2009年8月3日月曜日

vol.105 MS BingとYAHOO!

7月29日、MSとYAHOO! AMERICAが提携。

MSはYAHOO!を買収しようとしていたわけだから、驚くような事態ではないのだが、YAHOO!のYST検索エンジンがBingになることは驚きである。

また、世界中でただ1国、Googleに首位を許していないYAHOO! JAPANの検索エンジンもBingになることをソフトバンクの孫君もほのめかしている。

これがすごいことである。

Bingの検索結果は、リリース当時と違い、短期間の間にチューニングが施されたようで、日本人による日本語検索との違和感が解消されてきた。

現在、日本人による日本語検索結果としての満足度は、Bing、YAHOO!、Googleの順である。Live Searchの性能が余りにもお粗末で、検索エンジンとは呼べないような代物であったことを考えると、飛躍的な進歩だといえる。

ところが、提携の理由を見ると、MSはYAHOO!の検索エンジン技術を欲してであり、YAHOO!は広告収入の伸び悩みを解消するためだという。

Bingの性能からすると、いまさらYAHOO!と提携する必要もなさそうだし、むしろ、MSの方がYAHOO!の検索連動型広告Overtureによる広告収入の増が望めそうな気がするのだが・・・。

いずれにしても、この提携がGoogle対策であることは明白で、MSからするとChrome Browser、Chrome OSなどでIE、Windowsを追撃してくるGoogleの本業である検索エンジン分野で一矢報いようというのも的が外れているような気がする。

しかし、検索エンジンのシェア挽回を図りたいという悲願達成の向けて1歩踏み出したことは確かである。

YAHOO!からすると、圧倒的に水を空けられているGoogleに対してBingとの提携によって多少のシェア増が望まれるが、広告収入がこれによって急増するとは思えないのだが、アメリカの事情は違うのだろう。

アメリカにおけるGoogleのシェアは65%。YAHOO!+Bingで30%。この比率、日本ではGoogle とYAHOO!+Bingは逆になるので、ますますGoogleはYAHOO!+Bingにおいていかれることになる。

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