2009年7月2日木曜日

vol.103 朝日新聞社、CNET、ZDNETを買収

7月1日付けで、表題の発表がCNET自体に掲載された。

新聞紙に見切りを付け、ウェブの売れ筋を買いに走ったという見方もできる。が、目の付け所は間違ってはいない。今、IT系の媒体で、読むに価するのは、CNETぐらいなものであるから。

しかし、すべての新聞が広告主から見放された理由はただ1つ、オピニオンの欠如である。オピニオンとは、各媒体社にとってはコンセプトであり、レーゾンデーテルである。

これを放棄し、現場主義を忘れ、記者クラブでのメモ書き、海外ニュースのリソースを偏差値教育よろしく横並びで掲載してきた。

広告主は、オピニオンのない、差別化のできない、媒体とも呼べない新聞にこぞって背を向けた。これによって広告依存のビジネスモデルが揺らぎ始めたところにYAHOO!、Googleの外資系2社の検索サイトと検索連動型広告が追い討ちをかけ、止めを刺した格好である。

この現象は、媒体が検索によって取って代わられたとも、媒体広告が検索広告に駆逐されたともいえる。

このことからも、媒体の拡充では起死回生は遠く、もう手遅れのところまできている。

新聞社が、100年にわたる広告依存モデルに代わるビジネスモデルに乗り換えられない以上、媒体広告のCTR0.01%対検索連動型広告のCTR5%では勝負にすらならないのだから、広告主を取り戻すことはできない。

やるのなら、YAHOO!、Googleに真っ向から勝負を挑むことこそ天晴れ日本男児の晴れ姿といえよう。

ソウダヒロシ プロフィール CONTACT

※懐かしのIT幕開け時代のブログ→ITトレンド2000

※食い物系のブログは→今日のメニュー2010

※環境系のブログは→環境トレンド2010

※進行中のプロジェクトのブログは→リンクアド・プロジェクト公式ブログ

0 件のコメント: