ウェブ広告担当者が頭を悩ますのは、昨今のCPAの高騰である。
PPC広告がデファクトになって5年。この間のCPAの高騰はすさまじいものがある。5年前のCPAが1とするならば、今は10、というところまで来た。
物価に置き換えると、10倍というと30年以上を要する期間である。これをドッグイヤーで計算すれば5×7=35だから、不思議はないのだが・・・。
しかし、この急激な高騰にはついていけないのが現場の実情である。5年で広告費予算が10倍に増額されるわけではないのだから、予算をカットするしかない。
ところが、広告費を10分の1にするといってもコントロールするのが難しいのがPPCの特長でもある。機械的な上限設定によって、結果、コンバージョン数を犠牲にすることになり、一気にROIは低下してしまうことになる。
では、CPAを戦略的に低下させる方法はあるのか?
実は、これこそが、QI、QSを上げることによって実現できる最大の広告効果なのである。
QI、QSが良いということは、必然的に「低クリック単価での上位表示」が可能になるからである。
では、低クリック単価で上位表示されるとはどういうことなのか?
まずは、単純な確率論。
1、IMP数が多い
2、クリック数が多い
3、コンバージョン数が多い
しかし、QI、QSは3、には頓着しない。1、2が良いものがQI、QSが高いものである。さらに、広告審査によって、登録キーワードと広告との整合性を重点的にチェックする。
したがって、QI、QSが良いとはどういうことかというと、
1、登録キーワードと広告中のキーワードとの整合性が高い
2、その結果としてIMP数が多い
3、その結果としてクリック数が多い
ということなのである。
よって、これをまずキチンとやると、比較的安価にコンバージョンが取れるようになる。比較的、というのは、今よりも多少、という意味である。
今よりも、もっとコンバージョン単価を低下させるには、次の施策に着手する。
ランディングページのリファインである。
ランディングページは、まず、
1、1ルック(限られた画面上に必要情報をすべて表示するように制作する)
2、簡潔に必要事項を盛り込む
3、インセンティブを用意
要は「チラシ」を作ることである。ところが、現在のウェブデザイナーは、AIDMAも知らなければ、「チラシ」を作ったこともない。
だから、SEMだとか、LPOだとかチンケな広告コンサル屋が幅を利かせることになる。まずは、スーパーのチラシをよーく見ることである。
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