2008年10月26日日曜日

vol.80 ブラウザ大戦争 その2

Google Chrome、IE8、は使い物にならないので、FireFoxを標準ブラウザにしている。

FireFoxも最初は使えなかったのだが頻繁なヴァージョンアップの末、使えるようになった。使えるというのは、極めて単純で、「ちゃんと表示される」ということである。

さすがNetScapeのDNAを持つブラウザだけあって、わたしには最初の女のようになじむ。

さて、ブラウザがweb2.0のドメインに入っていくのはこれからである。

web2.0とは、やっとわれわれユーザーにとってのインターフェイスになるということである。その萌芽はいたるところに見られるが、卑近な例がアバターであろう。

ユーザーは、アバターを好む。しかも、自分にそっくりの。15年前は、自分以外の何者かにならんがためにアバターを使用していたものである。

なぜそうなったのか?である。

成りすますのではなく、自分自身のメッセンジャーとして使用すようになったから、である。(成りすますほどの別キャラを創出する力がなくなったのかもしれないし、セキュリティの向上で、個人情報の秘匿技術が大幅な進化を遂げた結果かもしれない)

つまり、ウェブ上に、自分自身にとって必要な情報収集やコミュニケーションのためのインターフェイスとしてアバターを使用するようになったのである。

15年前、まだパソコン通信しかネットコミュニケーションの手段がなかった頃、マーケットリーダーは、「文章力があり、パソコン知識のある一握りの人々」に限定されていた。

この後、インターネットになってからもこの傾向は続くが、i-modeによってケータイによるコミュニケーションが始まり、一気に一般化する。

ケータイではパソコンほどの文章力は必要とされない。第一、そんなに長文は書けない。そこで、コミュニケーションに必要な文章力の稚拙さを補うために絵文字が登場する。

しかし、この絵文字のコミュニケーションは姑息さがつきまとう。笑ってごまかしたり、頭を下げてごまかしたり、泣いてごまかしたり、冷や汗をかいてごまかしたり・・・。

そして、これに代わるものとして出てきたのがアバターである。

思えば当たり前のことで、「人は他人を80%見かけで判断する」生き物である。よって女は見かけに真剣にこだわる。「見かけじゃないよ、中身だよ」というのは所詮、負け犬の遠吠えであり、見かけと中身が一致していることの方が多いことの証左でもある。

自分そっくりのアバターの使用、写真の公開、などの露出趣味は、ウェブが現実と同等の価値を持つ第2の生活空間として認知されたことの証である。

しかし、そうであるならば、情報を操作しようとする人々の罠もまた至るところにあることを知ることになるだろう。

アバターによって便利になることは、現実では異常なほど厳しくなった個人情報がいともやすやすと盗まれることにもなるからである。

アバターが、これらブラウザが目指すのと同じ機能を持つようになるのはもう少し先のweb.3.0の到来を待たなければならないのかもしれないが、時間の問題のような気もする。

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2008年10月5日日曜日

vol.79 ブラウザ大戦争

ふと思いついてNETSCAPEをバージョンアップしようとして驚いた。今年の3月1日にオフィシャルサポートが終了していた!NETSCAPEといえばかつてはブラウザの代名詞だったのだが・・・。

今やFIREFOX、CHROME、IE8、この3つが3大ブラウザということになるのだろうが、これらブラウザが目指すところは同じようである。

「ブラウザの表示スピードの高速化」である。

そのために、何でもかんでもID/PWをブラウザに覚えさせる機能がついている。いちいちID/PWを記入しなくてもいいのでずいぶん早い感じはする。

これがユーザーに与えるベネフィット。これと引き換えに取られている情報は、「個人の閲覧履歴」である。

この「個人の閲覧履歴」に基づいて帰ってくるものは何か?当然スポンサーからの情報=広告である。

「個人の閲覧履歴」も膨大な数が蓄積されれば、さながらAMAZONの商品レコメンド同様精度の高いものになっていく。

するとどうなるか。「このページを見た人は、こんなページをみています」というページレコメンドがスタートするだろうし、共通の閲覧履歴をもったターゲットに合わせた広告が表示されるようになる。

これはこれで消費者にとっては快適そのもので、前世紀の遺物のような広告を辺り構わず掲載している媒体の存在理由はなくなるだろうし、ここへきて初めて1to1マーケティングが実現するわけである。

喧伝された割には何も起こらず死語になりかけていた「web2.0」という言葉がやっと意味を持ち始めることになる。

web2.0とは、「個人の閲覧履歴」に基づいたレコメンドの始まりであり、ウェブ情報のパーソナライゼイションの始まりである。ここまでくるのに10年かかったわけである。

さて、そうなってくると、われわれ消費者の自己防衛策としてできることは、

1、複数のブラウザを使用する
2、ブラウザによって閲覧するサイトを変える
3、履歴を残さないように気をつける

くらいのものだろう。

個人情報が徹底的に管理されるSFの世界が始まろうとしている。

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2008年10月4日土曜日

vol.78 究極のチューニング

CTR5%、CVR0.5%。これがわたしが考えるPPC広告である。

PPC広告は、広告的に活用するのと販促的に活用するのとでは方法論が違ってくる。

広告的に活用する方法は、出来るだけimpを増やすことに施策のすべてを集中することである。もっとも分かりやすい方法は、無限にKWを追加していくことである。

販促的に活用するには、出来るだけCVを増やすことに施策のすべてを集中する。これが言うは易く行なうは難しい。

以下、わたしの方法論。

1、CTR1%未満のKWのオフライン→T&Dの見直し→LPのT&Dの見直し
2、CTR2%未満のKWのオフライン→T&Dの見直し→LPのT&Dの見直し
3、CTR3%未満のKWのオフライン→T&Dの見直し→LPのT&Dの見直し
4、CVの取れていない広告グループのオフライン
5、CVの取れていない広告キャンペーンのオフライン

簡単でしょ。どれくらいの期間でそれを実施するのか?自分で考えてください。(笑)

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