2009年4月7日火曜日

vol.94 新聞の運命

今朝、毎日モーニングをしている喫茶店に行って驚いた。

読売新聞がスタンドに置いてあって、何と「ご自由にお持ち下さい」と書いてある。最初は、喫茶店が新聞を買ってお客へのサービスで置いたのかと思ったがどうやら様子が違う。

もしかすると新チャネルの開拓をすすめるためのキャンペーンかと思って店長にたずねてみると、何と、置いてもらうと販売店には広告料が入ってくるらしい。

新聞というのはインテリが作ってやくざが売ると言われてきたが、赤字の原因は地域を仕切ってきた販売店の販売力の低下にある。

そもそも新聞の拡販とはお粗末そのもので、子供だましのおまけ、1ヶ月だけの契約などでごまかしてノルマを達成してきたものが「只でも本当にいらなくなった」ことからノルマをこなせなくなり、今度は逆に新聞社がノルマである部数をこなさせるために「押し紙」を始めた。

この「押し紙」の処理のための苦肉の策から、只で喫茶店においてもらうということになったらしい。勿論新聞社主導でである。

こうまで新聞社がする理由は単純で、「発行部数の維持」であり、発行部数によって課金する広告料金体制の維持である。

ところが、広告出稿そのものが激減している今、この策そのものがすでに泥縄である。

さて、翻って、ウェブにおいても広告収益モデルで走っている企業は多々ある。検索サイト、ポータルサイト、ブログサイト、SNS・・・。

これらの運営企業が凋落するのは実に単純、広告出稿が消えたときである。

同じビジネスモデルで飯を食っている以上、新聞の今日はウェブの明日であることを肝に銘ずべきである。

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