2011年5月15日日曜日

vol.191 TwitterとFacebookの企業活用 その2

Facebookの方でも、タイムラインが混雑してきた。ちょっと見てないと「話題についていけない」Twiter状態。タイムラインを追いかけるには100人が限度。

これをヘルプするのがTwitterのリスト機能で、気に入った相手をリストしたり、興味の分野別にリストしておくことができる。

この機能と同じものがFacebookではグループと呼ばれる。

だが基本的にわたしは友達を選んで増やさないようにしている。FBの戦略に背を向けて・・・。

友達を増やすと誰が得をするのか、とよーく考えてみるとFBの戦略が見えてくる。要はネットワークビジネスのためのネットワークをせっせと只で作ってやっているのがわれわれである。

そのネットワークに、まず広告、そして商品が流される。働き蜂が巣をつくるのは女王蜂のため、われわれがネットワークを作るのはFBのためなのである。

これが基本。でなければ、只でこんなプラットフォームが使えるわけがないのである。只ほど高いものはないの例えどおり、これから高い付けを払わされることになるだろう。

さて、このネットワーク、これも例によって個人は無料だが法人は有料となる。

有料で広告を出したり、有料でキャンペーンを実施したり、プレミアムを提供したり、Tweetやページを作ってお客をもてなすわけであるがさてその効果のほどはというと怪しい限りである。

またぞろ、Facebookページ作成サポートサービスや広告制作サービス、果てはTweet代行、友達獲得代行まである有様である。

要は、「バスに乗り遅れるな」という恐怖心をあおるだけのことで、TweetやFacebookページで売り上げが上がったというのは聞いたことがないし、これからもないだろう。

理由は単純明快で、この2つともに販促ツールにはならないからである。

販促とは何か?というセオリーは単純明快。売りたい人に必要な情報をピンスポットで届けることと、買いたくない人をその気にさせて買わせることである。

それを実施するためには、属性データが不可欠である。Twitterでは、匿名であることから、現在フォローしている人々とフォローされている人々の属性が殆ど分からない。また、購入履歴もない。

Facebookでは友達のデモグラフィックな属性はある程度分かるが、購入履歴はない。

よって、楽天市場のように物を売るために必要な最低のデータがないのである。

ここで企業はどうマーケティングしなければならないのかというと、全くの新規マーケットに参入したときの方法論である、リサーチとテストマーケティングという効率の悪い施策を講じることを強いられる。

そして、リサーチとテストマーケティングが終わる頃には衰退している・・・。

企業が、このようなSNSに望むものは何かというと、顧客とのコミュニケーションを通じた「新商品のアイデア」である。

しかし、それを望むなら自社でSNSを立ち上げる方がよっぽど効果的だし安上がりである。

もう10年以上前になるが、わたしもプロジェクトメンバーの一員として、今はなき三洋電器で「興味の共同体、CO-IN(Community of Interest)」というSNSの走りを立ち上げて運営し、そこから洗濯機のヒット商品が生まれたが、経営陣が途中でやめてしまった。

実にもったいないことをしたものだと今でも思う。経営陣が昔の販促しか理解できなくなったらさっさと交代すべきなのである。

しかし今でも企業は昔の販促しか分からなくなった経営陣によって運営されているので、顧客とのコミュニケーションを通じた「新商品のアイデア」を収集するに至ることはないだろう。

ただひとつ可能性があるのは、SNSの最大の特徴であるネットワーク構造を生かしたバイラルマーケティングなのだが、企業というものは、自社のネットワーク以外のネットワークなどビジネス上、何の役にも立たないことが分かっているので、ネットワーク作りに邁進したりすることはないからである。

