先日、VWC(ヴァーチャル・ワールド・カンファレンス)に主催者の深野さんに招待されて行って来た。以下、その感想。
先にもSECOND LIFEのことは書いたとおり、このテーマの方向性は2つしかない。伸びるか、しぼむか。
技術的進歩によって可能になることと、実現したい夢のために技術を開発することとは180度違うわけで、日本人はセカンドライフを必要としないがゆえに日本には誕生しなかったのだと考えればわかり易い。
ヨーロッパでは、リゾート=RESORT(何度も出かける、という意味)というライフスタイルがあるわけで、休暇の間同じ土地の別荘で長期にわたって暮らすのは当たり前のこと。これが、セカンドライフの根底にあることから説き起こさなければ、セカンドライフの存在理由は見えてこない。
SECOND LIFEの中でのアバターの視線動態(自分の)をデータ化した、NTTデータの三上さんのプレゼン。これが面白かった。コミュニティの中で、人は人を探す。
商品でもなく、建物でもなく、人が求めるものは、人=CHARACTORなのだということが実証されていて実に興味深いし、これが答えなのである。
10年前にMUというヴァーチャル国家をIPAの補助金で3000万かけて制作するプロジェクトに参加したが、決定的に欠けていたのは、仏作って魂入れず=国家作って国民不在ということだったのだと思う。実は、予算を器作りで使い果たしたのだが。
器に金を掛けるのではなく、CHARACTOR作りに金と時間を掛けることが成功の秘訣だと思う。 かつて、niftyがやったこと、今mixiがやってること、すべて人と人を結びつける「場」を提供したのであって、コミュニティはSIG(Special Interest Group)オペが作って共感する人が集まっているのである。
コンテンツが2Dから3Dになると、必ず立体=建物、人体を真っ先に3D化する。だが、コミュニティは3Dでなく、4D、5Dで考えないと、単にリアルをヴァーチャルに持ち込むことにしかならない。
わたしがRESORTするスコットランドの川のオーナー(英国では川は最大の不動産。1年間に釣り上げられる鮭1匹200万で換算して川の価格が決まる)は、オフシーズンには自分のデザインに基づいて自然に見えるように川をこつこつとREMAKEする。
これをヴァーチャルで行うのがSECOND LIFEなのだと思う。実際に川を買うと3億円、川をREMAKEするのに1000万単位の金が掛かるところが何万でできるだろうから。
でも、わたしは、SECOND LIFEよりも2年後から始める予定のREAL SECOND LIFEをエンジョイしたいと思っているが。(笑)
→実は、日本人が休暇のたびにRESORTする場所は、田舎の実家である。よって、SECOND LIFEの中で、絶対に当たると思うのは、「実家」を作ること。思い出の故郷、昔は「遠くにありて想うもの」であったが、今は、「ネットにありて通うもの」。
お盆には、ヴァーチャル墓参り。年末は、ヴァーチャル除夜の鐘、年始には、ヴァーチャル初詣。友人とも出会える、ヴァーチャル同窓会。これでしょ、日本人って。
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2007年7月29日日曜日
2007年7月22日日曜日
vol.42 思い出のthe GATE 1
写真は、わたしもライターとして参加して1996年に制作されたthe GATE 1というCD&雑誌である。
1996年というと、YAHOO! JAPANが誕生した年であり、まだプロバイダを通してインターネット接続をすることがポピュラーな時代ではなかったし、見るに値するコンテンツ自体が存在していなかった。
そこで、CDという媒体にコンテンツを詰め込み、インターネットへの接続の窓口にしようとしたのである。
コンテンツの内容は、仮想国家MUに国民として登録し、「バーチャル国家の国民として暮らそう」というものであった。
わたしも、ECO CITYのMAJAという地域にある地下1階、地上2階の建物に11年前から住んでいる「先住民」である。
ここでのわたしは、サーモンフィッシャーであり、殆ど毎日川に通っている。川から上がってきてはマリーが経営する1階のパブで飲み、気分によっては地下1階のワインセラーからワインを持ってきて、2階の書斎で作家活動の合間に飲む・・・・。
近くには友人も住んでおり、1階のパブで会ったり、友人宅まで出かけていったりもする。もちろん、経済活動も想定しており、通貨も制定されていた・・・・。
もうお気づきだろう、これにアバターを組み合わせると、SECOND LIFEそのものである。
わたしは、実は、このthe GATE 1というものの存在を忘れていたのだが、友人である、VRを専門とする深野先生に六本木ヒルズでSECOND LIFEの関連イベントをやるので来いと言われてこの本の存在を思い出したのである。
で、再度2枚組みのCDを見てみたり、本を読んでみたりしたのだが、技術レベルは稚拙だがコンセプト自体はかなり進んでいた、というか、SECOND LIFEと何も変わらないほど似ている。
