2007年9月30日日曜日

vol.50 Gyaoって新しいの?

最近Gyaoをボーっと見ている。ボーっと見ていると、気づくことがある。

最近はもう見飽きたという感じ。何を見飽きたかというとコマーシャル。つまらない。広告費が安いのだろう。

と思っていたら、なんと、TVでも同じ広告をやっている。TVが嫌で15年位前にTVを捨てた。だが、ネットTVってTVと同じだったのだ。

TVもまた新聞・雑誌同様「広告依存」で成立していることはご存知の通りだが、せっかく、「通信広告」をやっているのだから、もっと多彩な広告をやってほしいものである。

もっとも、ネタがなければシステムだけあっても致し方ないが・・・。

既存メディアが採用している広告手法=レガシーな広告手法をなぜネットでも採用するのだろう??

ネット広告の手法が確立されていないからか?不思議なというか、時代遅れな感じがする。

レガシーな広告手法は、レガシーな媒体=時間と空間に制約される媒体であるがゆえに存在理由がある。ウェブサイトというものを媒体ととらえれば、もっともっと別の広告手法があるはずだが、と強く思う。

折角ウェブサイトという媒体に、「有線」時代そのままの「レトロなコンテンツ」を流し、安い広告費の安い広告を流すという、レガシーなビジネスモデルしか持てないというところが情けない。

ウェブにカタログを掲載していた頃と何も変わらないネット動画の世界である。

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2007年9月24日月曜日

vol.49 再びsnapshotsについて

今面白い広告というと、snapshotsである。

URLを記述すると、そのサイトを自動的にキャプチャーして、表示枠内に表示するだけなのだが、結構楽しい。表示枠内に広告を表示することも可能である。したがって、「リンクアド」と競合する。

また、すごいのは、ブラウザにインストールすることが出来る点である。すると、どうなるか?

クリックする前に、オンマウスでそのサイトのキャプチャー画像やYoutubeの動画を見ることが出来るのである。これは本当に面白い。

これまで、Fire Foxにしかインストールできなかったのだが、IEにインストール出来るようになったのだ。Safariは追って可能になるということである。

特に、検索サイトでこれを見ると、クリックするかどうかの判断がビジュアルで可能になる。ここに広告が掲載されるとこれをクリックしたくなること請け合いである。

今日届いた以下のメールの文面からすると、近日中にスタートしそうである。

were ready to announce the next stage of our evolution: after months of testing (and a big thank you to the sites that participated), were going to start putting advertising in Snap Shots.

現在はまだアナログの実験段階だが、「リンクアド」もブラウザにインストールさせる方法を採用しようと思っているのだが、snapshotsの手軽さに勝つためには容易なことではないかもしれない。

コンセプトが実にシンプルで、楽しさを感じる。研究の余地のあるコンペティターである。

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2007年9月17日月曜日

vol.48 広告とウェブの親和性

わが国におけるウェブの商業利用が本格的に始まったのは2000年である。

それから7年。(最近は言わなくなったが、7年は1ドッグイヤーであるので、犬にしてみると1年が経過したという逆説にもなる)醜くいほどにウェブは変わった。

ほんの7年前がどんな状況だったのかは、「ITトレンド2000」という旧ブログをお読みいただければ分かるだろう。

そこには、「こうなったらいいな」という期待感がひしひしと伝わってくるような記事があふれている・・・。

ところが、その翌年の2001年にはすでに「ITバブル}ははじけるのである。つまり、商業利用が「破綻した」という印象を投資家に抱かせることがあったのである。

それは一体何だったのだろうか?

ウェブサイトに初めて広告が掲載されたのは、YAHOO!のバナー広告だったと思う。1998年ごろだったか?当時は、ポータルサイト至上主義=つまりは、PV至上主義の時代で、PVに対してバナーの価格が決定していた。(YAHOO!のトップページバナーで200万だった記憶がある)

この課金方法は、発行部数によって広告掲載料が決定されてきた新聞、雑誌の課金方法を踏襲したものである。つまり、発行部数が1日100万部ならば、全15段(全ページ)の広告掲載料は100万円であるとする単純にして明快な方法である。

