最近リスティング広告の入札価格の高騰が著しい。
一昨年から昨年に掛けて、平均入札価格が120円前後で推移していたものが一気に160円前後に跳ね上がった。30%アップである。
この理由として、ビッグワードの異常な高騰がまずあげられる。
競合他社の本格参入や雨後のたけのこのように現れたチープな一括資料請求サイトがビッグワードの入札価格を吊り上げるからである。
しかし、原因はそれだけではない。この入札価格、決して市場論理で動いているわけではない。
現状、リスティング会社は入札価格は意図的に高く設定することは自由自在に行える。そしてこの価格決定権は広告主にはない。要は「言い値」で買わされるわけである。
価格決定権が消費者にあるはずなのにリスティング広告だけは違うのである。バナー広告が一気に値崩れを起こしたのと対照的に、リスティング広告の入札価格はうなぎのぼりである。
今のところまだ現存するウェブ広告の中ではリスティング広告はROIの高い広告なので我慢して出稿しているが、そろそろしんどくなってきた。
そして、価格決定権のない広告にどこまで付き合えるのかは体力勝負となってくる。
つまりどういうことか?
個人のようなしょぼい広告主をふるい落とし、リッチな広告主を選び出そうというのか?これによって得をするのは誰か?
リスティング会社、広告代理店、そして金のある広告主。
ゆっくりと確実にリスティング広告はウェブ広告ファシズムの傾向を露呈しはじめている。
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