2007年5月30日水曜日

vol.27 ROIを追求するためのPPC広告 その3

そもそも、PPC広告は広告であるにも関わらず、「広告の専門家」が関わっていないことが問題である。

3、LP
LPは、Landing Pageのこと。着地ページである。

検索されたキーワードが登録されたものであれば、検索結果ページにテキスト広告が表示される。そして、検索ワードとテキスト広告とに親和性があれば、クリックされる。そのとき表示されるのがLPである。

つまり、1、キーワード→2、テキスト広告→3、LPという一連の流れをスムーズに実現させることがPPC広告を実施するときに最も専門性が要求される点である。

3点セットなのである。従って、上記3点のいずれが欠けてもPPC広告は成立しない。このことがPPC広告代理店にはわかっていないし、そのための専門スタッフもいない。よって、確率論を超えた広告理論に対する基礎知識が欠落しているため、やっていることと言っていることとの整合性がまったくないのである。

つまり、ど素人によって実施されているのが現在のPPC広告ということになる。Googleのようなど素人広告屋が運営している広告の常識から逸脱したAdWordsは、ど素人でないと実施できないかもしれないが・・・。

LPである。

実は、着地ページが3点セットの中では最も重要である。

このページの良し悪しが、最終目標であるコンバージョンにつながるかどうかを左右するからである。LPの良し悪しの判断基準は実にシンプルで、トラッキングツールで直帰率を見れば分かる。

直帰率が高い=クリックされているのにコンバージョンしない=無駄クリックは、PPC広告のROIに最も悪影響を与えるものである。

よって、上記3点セットの目標値に向けてのチューニングが欠かせないということになる。次回は、チューニングについて。

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2007年5月29日火曜日

vol.26 ROIを追求するためのPPC広告 その2

実際に検索されているキーワードは、単体での登録=完全一致、組み合わせでの登録=部分一致の2種を作成して登録する。

2、C&B
広告コピー感覚で制作できるかどうかが成否を左右する。

T&Dは、Title&Descriptionのこと。T&Dと言うといかにも誰にでも作れそうなニュアンスを感じるが、素人の作ったものでは、決してクリックされるクリエイティブにはならない。

キーワードを含んだT&Dを作るだけででクリックされるのならば、こんな楽なことはないのであるが、真剣に検索している人は、文章にすらなっていないものをクリックしたりしないものである。

そこで、C&Bなのである。C&Bというのは、Catch Copy&Body Copyのことである。あえてT&Dと言わずにC&Bというには理由がある。

PPCのテキスト広告もまた広告なのであるから、キャッチコピーとボディコピーが書けることが不可欠、つまりはコピーライターの仕事なのである。

コピーライターは、広告文案を作成する専門職であるが、T&Dをコピーライターが作成しているという話を聞いたことがない。

代理店の営業マンが片手間に作成したり、SEが片手間に作成したりしているのが現状で、これではいくらインプレッションがあってもクリックされることはない。仮にクリックされてもリンク先ページを見て直帰してしまうこと請け合いである。

PPCのテキスト広告は、コピーライター養成講座くらいは行ったことのあるコピーライターに発注することが肝要である。


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2007年5月28日月曜日

vol.25 ROIを追求するためのPPC広告 その1

PPC広告に5年間携わっている。そこで、わたしの実践的PPC広告概論をまとめて公開することにする。PPCをこれからはじめる広告担当者、個人でやってみようという方のご参考になれば幸いである。

1、基本のきっちゃん
 1、Keyword
 2、C&B
 3、LP

まず、PPC広告は上記3点セットで展開されることを再確認しておきたい。この3点の絶妙な連携によって晴れてコンバージョンへとつながっていくのである。

逆にいうと、3点のうち、どれが欠けてもコンバージョンすることはない、ということである。

1、Keyword
どういう風に作っているかが大きな問題である。

往々にして、自社名、自社商品名、自社ブランド名、などでコンバージョンする傾向がある。ところが、最初からこれらのキーワードでコンバージョンしているわけではない。これがキーワード設定の最重要ポイント。

1次検索に使用されるワードと、2次検索に使用されるワードを混同してはいけないわけで、上記は、一旦サイトを訪問した後に改めてキーワードとして検索した2次検索キーワードなのである。ところが、このことは、PPC広告管理画面からは全く分からない。

従って、これらのキーワードが1次検索キーワードなのか2次検索キーワードなのかを知るためには、トラッキングツールや、ログ解析ツールが必要になる。これらのツールは色々とあるが、わたしはVisionalistを使っている。

Visionalistは、トラッキングツールとしては靴の上から足を掻くような役立たずだが、唯一、1次検索用キーワードを知るのに役に立つ。

そして、「ページ別訪問キーワード」をそのまま登録キーワードとして使用するのである。

ただし、完全一致として登録するものと部分一致として登録するものはよ~く精査しておく。そうしないと獲物をゲットする前に、ゴミを大量にゲットしてしまう。

要は、素人考えでキーワードを作成するのではなく、「実際に検索されているキーワードを登録すればいい」のである。

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vol.24 Googleは日本語が分からない

AdSenseを実施中である。

3ヶ月で10ドルほどの実績である。(笑)Googleは、100ドルになったら払うと言っているのでいつの話になるのやら。

ところで、この振込先を登録したのだが、3回やり直しても未だに口座確認が出来ないのだそうである。こちらも気の長い話である。(笑)

先日、財務省に特許出願料を払い込むために新たに財務省の取扱銀行に口座を新設したので、この口座番号を登録した。

以下は、その自動応答メールである。

------------------------------------------------------------------------------------------------
お客様
2007/05/27 に hirosoda@gmail.com によりお客様の AdSense アカウントに新しい銀行口座が追加されましたのでお知らせいたします。 この変更についてご質問がありましたら、hirosoda@gmail.com まで直接お問い合わせいただくようお願いいたします。

