2007年5月5日土曜日

vol.15 インターネット特許出願顛末記 その2

さて、出願に必要な書類は以下の4点であるらしいことが先にダウンロードした「ひな形」のフォルダの中にある申請書類(出願書類の間違いでは?)書き方ガイドで分かった。(と軽く言ってるが、分かるまでに1日かかったことは日付を見ればお分かりだろう)

1、特許請求の範囲
2、明細書
3、図面
4、要約書(400字以内)

これらをどういう風に書くのかはこれで分かったが、ひな形を見てみるととても日本語とは思えない文章である。

わたしの知り合いの弁理士によると、書式なんかどうでもいいので早く出せ、インターネット出願というのがあるので簡単だ、などと無責任なことを言っていたが、読んでみると何だか弁護士の書く文章のようなのである。

こんなことでめげてはいかんと気を取り直すが、これまでに概要は作成してあるので、ひな形に合わせて書き直せばいいと気楽に考えていたが、何だか遠い道のりを予感させる。

特許には、出願料と出願審査請求料とがあり、出願料は出願時に、出願審査請求料は、出願から3年以内に審査を請求するときに必要である。

特許庁のホームページにはこれらの手続料金自動計算システムがあり、必要項目をラジオボタンで選ぶと自動的に算出してくれる。これによると、以下のような料金がかかる。

出願料       16000円
出願審査請求料 172600円

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2007年5月3日木曜日

vol.14 インターネット特許出願顛末記 その1

ひょんなことから特許出願することになった。

特許といえば特許庁である。特許庁のホームページを検索し、インターネット出願が出来ることがわかった。ほー、開けてきたもんだ。

そこで、早速「インターネット出願ソフト」と「マニュアル(なんと25メガ、651ページもある)」、「ひな形」の3点セットをダウンロード。

インターネット出願ソフトを立ち上げると、「識別番号」「証明書ストア」「証明書・秘密鍵保存のpin入力」の記入欄が現れる。

何のことかと思ったら、このソフトを使用するには、電子証明書がまず必要だということらしい。つまり、インターネット出願ソフトをダウンロードする前に電子証明書の発行を受けなければ、使用できないわけである。

そんなこと、どこに書いてあるんだと「パソコン電子出願」のページを見たら、下の方に「インターネット出願ソフトで利用可能な電子証明書について」と書いてある。

これをクリックすると、pdfファイルが表示されて、どうやら法務省他で電子証明書を発行していることが分かった。 法務省は法人のみの取り扱い。個人だと日本商工会議所になるらしい。

電子証明書を発行してもらうためには、「利用申請書」と「住民票の写し」「印鑑証明」が必要であるらしい。さらにこれら3点を 書留で信書として送れと書いてある。

わたしは千代田区という住民5万人の過疎地域に住んでいるのだが、土日に区役所が開いておらず、水曜日のみ19時まで営業している。 (2日はたまたま水曜日だったので1週間待たずにすんだ)

何とかこれらを手に入れ、電子証明書発行申請書をダウンロードし必要事項を記入したまではいいが、プリントして実印を押さなければならない。(わたしはプリンターを持っていない)

近くにKinko'sがあるのを思い出し、PCを持ち込んでプリントを頼むと、CDからのプリントしか扱っていないという。

仕方がないので、CDを購入しわざわざデータを移してプリントを頼むとあっちのPCからセルフサービスでやってくれという。

「自分のPCしか使えないんだけど」、ととぼけたら「本当は別料金なんですが」といいながらしぶしぶ店員がプリントしてくれた。(CD買ってやったんだからいいだろ)


<ここまでの料金>
1、電車賃 340円
2、住民票 300円
3、印鑑証明 300円
4、CD 150円
5、プリント代 226円
6、書留郵便代 500円
7、電子証明書 14700円

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2007年4月29日日曜日

vol.13 国策の犠牲者

昨夜、友人と新橋で飲んでタクシーで帰宅した。

外堀通りから、虎ノ門病院を過ぎて特許庁を右折したとき、ふと思った。これは国策だと。 検索エンジン広告を外資に独占させているのは、貿易黒字減らしなのだと。

トヨタをはじめとする日本企業が輸出で稼ぎ出した利益を減らすための最も効率のよい方法として広告によって外貨(日本円)を稼がせる。

特許によってこれを保護し、日本企業が参入できないようにする。外資2社による現在の独占体制は 、何のことはない日本の後ろ盾によって成立しているのである・・・。

これなら、overtureの傲慢もGoogle君の横柄さも納得がいく。どんどん広告で稼いでください。アメリカで稼いだ貿易黒字は、広告でお返しします、そのためには、霞ヶ関が全面的にバックアップします、というわけである。

そして、いつの時代も、このような国策の犠牲者になるのは国民である。

思えばクリントン政権時代の副大統領ゴア君は、今は「不都合な真実」を告発する環境問題の旗手だが、当時、アメリカの世界戦略であった「情報スーパーハイウェイ構想」を立案しITを推進した立役者であった。そして今は、Googleの社外役員でもある。

