2007年3月31日土曜日

vol.8 検索連動型広告は、4月からこうなる

Overture、AdWordsの2大外資系企業が有無を言わせぬ攻勢を掛けている。掛けられているのは日本の企業である。

すでにQSを昨年から実施中のAdWordsは、広告の「品質」に逐一口を出し、キーワードの価格決定権を握ろうとしている。

昨日まで10円で掲載されていた広告の「品質」が低いので、現在、非表示になっています。掲載してほしかったら300円にしなさい。と、メール連絡も何もないのに管理画面に表示される。これを見た広告担当者の選択肢は、素直に300円にするか、削除するかの2つしかない。

泣く泣く300円にすると、翌日には、300円でも「品質」が低いので600円にしなさい。さらに翌日には1200円にしなさい・・・・。これが毎日のように繰り返されるのである。

これらのキーワードを削除していけば、インプレッションは減少し、インプレッションが減少すればクリック数が減少し、クリック数が減少すればコンバージョン数が減少する。AdWordsの言い値に付き合っても、広告費が急上昇していくだけで、結果は同じことである。


片やOvertureは現在のところ「入札制」を取っており、同じキーワードの価格はAdWordsに比べれば10分の1程度であり、「民主的」ですらある。ところが、すでに、AdWords同様にキーワードの「品質」を査定するシステムであるQIの導入準備が着々と進んでいる。

この2社がキーワードの「品質」の覇権を争う時代が明日から始まるのである。

これまで何万というキーワードを投入することでロングテール現象を期待したマーケティングを広告代理店への丸投げで運用してきた検索連動型広告だが、ここへきてドラスティックな転換を広告担当者は迫られることになる。

非表示になったキーワードを復活するのか削除するのか?復活するにはいくらまでなら許可されるのか?インプレッションのないキーワードをどうするのか?キーワードとT&Dの精査はどうするのか?T&Dとランディングページのマッチングはどうするのか?CPC再設定はいくらにするのか?CPAはいくらにするのか?

すでに、検索連動型広告は、管理画面と首っ引きでネットトレーダーもどきの頻繁で戦略的対応を要求される広告媒体になっており、この傾向は加速していく。

広告担当者は、広告費の急上昇とROIの急落に青ざめる前に、必要なキーワードにバジェットを集中的に投下し、管理画面に張り付いて常時広告のチューニングを行うことが出来る社内体制に切り替える必要がある。


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2007年3月25日日曜日

vol.7 IT業界のビジネスリテラシー

ない。以上。(笑)
それではあまりにもビジネスリテラシーがないので続けることにする。
何がないかというと、ビジネスのイロハである、「ホウレンソウ」がないのである。うん?ホウレンソウは嫌いだ、という君、君は間違いなく、IT業界の方です。(笑)

ホウレンソウとは、「報連相」と書く。まだわからない、聞いたこともない。そうでしょうそうでしょう。「報連相」とは、報告、連絡、相談のことである。業務遂行上不可欠なものは、報告、連絡、相談、この3つで終わりである。

PPC広告のキーワード登録が終わったのか、いつ終わるのか、などの進捗報告。クライアントからの重要な指示の関係者への連絡。自分で判断がつかないことの上司、同僚への相談。これがまるで出来ないのがIT業界である。

これでは、世間とビジネスを行うことなど無理というものである。なぜこんなお粗末千万なことになってしまったのか?

理由は単純。まともな教育を受けた社会人がいないからである。なぜいないのか?まともな教育を受けていなくてもビジネスが出来るバックグラウンドがあるからである。どんなバックグラウンドか?ITインフラである。

ところが、インターネットインフラのおかげで、成り立っている自らのビジネスのことしか知らないから、世間のビジネスの基本から離れていくことになる。

ビジネスは、人と人との真剣勝負である。ところが、オンラインで顔も見えず声も聞こえない相手にやるのがネットビジネスだと勘違いしているから、いざトラブルが起こると逃げの一手である。

クレームシューティングの基本は、初動でいかに食い止めるかにあるのに、IT業界のクレームは必ず2次クレーム、3次クレームへと発展していく・・。

システムのせいにする、言い訳をする、ごまかす、報告しない、連絡しない、相談しない、そして謝らない。パソコン相手にしかコミュニケーション出来ず、人と人との「生コミュニケーション」となると尻尾を巻いて逃げ出す。それがIT業界に働く若者の実態である。

まず、ごめんなさいからビジネスははじまるのだが・・。

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2007年3月10日土曜日

vol.6 IP携帯はどうなったのか?