中略

GoogleAdSense では、アクセスに関するユーザー間の問題を仲介することはできませんのでご了承ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。
Google AdSense チーム
-----------------------------------------------------------------------------------------------

多分原文は英語でできており、これを各国語に翻訳して流用しているのだろうが、いつもながら意味不明である。

検索ロボット同様、日本語が読めない人間が書いた、もしくは安物の翻訳ソフトで書いたような文章で何を伝えたいのだろうと首を傾げてしまう。

要は、登録がうまく行かないのは自分の責任ではない、という言い訳を先にしているだけのことである。 Googleは、AdWordsもAdSenseもWebmaster Toolもすべて同じ構造で、もっと詳しく知りたいことはいきなり全部英語である。

日本でビジネスをやろうと思うのなら、まず日本語を理解するとともに、日本語でのコミュニケーションをまじめにやることを心がけ、何よりもまずはそのバックグラウンドにある文化を学ぶ謙虚さが必要だろう。英語文化を押し付けるのが「Google文化」だというのなら、何をかいわんやである。

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2007年5月27日日曜日

vol.23 インターネット特許出願顛末記 その7

今日、特許出願した。思えばずいぶん長い道のりであった。

金曜日に銀行からカードが届いたのでネットバンクで出願料16000円なりをPay Easy(ペイジー)で送金(ワンタイムパスワード生成器であるトークンは未着だが送金できた)。今日、ひな形を参照しながらやっとのことでHTMLファイルを作成した。

HTMLのひな形を更新ソフト「ドリームウィーバー」を使って更新する形で、予めワードで作成してあった原稿を一旦テキストに貼り付けコピペしながら作成していき、最後にパワポで作成してあった図をGIF変換して貼りつけて完了。

これを送信すればいいのかというとそうではない。HTMLファイルを「出願用ファイル=XML」に転換して送信しなければならないのだ。

インターネット出願ソフトを立ち上げ、出願用ファイルを作成。送信前に入力内容をチェックするが、エラーが出る。確認すると図の説明がないとのこと。

早速説明を加え再度チェックすると、今度は図の説明の記入方法が違うとのこと。ひな形を再確認して出願用ファイルを作成し、再度確認すると今度はOK。

これを早速特許庁宛に送信したわけだが、送信時間はたったの10秒ほどだった。(笑) このあと直ぐに受付番号、出願番号などが記された「受領書」自動応答メールが来て受付完了である。

いよいよこれで、「特許出願中」を公言できるわけでである。

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2007年5月23日水曜日

vol.22 overtureの新管理画面 その2

敵が見えないのである。

これまでの特徴であった「入札方式」の簡便さをどうして捨ててしまったのか?という理由は、先に書いたが、広告主からすると、この簡便さは実にシンプルであったと改めて思う。

1円にしのぎを削る戦いも面白かったし、10円単位、100円単位の入札でぶっちぎった気持ちになっていたのもなつかしい思い出である。(笑)

新管理画面では、自分の入札価格が「高い」か「低い」かは分かるのだが、これからは、いくらに設定すれば思い通りの順位に掲載されるのかは「勘」に頼らざるを得ない。この点がどうも以前に比べて靴の上から足を掻く思いがぬぐいきれない。

QIの導入によって懸念されたAdWords並の価格コントロールは今のところないようで安心だが、キーワードごとに表示されているQIをこのまま参考値にとどめておくとは思えない。

入札価格の割には上位に表示されたり下位に表示された場合には、QIの意味が鮮明になってくるだろうが、それがクリック数だけであるならばシンプルそのものなのだが、果たしてそうなのかどうかが現在のところ不明である。

もっとも、AdWordsのように、一方的に600円にしろ、1200円にしろと専制君主のように法外な単価設定を迫ってくることに比べれば、これでも十分に民主的なことは確かである。

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2007年5月19日土曜日

vol.21 overtureの新管理画面 その1

わたしの管理画面は14日(月)から新しいものに切り替えた。で、その使い勝手なのだが、これが「大変良い」のだ。

今回の変更で最大の特徴は、データが自動的にグラフ化されるので視覚的に広告効果が見えるという点だろうか。

これまでが余りにもマーケティングデータを取るという視点が欠落していたわけで、これが一気に改善されたというのが正直な感想である。つまり、この5年の間に、PPC広告が様変わりしたことを受けての変更だと言える。

overtureの最大の特徴は、入札という一見民主的な方法を採用していたことにある。つまり、同じキーワードであれば「最高値を付けた広告主のものが最上位に表示される」ことが保障されていたわけである。そして、1円の攻防が日夜繰り広げられていたのである。

この点を見直したのが、QI(Quality Index)という指標の導入である。旧バージョンでは、CTRの低いキーワードを表すClick Indexという指標が使われていたが、あくまでも参考値にとどまっており、これが掲載順位に影響を与えることはなかった。

ところが、これからは、入札価格とQIとで掲載順位が決定されることになる。これは考えてみれば当たり前のことで、最高額を付けた広告が最上位に掲載されてもクリックされなければovertureに広告費は入ってこないわけで、「入札価格が低くてもクリックされた方が実入りがある」という理屈である。

よって、クリックされている広告=overtureにとって実入りのある広告=入札額の割には上位表示される広告、を優先するためのインデックスとなるのがQIである、ということになる。

QIは、広告改善の指標としてユーザーが活用することもできる。QIが下がってきた=クリックされなくなってきたら、T&Dの変更やリンク先の変更、リンク先ページの改善等の対策を講ずればいいからである。

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