ブッシュ退陣の後、初めての女性大統領ヒラリーが誕生すれば、戦争などという手段ではなく、再び民主党主導のIT世界戦略による世界支配が展開されることになるだろう。

そう考えてみると、Google君って、アメリカのIT世界戦略の先遣隊とみなすこともできそうである。でなければ、あの横柄さは納得できない。(笑)

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2007年4月22日日曜日

vol.12 Google八分ーGoogleの闇

先週、「ITトレンド」というキーワードのSEO進捗報告をしたが、Googleの検索結果で60位にあったものがいきなり後退しており、探してみたら、以下のように175位になっていた。(4月22日現在)

しかもよく見てみると、このファイルはアーカイブファイルで、敵であるovertureについての記事である。(笑)

「僕にとって価値のないコンテンツは削除する」というのがGoogle君の方針であるが、ちょっと女々しくないか?

本来、Googleでの順位が61位であることは、Googleエンジンの検索結果を1週間遅れで流用しているbiglobe以下の検索サイトがそろって61位なのを見ればバレバレである。

つまり、意図的に、google君はhttp:www.iip.co.jp/soda/pov2.htmlというこのファイルをindexから削除したことは明白である。

確かに民間企業なのだから、自社の不利益になることを書かれたものを検索結果上位に掲載したくないのは分からないでもないが、いやしくも「世界政府」を標榜するのなら、もっとリベラルにしておおらかでなければ。

とりわけ、この国では懐の深さが評価されますぜ、Google君。それにしても、Google君がこの記事の一番の読者だったんですね。(笑)

こういうことを書くと、すぐにまた、Google君のリアクションがありそうだ。(笑)

YAHOO!:62位
http://search.yahoo.co.jp/search?p=IT%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89&ei=UTF-8&pstart=1&fr=slv1-tbtop&b=61

Google:175位
http://www.google.com/search?q=IT%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89&hl=ja&rlz=1T4IBMA_ja___JP204&start=170&sa=N

biglobe:61位
http://cgi.search.biglobe.ne.jp/cgi-bin/search_bl_top?start=60&num=10&q=IT%A5%C8%A5%EC%A5%F3%A5%C9&lr=lang_ja

livedoor:61位
http://search.livedoor.com/search/?q=IT%A5%C8%A5%EC%A5%F3%A5%C9&start=60

nifty:61位
http://search.nifty.com/cgi-bin/search.cgi?cflg=%B8%A1%BA%F7&lang_all=0&select=1&chartype=&hl=ja&client=nifty&adtest=off&output=xml_no_dtd&ie=euc-jp&oe=euc-jp&gl=ja&adsafe=low&ad=w5&Text=%49%54%A5%C8%A5%EC%A5%F3%A5%C9&funcno=1&num=20&stpos=60

goo:61位
http://search.goo.ne.jp/web.jsp?DC=10&MT=IT%A5%C8%A5%EC%A5%F3%A5%C9&FR=60&from=pager

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2007年4月15日日曜日

vol.11 検索ページは広告媒体にはならない

検索結果というのは、検索ロボットが1ヶ月に1、2度サイトをクロールして検索サイトに表示するわけだから常に過去記事である。

それが証拠に、すでに決定した自社のダブルクリック買収を、Googleで、Google、ダブルクリック、買収の3ワード検索しても、4月15日現在では、以下のような過去記事しか表示されない。

http://www.google.com/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4IBMA_ja___JP204&q=Google%e3%80%80%e3%83%80%e3%83%96%e3%83%ab%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%af%e3%80%80%e8%b2%b7%e5%8f%8e

つまり、アーカイブ記事を適当に探してくるのが検索ロボットであり、これを適当に表示するのが検索サイトである。同じ検索ワードで検索しても、検索エンジンによってそれぞれ違う結果が表示されるこの適当さを、「アルゴリズム」などと言っているだけである。

検索ロボットにホームページを教えてやるためにタグを貼ったり、xmlで書いたサイトマップをルートディレクトリにあげてやったり、手取り足取りしても日本語が読めないロボット君はこちらの望むコンテンツを探し当てることが出来ないのである。

さらに、ネットのもつ特性であるはずの即時性、同時性、双方向性は、検索サイトには一切反映されていないのが現状である。


さて、このようなお寒い情報サイトでしかない検索サイトに、最新の情報である広告を掲載する価値があるのだろうか?

Google君のダブルクリック買収が意味するものは、YAHOO!に遅れを取っているバナー広告の配信に参入することを意味している。

だが、今更バナー広告はないだろう。なぜなら、クリック率の激減によって凋落の一途をたどっているのがバナー広告であるからである。バナー広告は、そもそも新聞・雑誌といったレジェンドな媒体広告のデジタル版に過ぎない。

広告に依存し、物理的制約があるがゆえに紙面一杯に広告が埋め尽くすのは致し方ないが、どうしてまったく制約のないウェブサイトで同じ手法を展開する必要があるのか?