この方法を採用して広告費で稼ぐために、すべてのサイト運営者が、ポータルサイトたらんとあらゆる努力をしていたのである。

だがこれが、検索サイトに広告を掲載する「検索連動型広告」の登場によって様変わりすることになる。2003年のことである。(ちなみに、Overtureはわが国における検索連動型広告の特許を2000年に出願し、2005年に取得している)

それから4年・・・。その様変わりに気づかないのが当のサイト運営者である。

バナーのCTRが圧倒的に低下し、ポータルサイトの広告効果の凋落は目を覆うばかりである。(これを補うために、バナースペースを拡大したビッグバナーなどでお茶を濁しているが、次はジャイアントバナー、ヒュージバナーとエスカレートしてコンテンツが消滅するのかも)

なぜか?(このなぜかと、先の一体何だったんだろう?の理由は同じであり、レガシーな媒体である新聞、雑誌の購読数の凋落と同じ理由である)

ウェブが、学術ネットワークを出自としていることに端を発するのかもしれないが、広告とウェブは親和性に乏しい。(突然ですが)

ここにそもそも無理がある。

だが、広告と分からない広告、情報としての広告、物売りでない広告、メッセージとしての広告、のようなものとは親和性がいい。

何のことはない、こんなことは昔から言われていたことで、ウェブも含めてすべての媒体は「質の高い広告」とは親和性がいいのである。

ただし、媒体側が、「質の高いコンテンツ」であることが前提であることは言うまでもない。

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2007年9月2日日曜日

vol.47 これからのウェブ広告

特許関連の内容を、別ブログ「LinkAd Info 2007」に移したので、こちらは、以前のように、ITトレンドの話題を中心に進めていく。

また、「リンクアド」の内容は、こちらでも継続して扱うことにする。「LinkAd Info 2007」の内容と一部重複するものもあるかと思うが、こちらはあくまでトレンドとしてみたときのPOVを書いていく。

で、まー、せっかくだから(?)「リンクアド」の話題から。(笑)

ブログを運営するSeesaaという会社が、ブログの中のキーワードにリンクを張って広告を表示する手法をアフィリエートとして実施している。表示手法としては、「リンクアド」と同じに見える。(だが、抜本的に違うのは、キーワードに価格設定がされていない点である)

日本におけるいわゆる「コンテキスト広告」は、このSeesaaが実施しているものだけである。評価はどうやら「うざったい」というもののようである。(笑)

リンクというものは、インターネットが始まって以来、「情報のありかを示すもの」であったわけで、リンクワードとシンクロした情報であることが予め決まっている。

したがって、詳細情報だと思ってクリックしたら広告だったというのでは、「うざったい」どころか腹が立つのも当然である。

ここが「ツボ」である。

クリック前に期待した「詳細情報」にリンクしていないことに対する腹立ちの中身である。人間の常として、期待値を上回る情報があれば、それはそれで満足するものなのである。

つまり、期待値を裏切る内容であっても、期待値以上の情報があればいいのである。つまり、「しょぼい」広告にリンクしているから「うざったい」のであって、「うまい広告」にリンクして」いれば、「おいしい」のである。

この「ツボ」をどう押さえるかが成否を分けるだろう。

少なくとも、バナー広告のフラッシュにはうんざりしているのも、検索連動型広告の「非連動性」にあきれ果てているのも事実なのだから。

バナー広告のなかったころのウェブサイトは、「言いたいこと」や「表現したいこと」や「伝えたいこと」のあるコンテンツ・オリエンティッドなサイトだったし、間違いなく洗練されていて「きれい」だったのだ。

アメリカ型の広告看板べたべたの広告手法が当たり前と思ってはいけない。ヨーロッパの街に広告看板がないように、ヨーロッパのウェブサイトにもない。

京都がCocaColaのネオンサインを赤字に白のスタンダードなものから「白地に赤」の「京都バージョン」に変えさせたように、ウェブサイトのコンテンツによって広告手法も変えなければいけない。それが、文化なのだから。

リンクアド」は、「ウェブ広告文化」を変えるための一助になればいいと思っているのだが・・・。

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2007年8月19日日曜日

vol.46 インターネット特許出願顛末記 その11

リンクアド」の「早期審査請求書」をインターネット出願ソフトを使用して特許庁に送信した。

これは、先の「審査請求書」とは違い、理由を説明しなければならない。ところが、その理由が個人の場合ふるっていて、「出願人が個人だから」という理由でOKというところが可笑しい。