こと企業にとってのTwitter、Facebookの活用は来年には終わっているだろう。

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2011年5月11日水曜日

vol.190 TwitterとFacebookの企業活用

この2つのSNS、どうなっていくのか?どうなっていくのか、という意味には勿論企業が使いこなせる販促ツールになるのかという意味である。

この手のものは、ネットが出来たときからあったわけで、なくならないと思う。ネットが「世界に向けて情報発信できるツール」をうたい文句に登場したのは1990年頃。

その頃はまだパソコン通信の時代で、1995年の阪神大震災の発生を境にインターネットと呼び名が変わる。

その頃、NIFTY SERVEがやっていたチャットやBBS(掲示板)を使ったコミュニケーション方法が2ちゃんねる、mixiへと発展していく。

現在のTwitterもFacebookもブログもルーツはその頃のBBSにある。

その基本はコミュニケーションツールであり、ネットが最も得意とする分野で連綿と続いているるということになる。また、いずれ、TwitterやFacebookに代わるものが生まれてくるだろう。

ところが、ここへ来てTwitterとFacebookの住み分けが始まってきたようである。

そもそもTwitterは、発言がTweetと呼ばれるとおり、ショートメッセージ形式を採用し、ハンドルという匿名性で投稿できる。つまり、コミュニケーションする相手は誰であるのかわからないのである。

また、Twitterのプラットフォームでコミュニケーションしようとすると、これはと思うTwitterをlistに登録しておいて、登録しておいたTwitterのTweetのみを読み返信することでしかコミュニケーションが成立しにくい。

何千というFollowとFollewerのTeeetをタイムラインで追い、返信することは不可能だからである。

よって、必然的によしなし事を書き綴る独り言にならざるを得ない。


これに比べ、Facebookは実名で登録する必要があることから、コミュニケーションに真剣さが要求される。相手は実在している本人だからである。

また、ここでのコミュニケーションはリアルなものである。何月何日何時にどこで会いましょうと言えば会える相手なのである。

この点が全く違う。180度違うコミュニケーションツールである。

分かりやすく言えば、Twitterは1対多のマス・コミュニケーションプラットフォームであり、Facebookは、1:1、グループ:グループのミニ・コミュニケーションプラットフォームといえそうである。

よって、企業が活用しうるのはTwitterであって、Facebookは企業にとってはリスキーだといえそうである。今注目されているFacebookページもTwitter的に1:多での活用にとどめるならばうまくいくだろう。

間違っても消費者とコミュニケーションが成立するなどと思ってはいけない。そのことのリスクと労力に見合うものは決して手に入らない。

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2011年5月7日土曜日

vol.189 位置情報トラッキング

個人の位置情報の無断取得が発覚して、Appleはすぐにバグを修正したソフトをあっさり公開した。

位置情報は地域情報と組み合わせることによって、より精度の高い情報提供が行われるわけで、それ自体は有意義なことである。

マーケティング的見地からすれば、スマートフォンを持って移動する個人を追跡するのは、発信機をつけて逃げる犯人を追跡するにも等しい。

ここにその地域の情報を流してやれば、その近所のレストランやコンビニや名物が手軽に手に入ることになる。これはもうカーナビではやっているし、消費者にとっての利便性も高い。

同じことをやっていても、Googleは犯罪性の高い確信犯である。位置情報を何に使うのかというとAdWordsにである。

理屈は同じだが、広告という名の情報に代えて地域情報を提供する。これもまたAdWordsではすでに実施中で、広告を提供する地域を限定して広告を露出するこhttp://www.blogger.com/img/blank.gifとが出来るようになっている。

この発想を個人にまで延長できるのがスマートフォンである。

個人個人の位置情報に合わせて個人個人の属性に合わせて地域情報を提供することにより、広告の精度は格段に上がるであろうことは想像に難くない。

また、いかにもGoogleの考えそうなことである。(笑)

そして、Appleとは180度違うリアクションをしているところが注目に値する。

つまり、Androidとは、個人情報収集ソフトとして世界に「只」でばら撒いたのだから、見返りが当然あってしかるべきと考えているのだ。

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