2007年4月29日日曜日

vol.13 国策の犠牲者

昨夜、友人と新橋で飲んでタクシーで帰宅した。

外堀通りから、虎ノ門病院を過ぎて特許庁を右折したとき、ふと思った。これは国策だと。 検索エンジン広告を外資に独占させているのは、貿易黒字減らしなのだと。

トヨタをはじめとする日本企業が輸出で稼ぎ出した利益を減らすための最も効率のよい方法として広告によって外貨(日本円)を稼がせる。

特許によってこれを保護し、日本企業が参入できないようにする。外資2社による現在の独占体制は 、何のことはない日本の後ろ盾によって成立しているのである・・・。

これなら、overtureの傲慢もGoogle君の横柄さも納得がいく。どんどん広告で稼いでください。アメリカで稼いだ貿易黒字は、広告でお返しします、そのためには、霞ヶ関が全面的にバックアップします、というわけである。

そして、いつの時代も、このような国策の犠牲者になるのは国民である。

思えばクリントン政権時代の副大統領ゴア君は、今は「不都合な真実」を告発する環境問題の旗手だが、当時、アメリカの世界戦略であった「情報スーパーハイウェイ構想」を立案しITを推進した立役者であった。そして今は、Googleの社外役員でもある。

ブッシュ退陣の後、初めての女性大統領ヒラリーが誕生すれば、戦争などという手段ではなく、再び民主党主導のIT世界戦略による世界支配が展開されることになるだろう。

そう考えてみると、Google君って、アメリカのIT世界戦略の先遣隊とみなすこともできそうである。でなければ、あの横柄さは納得できない。(笑)

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