このコンセプトが今に至らなかった大きな理由は、1996年という年が、たった1年前であるにもかかわらず、翌年の1997年からインターネットが一気にコンテンツの主流になることが予測できなかった年であったからである。
それにしても、11年前からのECO CITYでのわたしの暮らし、実は2年後からの「REAL SECOND LIFE」で実行に移そうとしていることと全く同じであることに気づいて驚いているところなのである。
仮想世界に描く夢は、本人の理想の姿であるわけだから、当たり前のことなのだが・・・。そう、仮想世界とは、「夢の先取り」なのである。
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2007年7月14日土曜日
vol.41 実装snap shots
ウェブ検索をしていて、snap shotsというものを見つけたのでこのブログに、実装してみた。
リンク箇所にオンマウスすると、リンク先URLの画像のスナップショットを表示することで、CTRを上げようという仕掛けで、去年からアメリカで公開されているようである。
スナップショットをjava scriptで作った枠内に表示するというアイデアは大変ストレートで面白い。が、おやおや、これって何のことはない、MSNがやっている「コンテクスチュアル サーチ」のオリジナル版のように思える。
snap shots が画像であるのに対して、MSNは、スナップショットの代わりに検索結果を表示しているところが相違点である。が、いずれも広告をサブで扱っているところが「アイデア商品」の域を出ていない。
しかし、すでに検索連動型広告の次を狙う広告形態が色々と出始めているわけで、わが「リンクアド」の可能性をますます再認識させる発見であった。
以下の注意書きが、不要になる日もそう遠くなさそうである。(笑)
リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising
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リンク箇所にオンマウスすると、リンク先URLの画像のスナップショットを表示することで、CTRを上げようという仕掛けで、去年からアメリカで公開されているようである。
スナップショットをjava scriptで作った枠内に表示するというアイデアは大変ストレートで面白い。が、おやおや、これって何のことはない、MSNがやっている「コンテクスチュアル サーチ」のオリジナル版のように思える。
snap shots が画像であるのに対して、MSNは、スナップショットの代わりに検索結果を表示しているところが相違点である。が、いずれも広告をサブで扱っているところが「アイデア商品」の域を出ていない。
しかし、すでに検索連動型広告の次を狙う広告形態が色々と出始めているわけで、わが「リンクアド」の可能性をますます再認識させる発見であった。
以下の注意書きが、不要になる日もそう遠くなさそうである。(笑)
リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising
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2007年7月11日水曜日
vol.40 アドリンクスvsリンクアドvsコンテクスチュアル サーチ
アドリンクスは、Google AdSenseの別ヴァージョンであり、以下のように機能する。
1、ページを全文検索し
2、キーワードを指定し
3、リストにまとめて指定箇所に表示し
4、そのキーワードに関係のある広告を表示する
これに対して、リンクアドは、以下のように機能する。
1、ページを全文検索し
2、キーワードを指定し
3、そのキーワードの関連情報を表示し
4、キーワードに関係のある広告を表示する
さらに、MSNのコンテクスチュアル サーチは、以下のように機能する。
1、ページを全文検索し
2、キーワードを指定し
3、そのキーワードの検索結果を表示し
4、さらに広告も表示する
これから分かるとおり、アドリンクスとリンクアドとコンテクスチュアル サーチとは、3、の部分が異なるだけである。つまり、キーワードに関連する広告を表示する、という機能は全く同じなのである。
リンクアドと差別化される点は、以下の2点である。
1、アドリンクスはキーワードに直接広告リンクを張っていない
2、コンテクスチュアル サーチは、検索結果のついでに広告を表示している
上記2点が差別化のポイントとして特許庁に評価されるかどうかが、特許取得の成否を分けそうな気がする。
リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising
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1、ページを全文検索し
