2007年6月12日火曜日

vol.31 出版文化の復権を支える広告形態としての「リンクアド」その3

1、
現在のウェブ新聞、ウェブ雑誌は読む気がしない。上下左右に展開されるフラッシュ広告がちらついて一向に記事に集中できない。
そればかりではない。記事そのものの内容がペラペラなのである。これでは、ウェブ新聞・ウェブ雑誌とは名ばかり、「チラシ」と変わるところはない。「ウェブチラシ」に申し訳程度の記事を掲載してお茶を濁しているだけである。

これは何ゆえのことかというと、既存の新聞・雑誌媒体のビジネスモデルをそのままウェブに持ち込んだがゆえに起こったことなのである。
つまり、広告依存のビジネスモデルである。しかし、これを否定しようというのではない。これまでにも、コンテンツの有料化を模索してきたにもかかわらず果たせず、結局、広告依存のビジネスモデルが定着しているからである。
しかし、紙という、紙面に限りのある媒体における広告と、ウェブという「紙面に限りのない媒体」における広告とはおのずと異なってしかるべきである。


2、
ところが、「紙面に限りのない媒体」であるはずのウェブは、実は1ルックの画面においては、紙媒体以上に紙面に限りがあるのである。
よって、ウェブを紙のように使用する限り、現在のように、広告の中に記事がある現象は拡大こそすれ減少することはない。

リンクアドは、「記事の中に広告を収納する」ことを可能にする。見かけは、記事だけが整然と並んでいる画面となる。何と知的なメディアに変貌することであろう。(笑)
まずは、リンクをご覧いただきたい。下線を引かれたキーワードに興味がある読者はこれをクリックすればいいし、興味がなければ読み進めばいい。

キーワードに対し、読者は関連情報を期待する。ところが、我々日本人は、俳句、川柳、和歌、短歌、などの文化的背景を持っていることから、キーワードに直接関連した情報のみならず、かなり飛躍した情報をも受容する寛容性を持っている。
したがって、記事中のキーワード=お題に対して、紐付けられたリンクアドは、わが国独自の文化的広告形態へと発展していく可能性を持っているのである。


3、
リンクアドは、ウェブのみではなく、携帯電話への進出も視野に入る。リンクアドによってウェブ新聞・ウェブ雑誌の記事やニュースが充実したものになれば、携帯電話でチェックすることがスタンダードになる。そうなれば、記事に張られたリンクアドのクリックはおのずと増えていくだろう。
今、検索会社は、携帯電話による検索をスタンダードにし、検索結果画面に掲載されたPPC広告をクリックさせるマーケティングを始めた。
しかし、記事を読む途中で興味を持ったキーワードをクリックするのと、検索結果に表示された広告をクリックするのとどちらがCTRが高いかは火を見るよりも明らかではないだろうか。

リンクアドの意味:キーワードリンク広告:Keyword-Linked Advertising

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