役所も時には面白いことをする。しかし、特許というのは最早一時の猶予も許されないほど国際化の最先端を行く業務であり、権利化の可否によっては、国策に匹敵するほどの価値を持つものであり、企業という器に縛られない個人こそが自由で先見性のある着眼点で発想することが出来るわけだから、企業のご都合主義的利益追求主義に優先されてしかるべきだろう。

そう考えると、特許庁というのは経済産業省の中で唯一世界レベルで活動している官庁ということになるのかもしれない。すでに貿易立国の時代は終わり、終わったことの証左として、通産省から経済産業省へ名称変更したのだろうから。

さて、早期審査請求では、「先行技術の調査」が必要になる。それを調べてくれるのが審査料の内訳じゃないのかい?と言いたくなるが、昨今はデータベースという便利なものが用意されている。

独立行政法人である工業所有権情報・研修館が運営するIPDL(特許電子図書館)というのが特許庁のHPからリンクしていて、先に特許出願された文献を検索することが出来るようになっている。

リンクアド」関連のものを探すわけだから、「キーワード」、「テキスト」、「リンク」、「広告」などで検索。そうすると、出てくるわ出てくるわ、マイクロソフト、ソニー、NEC、NTT、そして当然、OVERTURE、Google・・・・・。

広告の表示方法に関して、また、現在のウェブページにおける広告の氾濫を排除し、読者にとって興味のある広告を表示するという達成目標に関して、わが「リンクアド」と全く同一といってもいいものもこの中にあって一瞬ドキッとした。

が、不思議なことに「ウェブ出版物の記事中の単語をキーワードとして販売する」というものは見出せなかった。

しかし、これもあくまでも特許出願後、1年半を経過して「公開」されたものが検索出来るだけである。したがって、出願後1年半未満のものは全く分からないのである。

よって、「早期審査請求」とは、この1年半未満のものの中に、わが「リンクアド」のように後から審査請求した内容に抵触するものがあるのかどうかを審査してもらう制度ということになる。

とまれ、今日から2ヶ月半後の11月初旬には審査に着手され、それがつまびらかになることになるわけである。

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2007年8月8日水曜日

vol.45 インターネット特許出願顛末記 その10

リンクアド」の「出願審査請求書」をインターネット出願ソフトを使用して特許庁に送信した。

特許は、おおまかには、出願-審査-認可という流れをたどり、出願しただけでは取得することが出来ないようになっている。

したがって、やっとこの顛末記も中盤に差し掛かったということになる。それにしても、この「出願審査請求書」なるもの、あきれるほどあっさりした内容である。

まー、考えてみれば、172600円なりの審査料をネットバンキングで納入してあるわけだから取り立てて何かを言うことはないとは思うが。

さて、これに引き続いて、商標登録と並んで「早期審査請求」を行う。これは、最近出来た制度で、個人・中小企業の出願審査を優先的に行う制度である。

「審査請求書」の収受後、「2ヵ月半後には審査に着手する」制度で、なんと「無料」である。現在、早期審査請求の列には、6千数百件が順番待ちだそうである。

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2007年8月4日土曜日

vol.44 リンクアドのプロトタイプ

リンクアド」を口で説明するのはなかなか難しい。頭で分かっていてもこういうことは「百聞は一見に如かず」である。

そこで、まだ実験中のプロトタイプではあるのだが、このブログ読者にだけ「公開」してみることにする。
リンクアド」は、ウェブコンテンツ中の「単語」を「キーワード」として「リンク」を張り、そのキーワードに関連した「広告」をマウスオーバーで表示させる。

この「広告」は、読者にとってアテンションとなり、クリックを誘発し、誘導先ページが表示されるという仕組みである。

たとえば、「ソウダヒロシ」というのをキーワードに設定したとする。これにリンクを張って「広告」を表示させるわけだが、広告であることを予め読者に伝えるために「ソウダヒロシ」に通常のブルーのリンクを張るのではなく、ブルー以外の色で設定することができるようにした。

サンプルでは、ペパーミントグリーンでリンクを張ってみた。いかがだろうか?

リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising

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