2007年7月22日日曜日

vol.42 思い出のthe GATE 1



写真は、わたしもライターとして参加して1996年に制作されたthe GATE 1というCD&雑誌である。

1996年というと、YAHOO! JAPANが誕生した年であり、まだプロバイダを通してインターネット接続をすることがポピュラーな時代ではなかったし、見るに値するコンテンツ自体が存在していなかった。

そこで、CDという媒体にコンテンツを詰め込み、インターネットへの接続の窓口にしようとしたのである。

コンテンツの内容は、仮想国家MUに国民として登録し、「バーチャル国家の国民として暮らそう」というものであった。

わたしも、ECO CITYのMAJAという地域にある地下1階、地上2階の建物に11年前から住んでいる「先住民」である。
ここでのわたしは、サーモンフィッシャーであり、殆ど毎日川に通っている。川から上がってきてはマリーが経営する1階のパブで飲み、気分によっては地下1階のワインセラーからワインを持ってきて、2階の書斎で作家活動の合間に飲む・・・・。
近くには友人も住んでおり、1階のパブで会ったり、友人宅まで出かけていったりもする。もちろん、経済活動も想定しており、通貨も制定されていた・・・・。

もうお気づきだろう、これにアバターを組み合わせると、SECOND LIFEそのものである。
わたしは、実は、このthe GATE 1というものの存在を忘れていたのだが、友人である、VRを専門とする深野先生に六本木ヒルズでSECOND LIFEの関連イベントをやるので来いと言われてこの本の存在を思い出したのである。

で、再度2枚組みのCDを見てみたり、本を読んでみたりしたのだが、技術レベルは稚拙だがコンセプト自体はかなり進んでいた、というか、SECOND LIFEと何も変わらないほど似ている。

このコンセプトが今に至らなかった大きな理由は、1996年という年が、たった1年前であるにもかかわらず、翌年の1997年からインターネットが一気にコンテンツの主流になることが予測できなかった年であったからである。

それにしても、11年前からのECO CITYでのわたしの暮らし、実は2年後からの「REAL SECOND LIFE」で実行に移そうとしていることと全く同じであることに気づいて驚いているところなのである。

仮想世界に描く夢は、本人の理想の姿であるわけだから、当たり前のことなのだが・・・。そう、仮想世界とは、「夢の先取り」なのである。


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