2、キーワードを指定し
3、リストにまとめて指定箇所に表示し
4、そのキーワードに関係のある広告を表示する
これに対して、リンクアドは、以下のように機能する。
1、ページを全文検索し
2、キーワードを指定し
3、そのキーワードの関連情報を表示し
4、キーワードに関係のある広告を表示する
さらに、MSNのコンテクスチュアル サーチは、以下のように機能する。
1、ページを全文検索し
2、キーワードを指定し
3、そのキーワードの検索結果を表示し
4、さらに広告も表示する
これから分かるとおり、アドリンクスとリンクアドとコンテクスチュアル サーチとは、3、の部分が異なるだけである。つまり、キーワードに関連する広告を表示する、という機能は全く同じなのである。
リンクアドと差別化される点は、以下の2点である。
1、アドリンクスはキーワードに直接広告リンクを張っていない
2、コンテクスチュアル サーチは、検索結果のついでに広告を表示している
上記2点が差別化のポイントとして特許庁に評価されるかどうかが、特許取得の成否を分けそうな気がする。
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2007年7月7日土曜日
vol.39 インターネット特許出願顛末記 その9
昨日、商標出願した「リンクアド」に関して特許庁から何か連絡がきていないかと、インターネット出願ソフトを見ていたら、なんと出願料が未納付となっている。
確かに納付した筈だと思い、銀行口座を確認すると間違いなく6月16日に納付している。
そこで、特許庁のホームページから朝のうちに問い合わせをしたところ、9時03分に以下の回答が来た。
>お答えします。平成19年6月18日に確認済みとなっております。出願と同時に特許庁に支払済みですのでご安心下さい。また、本件の商標出願については方式完となっておりますので審査に回るとことになります。
9時03分といえば、業務開始後、一番に返事をくれたことになる。このスピード感は安心感につながるとともに、政治家と違って、官僚はまじめに仕事をしていることの証左ともなる。
とまれ、近々審査されることになることも同時に確認できたわけである。審査が通れば後は登録料を納付すれば、「リンクアド」は登録商標となる。
リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising
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確かに納付した筈だと思い、銀行口座を確認すると間違いなく6月16日に納付している。
そこで、特許庁のホームページから朝のうちに問い合わせをしたところ、9時03分に以下の回答が来た。
>お答えします。平成19年6月18日に確認済みとなっております。出願と同時に特許庁に支払済みですのでご安心下さい。また、本件の商標出願については方式完となっておりますので審査に回るとことになります。
9時03分といえば、業務開始後、一番に返事をくれたことになる。このスピード感は安心感につながるとともに、政治家と違って、官僚はまじめに仕事をしていることの証左ともなる。
とまれ、近々審査されることになることも同時に確認できたわけである。審査が通れば後は登録料を納付すれば、「リンクアド」は登録商標となる。
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2007年6月29日金曜日
vol.38 MSN Live Searchの敗北宣言
MSN Live Searchに「コンテクスチュアル サーチ」(仮称)を搭載したという記事が掲載されていた。
読んでみると、確かに便利そうである。また、リンク先が、「広告」なのか、「検索結果」なのかという点を除けば、このコンセプトは、記事中の単語をキーワードに見立てる点は「リンクアド」と同じである。
記事では、以下のような目的で内製したということである。
>ユーザーは新たに検索ページを立ち上げたり、検索窓へのキーワードの入力を行うこと無く検索ステップを短縮できるようになる。その一方で、マイクロソフトはLive Searchの認知度向上、検索数の増加を狙う。
また、以下のような展開を考えているということである。
>今後はMSN以外のパートナーサイトへの導入も進めていく計画で、そのためにページ内の広告を避けてポップアップ表示したり、HTMLに宣言文を指定するだけで実装できたりするなどの配慮がなされている。ポップアップの広告は表示/非表示を切り替えることもできるが、広告収益をマイクロソフトとサイト運営者でシェアするビジネスモデルも検討していくという。
実装サイトを見てみると、以下の4つがポップアップで表示される
1、MSNサイト内検索結果
2、Live Search検索結果
3、画像検索結果
4、スポンサーサイト
4番が、上記の太字にした部分に該当することになる。ここにはOvertureの広告が掲載されている。つまり、このビジネスモデルは、「リンクアド」そのものである。
