、発行部数×単価によって費用を算出する方式をそのまま持ち込んだPV課金という時代遅れの代物である。
検索連動型広告もそれを踏襲している。クリック数×単価というと合理的なように聞こえるが、糞味噌(こう書くと結構リアルですな)のターゲットにクリックされてうれしいのは広告会社と代理店だけで、広告主は原辰徳(腹が立つだけ)である。
残る可能性は、テキスト広告である。
というっても現在のテキスト広告ではない。ここでいうテキスト広告は、ウェブページの文字すべてのことを言っている。ウェブページにあるテキスト文字のすべてはキーワードであり、すべてが広告リンクになりうるという事実である。
これを禁じているのも広告掲載基準である。曰く。「記事スペース内に広告を掲載してはならない」。
まさに印刷物の発想である。リンクというウェブならではの機能の使い方を知らない時代遅れの基準である。
これをぶっ飛ばしてやろうというのが「リンクアド」なのである。
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検索連動型広告とバナー広告はこれから10年かけて動画広告に取って代わられる。考えてみれば当然のことで、印刷物じゃあるまいし、動かない広告を作ることの方が無理がある。
さらに、リンク先は複数箇所が当然になる。これまた印刷物でも複数のリンク先を持たせることが可能なのに1箇所しか持たせないことの方が無理がある。
無理を通しているのは、広告掲載基準である。広告掲載基準は、広告主ではなく広告会社、代理店、出版社に都合のいいものになっている。
しかも、出版社は印刷物の基準によって、発行部数×単価によって費用を算出する方式をそのまま持ち込んだPV課金という時代遅れの代物である。
検索連動型広告もそれを踏襲している。クリック数×単価というと合理的なように聞こえるが、糞味噌(こう書くと結構リアルですな)のターゲットにクリックされてうれしいのは広告会社と代理店だけで、広告主は原辰徳(腹が立つだけ)である。
残る可能性は、テキスト広告である。
というっても現在のテキスト広告ではない。ここでいうテキスト広告は、ウェブページの文字すべてのことを言っている。ウェブページにあるテキスト文字のすべてはキーワードであり、すべてが広告リンクになりうるという事実である。
これを禁じているのも広告掲載基準である。曰く。「記事スペース内に広告を掲載してはならない」。
まさに印刷物の発想である。リンクというウェブならではの機能の使い方を知らない時代遅れの基準である。
これをぶっ飛ばしてやろうというのが「リンクアド」なのである。
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2008年5月6日火曜日
vol.68 ありえない
たった6年前にはまだ夢であったことが、今は現実となって目の前にある。しかし、まだ何かが違う、と思う。
1985年頃、アメリカではじめて今の日本のケータイ電話と殆ど変わらないケータイ電話(富士通製だった)を見てから5年も待たされてやっと日本に導入されたが、最初にNTTが導入したものは、アメリカで見たものとは似ても似つかない代物だった。値段も当時の自動車電話並の異常なものだった。(月10万ほどだった)
その後、また5年ほど経ってNTTがdocomoを発売した。が、異常な値段は据え置かれたままだった。そして、10年以上経った今もいまだに異常な値段のままだ。
2002年、YAHOO!BBでADSLの定額料金を実現した孫君が、引き続いてIPケータイに参入するのを待っていたが、ついに実現しないまま彼はボーダフォンを買収し、ケータイ屋に収まってしまった。
IPケータイのモデルは2000年にはできていたはずだが、ケータイキャリア各社は、ケータイにPDAの機能やビデオやカメラの機能を突っ込んで食いつないだ。そのせいでホットスポットは普及しないまま今に至っている。
そして今、孫君がやるべきだった定額ケータイをEモバイルがやっている。そのCMのキーワードは「ありえない」である。孫君が8年前に目論んだことを実現したから「ありえない」のか?
わたしは、ケータイがいまだに定額でないことの方が「ありえない」と思っているのだが。
そもそも、パケット通信料などという詐欺をいつまで続けるのか?インターネットが従量制であったYAHOO!BB以前の状態(月6万くらいの電話料金を支払っていた)のまま、ケータイキャリアは詐欺を続けている。
IPケータイはADSL同様、当然のことながら定額である。それをEモバイルは実現しただけのことである。
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その後、また5年ほど経ってNTTがdocomoを発売した。が、異常な値段は据え置かれたままだった。そして、10年以上経った今もいまだに異常な値段のままだ。
2002年、YAHOO!BBでADSLの定額料金を実現した孫君が、引き続いてIPケータイに参入するのを待っていたが、ついに実現しないまま彼はボーダフォンを買収し、ケータイ屋に収まってしまった。
IPケータイのモデルは2000年にはできていたはずだが、ケータイキャリア各社は、ケータイにPDAの機能やビデオやカメラの機能を突っ込んで食いつないだ。そのせいでホットスポットは普及しないまま今に至っている。
そして今、孫君がやるべきだった定額ケータイをEモバイルがやっている。そのCMのキーワードは「ありえない」である。孫君が8年前に目論んだことを実現したから「ありえない」のか?