テレビ派とネット派の違いは、情報取得を受動的に行うか能動的に行うかにある。明らかにバナー広告は前者をターゲットにしたものであり、ウェブ記事と無関係の広告を鬱陶しく感じるのが後者である。

1to1マーケティングという言葉は、まさにこのことではないのか?必要な人に必要な情報を、必要な人に必要な広告を、である。

検索サイトがレジェンドな媒体に先祖帰りすることは誰も望んでいない。ウェブ検索にニュース並みの即時性を、広告掲載に徹底した選択性を持たせることをこそ望んでいるのである。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2007年4月14日土曜日

vol.10 GoogleはPPC広告撤退か?

Google君の不埒な所業についてトラッキングしてきたが、ふと思う。Google君って、もしかしたらPPC広告から撤退したいんじゃないかと。

実際に検索ページを見ても、Googleのページから広告が激減している。これに反してYAHOO!のページは広告が激増している。

広告に対するROIを考えてみれば当然のことで、同じ広告を実施した場合、インプレッション数、クリック数、コンバージョン数ともにGoogle君はYAHOO!の半分(Google利用者は広告をクリックせずに自然検索結果をクリックする率がYAHOO!利用者の2倍とも言える)である。にもかかわらず広告料金は同じ。つまり、Google君の広告料はYAHOO!の2倍の広告料ということになる。

2倍であっても「広告の質」が高ければかまわない。つまり、広告効果である。ところが、Google君が勝手に押し付けてくる「QS」のせいで、ただただ「高額」な広告になるだけである。かくして広告主はGoogle君からYAHOO!に乗り換えるということになる。

こんなことがわからないGoogle君ではないはず。すべて承知でGooglePPC広告からの広告主の追い出しにかかっているとするならば、儲からないPPCから撤退して、もっと濡れ手に粟のビジネスモデルへの移行を考えているはずである。

TV・携帯への進出、さらにはダブルクリック社(DART技術)の買収(07/04/13)などを見ると、大衆路線への切り替えを進めていると見ることも出来る。

世界のGoogleが、日本においてはどうしてもYAHOO!に勝てない。勝てない理由(YAHOO!1人勝ちの理由)を分析した結果、「大衆路線」への転換であると結論付けた・・・・。

いずれにせよ、この結論が出るのにそう長くはかからないのではないかと思う。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

2007年4月8日日曜日

vol.9 Google Adwords より重要なお知らせ

AdWordsから以下のようなメールが来た。

よく読んでみると何のことはない、2月から実施しているわたしの広告の「後審査」が今頃終わって、どうやら、それが「Googleのガイドライン」に沿っていないので「停止」したらしい。

不思議なことに、Overtureの方では「事前審査」で何度も修正を繰り返し面倒くさかったが、AdWordsと同じ「業界ガイドライン」に沿って承認された同じ広告が、YAHOO!、Live Serch、exciteなどでキチンと掲載されているにもかかわらずである。

事前連絡もなく、広告を「非掲載」にしてワードの価格を吊り上げてくるだけかと思ったら、Google君は掲載開始から2ヶ月以上も経ってから、事前連絡もなしに「停止」もするらしい。

文面を読むとまるで犯罪者扱いで、言うことを聞かなければ今度はアカウントを停止するという。QSのおかげで、クリック数は減少の一途をたどり、Overtureの10分の1のクリック数でアカウントは一向に減らない。

Overtureに比べ、まったく広告効果の期待できない媒体であることからやめようと思っていた矢先のことなので勝手に停止しろという思いである。

しかしこのGoogle君の横柄さ、後発の参入であるならもう少しわが国の国民性を研究すべきで、わたしは日本にはなじまないと保証しますね。

-------------------------------------------------------------------------------------------
ご担当者様

平素より Google AdWords をご利用いただき、誠にありがとうございます。

何度かご連絡させていただいておりますが、お客様は Google のポリシーに従っていない広告を繰り返し送信されています。

このような広告を再度送信された場合は、AdWords のガイドラインにご理解いただけないと判断し、お客様のアカウントを停止させていただきます。

アカウントが停止されますと、該当の広告掲載が強制停止されるだけでなく、他のキャンペーンも含め、今後一切 AdWords をご利用いただけなくなりますので、あらかじめご了承ください。

この度の不承認に関しましては、本メールを***最終警告***とさせていただきますのでご了承ください。

現在該当の広告は停止させていただいております。

Google ではプログラムの品質を非常に重視しております。ユーザーが広告主様に信頼を置き、質の高い広告を閲覧できる環境を維持するため、Google のガイドラインに従っていない広告は送信されないようお願いいたします。

*問題となる点:サイト運営者情報要請


ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