2007年6月18日月曜日

vol.34 ROIを追求するためのPPC広告 その6

チューニングの最後のヒントはランディングページについて。

3、LP
ランディングページは、3つのファクターの中で最も重要である。理由は単純明快。ここで直帰させてしまえば、コンバージョンにはつながらないからである。

直帰させずに、このページで来訪者の気持ちをCONVERTさせることがランディングページ制作の目的であり、チューニングの重要なポイントである。

このことを念頭において、現在のページをよーく見てほしい。

ページでまたもう1度くどくどと説明を繰り返したり、余計なリンクで過剰な情報提供をしていないだろうか?サービス過剰は逆効果で、実は、わたしはランディングページは申し込みフォームであっても差し支えないとすら思っているくらいである。

なぜなら、来訪者は以下の心理プロセスを踏んでランディングページにたどり着き、コンバージョンするからである。

1、登録キーワードで検索した→だからインプレッションがあった
2、興味のあるC&Bをクリックした→このときランディングページへの期待値が決定する
3、ランディングページから申し込んだ→C&Bの期待値とランディングページとが一致していた

したがって、ランディングページにおけるチューニングポイントは、C&Bの内容を反映した、申し込む気になるものでなければならない、ということである。

最後にチューニングのポイントをまとめておく。

1、キーワード→インプレッションがあるのにクリックされないワード
2、C&B→クリックされているのにコンバージョンに結びつかないC&B
3、LP→来訪しているのに直帰しているページ

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2007年6月16日土曜日

vol.33 インターネット特許出願顛末記 その8

さっき「リンクアド」という言葉を商標出願した。

これまで、ずいぶん苦労したかいがあって、インターネット出願ソフトで「納付番号」を特許庁から取得し、ネットバンクから財務省に送金し、ファイルを「出願仕様」に変更し、ネット出願するまでたったの10分で終了。あっけないことこの上ない。(笑)

これで、堂々と、「リンクアド」(商願2007-61590)という商品名と、「リンクアドシステム」(特願2007-139809)という広告手法を公言してもかまわなくなったわけである。

さて、これで「先願制」の壁は一応乗り越えたことになる。この後、審査請求、そして承認されれば登録でお終いである。遅くとも、10月には事の成否は判明する。

これと並行して、「リンクアド」の事業化を考えているわけだが、1つの出版社から地道にやっていくつもりはない。まずシステム構築し、全出版社の同一のキーワードには同一の広告をリンクさせる。

要は、ウェブ出版文化運動の一環として、現在の広告形態を「リンクアド」に移行させるのである。こういう社会的風土をプロモートするのが、わたしの次のミッションになってくる。

<ここまでの料金>
1、商標出願料 21000円

<これからの料金>
1、商標登録料 66000円
2、特許審査料 172600円
3、特許登録料 8400円

リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising

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2007年6月15日金曜日

vol.32 ROIを追求するためのPPC広告 その5

こまめにワードの動きをチェックして対応を繰り返す、これがキーワードチューニングの王道である。-
というところで中断していたので続きを。次は、C&Bのチューニング。


2、C&B
キーワードと連動したC&B(Catch&Body)の作り方。キーワードは、あくまでも「検索者が思いついた言葉」であり、「適切とは言えない言葉」であるから、必ずしも検索者が探している検索結果が表示されるわけではない。


つまり、殆どの検索者は「遠い」キーワードで目的のものを探していることになる。これが重要なポイント。よって、キーワードと目的のものとの橋渡しをする役割を担うのがテキスト広告の文面=C&Bなのである、ということができる。

よって、C&Bはキーワードが持つ意味合いを引き継ぎながら、こちらが売りたい商品へと収斂させる内容でなければならない。

C&Bの制作において、キーワードそのものをC&Bに入れる方法を素人は取る(親和性が高いなどというが、これで喜ぶのは、クリック時に課金が成立する検索広告屋だけである)が、これによってCTRは上がるがLPでの直帰率が増えてしまうことになり、結果、無駄クリックを増やしROIの低下を招く。

したがって、ROIの高いC&Bとは、LPでの直帰を減らすC&Bということになる。

CTRを犠牲にしても、テキスト広告のC&Bで検索者にクリックするかどうかを選択させることが最終的にはコンバージョンへとつながることになる。ROIが高いということは、CVR=コンバージョンレートを上げるということを意識してC&Bを制作するということなのである。

キーワード→C&B→LPへのスムーズな流れによってコンバージョンが発生する。この流れを一言で言うと、序・破・急となる。わが国の古典芸能である、能の展開である。

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2007年6月12日火曜日

vol.31 出版文化の復権を支える広告形態としての「リンクアド」その3

1、
現在のウェブ新聞、ウェブ雑誌は読む気がしない。上下左右に展開されるフラッシュ広告がちらついて一向に記事に集中できない。
そればかりではない。記事そのものの内容がペラペラなのである。これでは、ウェブ新聞・ウェブ雑誌とは名ばかり、「チラシ」と変わるところはない。「ウェブチラシ」に申し訳程度の記事を掲載してお茶を濁しているだけである。