わたしは、ケータイがいまだに定額でないことの方が「ありえない」と思っているのだが。
そもそも、パケット通信料などという詐欺をいつまで続けるのか?インターネットが従量制であったYAHOO!BB以前の状態(月6万くらいの電話料金を支払っていた)のまま、ケータイキャリアは詐欺を続けている。
IPケータイはADSL同様、当然のことながら定額である。それをEモバイルは実現しただけのことである。
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2008年4月23日水曜日
vol.67 T&Dは毎日更新?
リスティング広告のT&Dの更新頻度はどのくらいの期間でおこなっていますか?
1年?×。半年?×。3ヶ月?×。1ヶ月?△。1週間?○。毎日?◎。
どんなに長くても1週間で変更するのが正しい。試しに、impの多い順に並べてみてください。上位impのキーワードが今のT&Dに反映されていますか?
キーワードとT&Dの整合性こそがQS、QIの原点だし、CTRを上げる必要十分条件です。
毎日管理画面を見て、100以上のimpに対して1件(つまり1%)のクリックもない広告グループは即チェックして即変更。
また、どの広告グループにその傾向が強いかどうかも、キーワード群をA、Bに分類することによって明確になります。
CVがあればそのキーワードは即削除して、CVAまたはCVBの広告グループに移動。
これを繰り返していくと、CV広告グループでのみCVが発生するようになる。ここまでくれば、ブルペンワードはもう要らない。
CTRは5%以上、CVRは0.5%以上になるだろう。
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キーワードとT&Dの整合性こそがQS、QIの原点だし、CTRを上げる必要十分条件です。
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また、どの広告グループにその傾向が強いかどうかも、キーワード群をA、Bに分類することによって明確になります。
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2008年4月20日日曜日
vol.66 ランディングページはなぜ効かないのか
SEO屋さんの悪口を言ったついでに、今度はランディングページ屋さんの悪口を。
この連中もコンバージョンを取るのがランディングページであるという認識がない。いまどき、ウェブページの回遊性を高めることがいいことだ、と言うのだから10年以上遅れている。
ランディングページは、直帰率80%、90%が普通である。色々なページを回遊してもらって結果離脱してもらっては意味がないのである。
リスティング広告もランディングページもスクリーニング機能を持つ。CTRが平均2%程度のリスティング広告では、98%もが直帰しているではないか。
この2%の中のさらに10%程度がコンバージョンするわけで、結果、CVRは0.2%程度である。つまり、ランディングページの直帰率は98%であるということになる。
最後にもう1度、ランディングページの役割は、スクリーニング機能を持たせ、2%の確信犯をコンバージョンさせるためにあるのである。
直帰率20%のとんでもないランディングページを作ってませんか?そりゃ効かないでしょう。(笑)
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ランディングページは、直帰率80%、90%が普通である。色々なページを回遊してもらって結果離脱してもらっては意味がないのである。
リスティング広告もランディングページもスクリーニング機能を持つ。CTRが平均2%程度のリスティング広告では、98%もが直帰しているではないか。
この2%の中のさらに10%程度がコンバージョンするわけで、結果、CVRは0.2%程度である。つまり、ランディングページの直帰率は98%であるということになる。
最後にもう1度、ランディングページの役割は、スクリーニング機能を持たせ、2%の確信犯をコンバージョンさせるためにあるのである。
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2008年4月6日日曜日
vol.65 コンバージョンしなければSEOではない
上位表示することが仕事である間は、SEO屋さんは楽な商売である。
ところが、上位表示されてもコンバージョンは取れない。つまり、上位表示されてもクリックされなくなってきたのである。
SEOはランクインすれば課金されるわけだが、これではSEOのROIは低下する一方である。
リスティング広告が、コンバージョンワード&検索ワードとの整合性を持たせた広告を1週間単位で頻繁に更新するのに対し、SEOはのんびりと3ヶ月以上をかけて上位表示を目指す。
ところが、上位表示されたときにはリスティング広告のコンバージョンワード&検索ワードとは違うキーワードでの上位表示となっているのである。
つまり、「上位表示されているSEOキーワードでは検索されていない」ということになる。
これが、「クリックされない理由」である。クリックされないのだからコンバージョンするはずがないのは自明のことである。
では、どうすればいいのか?