記事中には、特許出願したことについては触れていないが、もしもMSNが特許出願していれば「リンクアド」の特許は取得できないことになり、特許出願していなければ「リンクアド」の特許出願内容に抵触することになる。いきなり面白くなってきた。(笑)
それにしても、MSN Live Searchというエンジン、まずは「検索ワード」の「検索結果」をキチンと表示することが先決では。使えないエンジンを補完するつもりで製作したようだが、YAHOO!YST、Googleに水をあけられすぎていて手遅れだ。
今回の発表は、YSTとGoogle に対するMSエンジンの完全なる敗北宣言といっても過言ではない。
開発者は気づいていないようだが、「コンテクスチュアル サーチ」とは、Live Searchを補完するものではなく、実は「新しい広告手法」なのである。
リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising
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読んでみると、確かに便利そうである。また、リンク先が、「広告」なのか、「検索結果」なのかという点を除けば、このコンセプトは、記事中の単語をキーワードに見立てる点は「リンクアド」と同じである。
記事では、以下のような目的で内製したということである。
>ユーザーは新たに検索ページを立ち上げたり、検索窓へのキーワードの入力を行うこと無く検索ステップを短縮できるようになる。その一方で、マイクロソフトはLive Searchの認知度向上、検索数の増加を狙う。
また、以下のような展開を考えているということである。
>今後はMSN以外のパートナーサイトへの導入も進めていく計画で、そのためにページ内の広告を避けてポップアップ表示したり、HTMLに宣言文を指定するだけで実装できたりするなどの配慮がなされている。ポップアップの広告は表示/非表示を切り替えることもできるが、広告収益をマイクロソフトとサイト運営者でシェアするビジネスモデルも検討していくという。
実装サイトを見てみると、以下の4つがポップアップで表示される
1、MSNサイト内検索結果
2、Live Search検索結果
3、画像検索結果
4、スポンサーサイト
4番が、上記の太字にした部分に該当することになる。ここにはOvertureの広告が掲載されている。つまり、このビジネスモデルは、「リンクアド」そのものである。
記事中には、特許出願したことについては触れていないが、もしもMSNが特許出願していれば「リンクアド」の特許は取得できないことになり、特許出願していなければ「リンクアド」の特許出願内容に抵触することになる。いきなり面白くなってきた。(笑)
それにしても、MSN Live Searchというエンジン、まずは「検索ワード」の「検索結果」をキチンと表示することが先決では。使えないエンジンを補完するつもりで製作したようだが、YAHOO!YST、Googleに水をあけられすぎていて手遅れだ。
今回の発表は、YSTとGoogle に対するMSエンジンの完全なる敗北宣言といっても過言ではない。
開発者は気づいていないようだが、「コンテクスチュアル サーチ」とは、Live Searchを補完するものではなく、実は「新しい広告手法」なのである。
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2007年6月26日火曜日
vol.37 SECOND LIFEに物売りはいらない
SECOND LIFEにまたぞろ金の亡者が集まっている・・・。
SECOND LIFEに至るまでの流れを軽く整理しておくと、以下のようになる。
1、ハビタット
世界ではじめてアバターを使用したサービスは、1985年にルーカスフィルムのチップ・モーニングスターとランダル・ファーマーによって開始されたビジュアルチャット『ルーカスフィルムズ・ハビタット(Lucas film's Habitat)』であり、また日本国内においては、ルーカスフィルムズ・ハビタットの日本語版として1990年2月10日に富士通が大手パソコン通信ネットのNIFTY-SERVE(現@nifty)で開始したビジュアルチャット『富士通Habitat』(現『J-チャット』)が最初である。インターネット黎明期には、WCJ(疑似3Dチャット)とそのエンジンを利用したサービスなどが存在した。当初は現在e-Japan戦略で掲げられている電子政府・電子自治体の機能を、アバターを用いた仮想空間で実現することが構想されていた。
WikiPedia
2、楽天市場
ヤフーは3月31日、三井物産子会社の電子モール事業者、キュリオシティを買収した。買収金額は1億2300万円で、発行株式の90.69%。ヤフーは「キュリオシティの電子モールは当面継続するが、今後Yahoo! ショッピングに統合する方向で検討している」(広報担当者)としている。
3、CURIO CITY