これは何ゆえのことかというと、既存の新聞・雑誌媒体のビジネスモデルをそのままウェブに持ち込んだがゆえに起こったことなのである。
つまり、広告依存のビジネスモデルである。しかし、これを否定しようというのではない。これまでにも、コンテンツの有料化を模索してきたにもかかわらず果たせず、結局、広告依存のビジネスモデルが定着しているからである。
しかし、紙という、紙面に限りのある媒体における広告と、ウェブという「紙面に限りのない媒体」における広告とはおのずと異なってしかるべきである。


2、
ところが、「紙面に限りのない媒体」であるはずのウェブは、実は1ルックの画面においては、紙媒体以上に紙面に限りがあるのである。
よって、ウェブを紙のように使用する限り、現在のように、広告の中に記事がある現象は拡大こそすれ減少することはない。

リンクアドは、「記事の中に広告を収納する」ことを可能にする。見かけは、記事だけが整然と並んでいる画面となる。何と知的なメディアに変貌することであろう。(笑)
まずは、リンクをご覧いただきたい。下線を引かれたキーワードに興味がある読者はこれをクリックすればいいし、興味がなければ読み進めばいい。

キーワードに対し、読者は関連情報を期待する。ところが、我々日本人は、俳句、川柳、和歌、短歌、などの文化的背景を持っていることから、キーワードに直接関連した情報のみならず、かなり飛躍した情報をも受容する寛容性を持っている。
したがって、記事中のキーワード=お題に対して、紐付けられたリンクアドは、わが国独自の文化的広告形態へと発展していく可能性を持っているのである。


3、
リンクアドは、ウェブのみではなく、携帯電話への進出も視野に入る。リンクアドによってウェブ新聞・ウェブ雑誌の記事やニュースが充実したものになれば、携帯電話でチェックすることがスタンダードになる。そうなれば、記事に張られたリンクアドのクリックはおのずと増えていくだろう。
今、検索会社は、携帯電話による検索をスタンダードにし、検索結果画面に掲載されたPPC広告をクリックさせるマーケティングを始めた。
しかし、記事を読む途中で興味を持ったキーワードをクリックするのと、検索結果に表示された広告をクリックするのとどちらがCTRが高いかは火を見るよりも明らかではないだろうか。

リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising

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2007年6月8日金曜日

vol.30 出版文化の復権を支える広告形態としての「リンクアド」その2

1、
では「リンクアド」とは何か?
「リンクアド」とは、ウェブの基本的機能の1つであるリンク機能を活用して広告ページを表示する、新しい広告方式のことである。

リンク機能は、ウェブが誕生したときから存在しており、ウェブの持つ機能の中でも最もポピュラーでありながら、最も既存媒体と一線を画す機能である。
この機能を活用して広告を実施すれば、バナー広告のように所狭しと雑多な広告を掲載する必要もなく、検索連動型広告のように検索結果として表示されたものから選ばれるのを待つのでもなく、記事中のキーワードに張られたリンクのクリックによって広告が表示される。

したがって、広告に興味のない読者は広告に邪魔されることなく記事を読むことが出来、記事中のキーワードに興味のある読者によってのみクリックされるため、精度の高い広告効果が期待できる。
最も現状の出版系ページと異なるのは、広告が記事中にスッキリと収納されてしまうことである。また、同一キーワードが複数箇所ある場合には複数箇所にリンクが張られるため、結果、バナー広告や検索連動型広告以上に露出頻度も高くなる。


2、
リンクの定義は、Wikipediaによると、以下のようになっている。

-WWWに於けるリンクは、当該文書の存在位置と閲覧方法を示す情報に過ぎない為、通常の使用方法であればリンクを設置する行為は著作権法による制限を受けることなく自由である。-

一般的に、文中のブルーに着色した文字はリンクがあることを表す。また、そのリンク先の指定方法も通常文献の位置を示すURLが使用される。

ところが、ブルーの文字をクリックした場合に広告が表示されると違和感があり、読者の期待を裏切ることにもなりかねない。そこで、読者が記事を読むことを阻害せずに広告へのリンクを表す方法として、アンダーラインを使用する。アンダーラインは広告リンクであるということを認知させていくことがリンクアドの使命である。そうすれば、10年後には、ブルーは関連情報、アンダーラインは広告、という棲み分け方法が定着することになるだろう。