理想は、
1、リスティング広告と同じ頻度でリスティング広告で有効なキーワードにSEOキーワードを変更する。
さらに、
2、SEOのT&Dもリスティング広告の更新頻度に合わせて同じになるように更新する。
「そんなことをすれば上位表示される暇がありませんよ」とSEO屋さんはいうが、「昔のキーワードではどうせクリックされないのだから上位表示されても意味がない」のである。
ま、そこまで乱暴なことをやるとなると自社でSEOをやるしかないということになるのだろうが、3ヶ月で見直しは長いスパンといえるだろう。
サーチエンジンを振り回すのがSEO屋なのだから、検索されもしない死語のキーワードでの上位表示で課金してもらっては困る。
SEOにも、確実にクリックされ、確実にコンバージョンさせるためのテクニックこそが今求められているのである。
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つまり、「上位表示されているSEOキーワードでは検索されていない」ということになる。
これが、「クリックされない理由」である。クリックされないのだからコンバージョンするはずがないのは自明のことである。
では、どうすればいいのか?
理想は、
1、リスティング広告と同じ頻度でリスティング広告で有効なキーワードにSEOキーワードを変更する。
さらに、
2、SEOのT&Dもリスティング広告の更新頻度に合わせて同じになるように更新する。
「そんなことをすれば上位表示される暇がありませんよ」とSEO屋さんはいうが、「昔のキーワードではどうせクリックされないのだから上位表示されても意味がない」のである。
ま、そこまで乱暴なことをやるとなると自社でSEOをやるしかないということになるのだろうが、3ヶ月で見直しは長いスパンといえるだろう。
サーチエンジンを振り回すのがSEO屋なのだから、検索されもしない死語のキーワードでの上位表示で課金してもらっては困る。
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2008年3月16日日曜日
vol.64 検索連動型広告のチューニングその2
チューニングをやりやすくするために箱を沢山作っている。
1、まず、キーワードを仕分けする箱。
これは、2つ用意している。理由は、マーケティング上キーワードは2つに分類できるから。
1、商品特長ワード
2、消費者利便性ワード
2、コンバージョンワードを仕分けする箱
これも2つになる。
1、商品特長ワードからのコンバージョンワード
2、消費者利便性ワードからのコンバージョンワード
3、SEOワードを仕分けする箱
上記の合計5つの箱である。
キーワードを仕分けすることによって、商品に対するユーザーニーズがはっきりと分かる。
商品の探し方には段階がある。購買心理の5段階である。このどの段階にあるのかによって検索ワードが変化する。
また、商品提供者は商品特長によって商品を語るが、消費者は利便性によって商品を語る。したがって、商品開発担当と消費者の検索ワードは自ずから異なる。
これらがたった5つの箱をつくるだけで一目瞭然になる。やってみてください。
しかし、実はこれらは苦肉の策。管理画面にたった1つフィールドを増やして記号を付けられるようにするだけで箱を作る必要もないし、コンバージョンワードを誤って削除することもない。
1、商品特長ワード→A
2、消費者利便性→B
3、商品特長コンバージョンワード→A☆
4、消費者利便性コンバージョンワード→B☆
5、SEOワード→SEO
また、カラー化すればもっと分かりやすい。
データベースを作る人間のセンスのなさか、管理画面を使う人間に対するリサーチ不足か全く役に立たない管理画面である。
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これも2つになる。
1、商品特長ワードからのコンバージョンワード
2、消費者利便性ワードからのコンバージョンワード
3、SEOワードを仕分けする箱
上記の合計5つの箱である。
キーワードを仕分けすることによって、商品に対するユーザーニーズがはっきりと分かる。
商品の探し方には段階がある。購買心理の5段階である。このどの段階にあるのかによって検索ワードが変化する。
また、商品提供者は商品特長によって商品を語るが、消費者は利便性によって商品を語る。したがって、商品開発担当と消費者の検索ワードは自ずから異なる。
これらがたった5つの箱をつくるだけで一目瞭然になる。やってみてください。
しかし、実はこれらは苦肉の策。管理画面にたった1つフィールドを増やして記号を付けられるようにするだけで箱を作る必要もないし、コンバージョンワードを誤って削除することもない。
1、商品特長ワード→A
2、消費者利便性→B
3、商品特長コンバージョンワード→A☆
4、消費者利便性コンバージョンワード→B☆
5、SEOワード→SEO
また、カラー化すればもっと分かりやすい。
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