ショッピングモールの「キュリオシティ」が9月30日で全サービスを終了する。同社は4月にヤフーの子会社となっており、ヤフーではYahoo!ショッピングにサービスを統合する方針を示していた。
キュリオシティは1995年に三井物産のEC事業プロジェクトとして発足。国内のショッピングモールでは老舗であり、当初はCD-ROMとインターネットを連携したショッピングサービスやコンテンツを提供していた。その後、2000年3月に株式会社キュリオシティとして分社化している。
Internet watch 2005/09/
CURIO CITYは、バーチャルシティというSECOND LIFEと同一コンセプトでスタートした。しかし、出資企業はショッピングモールとして過剰に期待したが、楽天にやられてしまったという経緯がある。
そしてまた、日本企業は同じ轍を踏もうとしている。SECOND LIFEのコンセプトがバーチャルライフである以上、経済活動に期待出来ないことはすでに証明済みである。
プラモデルをこつこつと組み立てるように、ランドスケイプまでを取り込んだ理想の環境をデザインすることが参加者の目的である。
ここに物売りの介入は不要だろう。物売りをしたければ、楽天に行けばいい。夢をうることが出来なければ、この空間は共有できない。
SECOND LIFEは、金と暇のある人々の遊びの空間、夢の空間、禁断の空間であって、自由貿易空間ではないのである。
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SECOND LIFEに至るまでの流れを軽く整理しておくと、以下のようになる。
1、ハビタット
世界ではじめてアバターを使用したサービスは、1985年にルーカスフィルムのチップ・モーニングスターとランダル・ファーマーによって開始されたビジュアルチャット『ルーカスフィルムズ・ハビタット(Lucas film's Habitat)』であり、また日本国内においては、ルーカスフィルムズ・ハビタットの日本語版として1990年2月10日に富士通が大手パソコン通信ネットのNIFTY-SERVE(現@nifty)で開始したビジュアルチャット『富士通Habitat』(現『J-チャット』)が最初である。インターネット黎明期には、WCJ(疑似3Dチャット)とそのエンジンを利用したサービスなどが存在した。当初は現在e-Japan戦略で掲げられている電子政府・電子自治体の機能を、アバターを用いた仮想空間で実現することが構想されていた。
WikiPedia
2、楽天市場
ヤフーは3月31日、三井物産子会社の電子モール事業者、キュリオシティを買収した。買収金額は1億2300万円で、発行株式の90.69%。ヤフーは「キュリオシティの電子モールは当面継続するが、今後Yahoo! ショッピングに統合する方向で検討している」(広報担当者)としている。
キュリオシティは1995年10月、三井物産社内の一部署としてスタート。いち早くCD-ROMを添付した雑誌を創刊し、その後は電子モール事業に軸足を移した。1997年5月に楽天が参入すると、同社との間で激しい競争を繰り広げた経緯がある。ヤフーは国内で草分けの電子モールを入手することで、経験豊富な人材と出店企業を獲得し、ライバルの楽天に比べて伸び悩むEC(電子商取引)事業をテコ入れする。
日経コンピュータ 2005/03/31
日経コンピュータ 2005/03/31
3、CURIO CITY
ショッピングモールの「キュリオシティ」が9月30日で全サービスを終了する。同社は4月にヤフーの子会社となっており、ヤフーではYahoo!ショッピングにサービスを統合する方針を示していた。
キュリオシティは1995年に三井物産のEC事業プロジェクトとして発足。国内のショッピングモールでは老舗であり、当初はCD-ROMとインターネットを連携したショッピングサービスやコンテンツを提供していた。その後、2000年3月に株式会社キュリオシティとして分社化している。
Internet watch 2005/09/
CURIO CITYは、バーチャルシティというSECOND LIFEと同一コンセプトでスタートした。しかし、出資企業はショッピングモールとして過剰に期待したが、楽天にやられてしまったという経緯がある。
そしてまた、日本企業は同じ轍を踏もうとしている。SECOND LIFEのコンセプトがバーチャルライフである以上、経済活動に期待出来ないことはすでに証明済みである。
プラモデルをこつこつと組み立てるように、ランドスケイプまでを取り込んだ理想の環境をデザインすることが参加者の目的である。
ここに物売りの介入は不要だろう。物売りをしたければ、楽天に行けばいい。夢をうることが出来なければ、この空間は共有できない。
SECOND LIFEは、金と暇のある人々の遊びの空間、夢の空間、禁断の空間であって、自由貿易空間ではないのである。
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