3、
リンクアドには、バナー広告や検索連動型広告にはないSEO効果が期待できる。
出版社系ウェブは、元々SEO効果が高いページであり、テキストベースであることから検索ロボットとの相性も良く、検索サイトで上位表示されているものが沢山ある。

上位表示されやすいページに広告を掲載することにより、そのページに張られたリンクアドもまた同時に検索サイトでも上位表示されることになる。

また、上位表示されたページに張られたリンク先ページである広告は、GoogleロボットにとってはPage Rankの高いページとして認識されるため、広告ページ自体が検索ページでも上位表示されることにもなる。つまり、露出効果が2倍になるため、ROIは2倍。まさに一挙両得というわけである。

リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising

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2007年6月7日木曜日

vol.29 出版文化の復権を支える広告形態としての「リンクアド」その1

1、
現在、ウェブ広告の主流は、バナー広告と検索連動型広告である。
紙面の限られた印刷媒体においては、記事スペースとは別に広告スペースを設けてここに広告を掲載する。バナー広告は、この古典的で伝統的な広告形態をウェブに持ち込んだものである。
ウェブページにおける広告スペースは拡大の一途を辿り、今や、広告スペースの中にかろうじて記事スペースがある状態になっており、貧弱な記事に対して多すぎる広告という、本末転倒の様相を呈している。

卑しくも、記事を主体としたオピニオンによって社会の木鐸たらんとする出版社にあって、このような現象は嘆かわしい限りである。
出版社が、記事によって自らの存在意義を主張し、その記事に賛同した広告主の広告料が支える構造にしなければ、出版社の存在理由はない。


2、
検索連動型広告は、検索結果と関連性の高い広告として検索ページに表示されることから効果の高い広告として認知されている。
しかし、検索という行為によってはじめて表示されるものであり、表示順位はクリック率によって左右される。つまり、広告主の意思に反して、検索サイト運営会社にとって収益性の高い広告が優先的に掲載されることになる。これは、本来の「広告」の概念とは相容れないものである。
検索連動型広告は広告主の期待を裏切るばかりでなく、広告主が広告効果をコントロールできない環境にあるわけである。ここにも本末転倒がある。


3、
広告主が出稿した広告に期待するものは、ROIである。広告担当者は、このために自社商品の広告掲載に最も有効な媒体を選び広告クリエイティブに知恵を絞る。
出版社は、スポンサーという言葉が表すとおり、記事をサポートしてくれる広告を期待し、広告主は、出版社に対して広告効果が高い媒体であることを期待している。つまり、出版社と広告主とは、一蓮托生の関係にあるのである。

このような構造を実現するには、「記事中のキーワードからリンクした詳細記事に対して広告掲載する」ことにより、記事のロイヤルティを獲得する形態への転換が望ましい。これが、「リンクアド」である。
つまり、「リンクアド」は、出版社に対してその存在理由の復権を、広告主に対してはROIの高い広告を提供するきわめて文化度の高い広告形態なのである。

リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising

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2007年6月3日日曜日

vol.28 ROIを追求するためのPPC広告 その4

基本のきっちゃんに続いてチューニングの基本。これも同様に以下の3点セットについて。

2、チューニングの基本
  1、keyword
  2、C&B
  3、LP

1、keyword
いったん登録したらそのまんまになっていないだろうか?これではいけない。毎日とは言わないが出来れば月2回、せめて月に1度はワードを更新することが必要である。

トラッキングツールで、検索ワードを調べ、新しいワードがあったら登録する。また、インプレッションがあってもクリックされないものは、3ヶ月は放置してそれでもクリックされなければ削除してもいい。

1年に1度クリックされてしかもCVRが100%なんていうワードもあることにはあるが、こういうのを期待してやたら多くのワードを登録しておくのは、ロングテールマーケティング上はなくはないが、少なくともそれを否定にかかっているAdWordsのワード単価値上げ警告にあうことは間違いない。

わたしはロングテールは決して否定しないが、それよりも「旬なワード」で回していくことの方がPPC広告の正攻法だと思う。

1年分のコンバージョンワードを眺めてみても、どの業界にも「トレンドキーワード」というものがあることが分かるだろう。これが第1次検索ワードでとても重要になるワードであり、更新していくべきワード群である。

だが、殆どのワードはそんなに大きく変わることはない。毎日毎日管理画面でCTR、CVR、単価をチェックしていくことにより、ワードの掲載位置をこまめに修正する。

overtureも新管理画面からは、データの昇順降順の変更がやっとGoogle並に出来るようになったので、こういった修正作業が楽になった。(だが、残念ながら、1円の攻防が出来なくなって、かなりアバウトな値段設定になってしまう。→これが狙いかも(笑))

要は、こまめにワードの動きをチェックして対応を繰り返す、これがキーワードチューニングの王道なのである。

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