確かあれは2002年のことだったと思う。

三菱電機が「IP携帯」のプロトタイプを発表して、基本料金が950円かだかで使い放題てなニュースが出ていた。おー、ついに携帯もIPになるのか、つなぎっぱなしになるのか、と感慨深い思いにとらわれたものだった・・・。
http://journal.mycom.co.jp/news/2002/09/25/12.html

あれからはや5年。

未だに実現していないのは何故?と疑問に思うのだが、答えは実に簡単で、docomoをはじめとするNTT系、旧KDD系の企業、海外携帯企業が既得権を手放したくないからに他ならない。Soft Bankの孫さんも、IP携帯ではなく「とりあえず携帯」市場に参入せざるを得なかったというのが障壁の大きさを物語っている。

そりゃそうだろう、いまやADSL全盛期で、つなぎっぱなしで月3000円はお値打ちものである。それに引き換え、○○割り引きを連発したところで、携帯の月3000円は、PCが得ている利便性に比べて10分の1の値打ちもないほどのぼったくりもいいとこなのだから。(使い道がなくて、わたしの携帯はデスクトップで埃をかぶっている)

パケット通信などというものをいつまで押し付けるのか?子供相手のあこぎな商売をいつまで続けるつもりなのか?おもちゃは子供が使うものなのだから、もっと安くしなければ。

じゃ、同じ原理の無線LANはどうかというとこっちもまた同様。YAHOO!BB、NTT他のプロバイダがHOT SPOTエリアを未だに共有しないまま点的サービス提供にとどまっている。国際ローミングはすでに実用化されているのに、「国内ローミング」がほったらかしというお粗末さである。

これが解消されれば、IP電話の導入も一気に進むのだが、どこでもいつでもネットにつながるユビキタス社会はいつのことなのか。

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2007年3月6日火曜日

vol.5 やくざも顔負け、GoogleのQS

勘弁してほしいものである。

ちょっと目を離すと、非掲載になったワードがごろごろ出てくる。そしてそこには「最高入札価格を 120円に」しろとのご託宣。泣く泣く120円に変更すると、確かに一瞬掲載はされるが、即また半日後には非掲載になり、今度は「最高入札価格を600円 にしろ」と脅迫の文字が・・・。

イイカゲンにしろ!そうそう値上げできるわけないだろ!と削除していったら、あらら、掲載ワードが1つもなくなった・・。

ちょっ と待った。このビジネスモデルっておかしくないか?全ワードを非掲載にしてしまったらクリックされないわけで、クリックされなければ課金もないことにな り、収益は上がらないってことになるのでは?糞みたいなワードは、只でも掲載したくないというのがGoogleのコンセプトなのか?

こういう悪さをしているのが、QS(Quality Score)と呼ばれるコンピュータ制御システムであるが、どうもこいつ、2001年宇宙の旅の「HUL」みたいに暴走しているのではないだろうか?

お まけに、4月からはOvertureの方もQI(Quality Index)を導入するということで準備中である。これから、リスティング広告ものんびりクリック数をチェックするだけでは済まなくなる。キーワードその ものが掲載されているかどうか、掲載されるためにはいくらにすべきか、まるでトレーダーのような対応を迫られることになるからである。

ところでこの業務、20%のアカウントでやれる代理店はないと思いますが、誰がやるんでしょうね。

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2007年2月27日火曜日

vol.4 Googleよ、お前もか

前回、Overtureの審査基準について書いて、Googleを持ち上げておいたのだが間違いだった。
Googleの「後審査」の結果によると、以下のとおりである。

広告承認状況: 不承認問題となる点: サイト運営者情報要請(サイト運営者とは、アドワーズ広告を出稿されておりますお客様に当たります。)-サイト運営者情報要請-弊社では、サイト紹介サービスやアフィリエイト等、直接営業を行っていない場合につきましても、広告主の責任として、法人・個人を問わず、お名前、ご住所、連絡先電話番号のサイト上への記載が必須となります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ポリシーの定義:会社概要_サイト運営者情報要請: 会社概要・運営者情報をサイト上に必ず明記してください。法人・個人問わず、お名前または会社名・ご住所・連絡先電話番号の記載が必須となります。

さて、では、以下のOvertureのものと比較してみよう。
承認されなかった理由:「サイトの所有者情報の不備」オーバーチュアに掲載されるサイトは、お客様の所有するサイトであり、かつ責任の所在が明確でなければなりません。そのため、サイトを所有している会社名または所有者名の明記および、ユーザーがお客様と連絡が取れる手段をサイト内で提供している必要があります。

Overture、Googleの双方に対して、「個人情報保護法に抵触しているのではないか」とメールした回答は以下である。

<Overture>
この度は、貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございました。今後の、弊社ガイドラインのありかたにつきましては、お客様から頂戴しました貴重なご意見を基に、熟考させていただきます。

<Google>
この度は貴重なご意見ありがとうございます。しかしながら広告掲載にあたりましては、編集ガイドラインおよび広告ポリシーに従っている必要があり、サイト運営者情報は皆様に記載していただいております。

さて、どちらにCSがあるのだろう?
しかし、GMOの例とも共通するこの杓子定規なガイドラインは、いつの間にか出来た郵政省のガイドラインなのだろうか?

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2007年2月23日金曜日

vol.3 Overtureの傲慢

OvertureとGoogle AdWordsに個人的に同時に申し込んだ。AdWordsは1週間で掲載が開始され、課金も開始されている。

ところが、Overtureの方はまだ全く掲載の目処がたっていない。「審査基準」が高い障壁として立ちはだかっているからである。これは、Overture独自のもので、AdWordsにはない。

キーワード登録を申し込むと、案の定「審査落ち」の連絡がメールできたので、「再審査」申請をおこなった。「再審査」によって「審査落ち」が改められたわけではない。さらにその理由も要領を得ない。そこで、問い合わせメールを担当者宛に送ったその返信の抜粋が以下である。

-----------------------------------------------------------------------------------------
承認されなかった理由:「サイトの所有者情報の不備」オーバーチュアに掲載されるサイトは、お客様の所有するサイトであり、かつ責任の所在が明確でなければなりません。そのため、サイトを所有している会社名または所有者名の明記および、ユーザーがお客様と連絡が取れる手段をサイト内で提供している必要があります。
-----------------------------------------------------
上記の理由を基にお客様の掲載内容およびサイトをご確認いただき、再度審査をご希望の場合は、下記の手順によりご依頼くださいますようお願いいたします。
------------------------------------------------------------------------------------------

これには、以下のように返しておいた。

○○様
ご丁寧なメールありがとうございました。しかしながら、以下の条件は、明らかに、個人情報保護法に抵触しています。いまどき、こんなものをウェブに掲載すれば、スパムロボットの餌食にされてしまいます。

B2B、B2Cビジネスモデルならば当然記載するわけですが、(ですからスパムのターゲットにされています)個人でOVTをやろうかという人はC2Cモデルになります。要は、PPC広告をビジネスのために使用しているのではなく、純粋にアクセス増のために使用しているわけです。であるがゆえに、 Adsenseを導入しやすいわけで、ECサイトではないことを証明しているともいえます。

御社の杓子定規な規定は、個人には通用しないわけで、勝手なルールを振り回せば、個人ニーズはgoogleにもっていかれることでしょう。それでもかまわない、ビジネスユースはOVTで個人ユースはADWSでという棲み分けはあるとは思いますが・・・。
ソウダヒロシ

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2007年2月20日火曜日

vol.2 AMAZONで見つけたわたしの本

SEO効果を検証しようと検索ページで自分の名前で検索していて、ふと、AMAZONで「ソウダヒロシ」と、名前検索を掛けてみて驚いた。

何と、数年前に「アルファポリス」から出版された「醒めない夢」の単行本が売りに出ているではないか。その価格は何と3500円。元々が490円のペーパーバック本だったので7倍の値段である。こんな値段でこの本を買う人がいるのだろうか?

それにしても、出品者の「CLOVER」というは誰なのだろう?わたしの本を書店で買った方なのか、それともわたしが名刺代わりに差し上げた方の1人なのだろうか?それとも、好意的なカスタマーレビューを書いてくれた方なのだろうか?
疑問がふつふつと湧いてくる、不思議なページである。

それにしても、最初にこのページを見たときから覚えていたこの気持ちの正体・・・。それが今、やっと分かった。

別れた女は達者に暮らしているのだろうか?

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